【 被虐待者の治療場面、テレビ・ドキュメントに
】
(改訂 99/02/03)
日本テレビの年末特集番組、「超特大生放送プラス1−幼児虐待のナゾを追う」(12月29日)で、赤城高原ホスピタルの治療が取り上げられました。
幼児期からの被虐待者は、年余を経た後にも、感情鈍麻、抑うつ、劣等感、自責感、寂寥感、不安焦燥感などに悩まされ、情緒不安定で、自傷行為(手首切り)、怒り発作などを起こします。また、被虐待者が摂食障害やアルコール・薬物乱用などになってしまうこともよくみられます。
安全な環境で、辛抱強く、温かく見守る治療スタッフの視線の中で、被虐待者の凍りついた感情が、少しずつ解きほぐされてゆきます。
番組は、幼児期から治療的介入(約1年前)の行われる直前までの長期間、アルコール乱用のある父親からの激しい暴力を受けてきた少女(21歳)の姿、その心の傷の深さ、そしてその治療に当たる病院スタッフと少女の心の交流を描いています。
少女の「怒り発作」の後、竹村院長が話します。
「怒り発作は、彼女が、ここではありのままの自分の気持ちを表現しても、捨てられることはないと判ったということを意味します。だから、あれは回復に向けてのステップと考えられます」
短い放送時間(15分位?)ですが、治療の雰囲気がよく判った、と多くの視聴者から言われました。
---放送時間は短くても、 カメラ集録は、たしか5日間位かかりました。協力してくださった患者さん方、番組製作スタッフの方々、ご苦労さまでした。
当院はアルコール依存症の専門病院ですが、開設当初から、「アルコール症本人だけでなく、家族を含めた治療をする」ことを治療理念としています。
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文責:竹村道夫