成人式 2007.1.8

 この三連休に各地で成人式が行われました。夏にするところもあるようですが、多くの市町村では成人の日にかけて行っているようです。近年、成人式の参加者が暴れたり、マナーが悪いことがマスコミで報道されていますが、とても大人とは言い難い行動にあきれてしまいます。
 式典が面白くないことは個人の主観ですからどう感じようが構いませんが、他人がどのように迷惑と思っているのかを考えられないようでは困ります。壇上に上がって式典を妨害したり、悪意のあるヤジを飛ばすなんてのは論外ですね。

 私も28年前に成人式に出席しましたが、式典の内容などは何一つ覚えていませんから、自分自身には有難くもないセレモニーであることは間違いないでしょう。当日のことで覚えているのは式の後に同級生で喫茶店に行って旧交を温めたのと、女性が高い金を出して着物を着てくるのはもったいないなーと思ったことくらいでしょうか。成人式を機に大人の自覚が芽生えたなどということは、まったくありませんでした。

 何故ならば、高校を卒業して大学に進み、東京での一人暮らしをするなかで、自然にやることが見えてきたと思うからです。高校までは自分でお金を稼いだこともありませんでしたから、使い方もお小遣いの域を出ませんし、生活に窮する心配もないので食べ物の好き嫌いなども多少ありました。しかし、アルバイトをしながら自分ひとりで生活してみると、家賃、電気代、食費などを支払わなければならないわけで、嫌いな食べ物なんかあったっけというふうになってしまいました。また、繁華街では人をだまして儲けようという悪人が声をかけてきたりしますから、付け入られないように自分を律することも身につきました。

 話は成人式に戻りますが、私は不要だと思います。式典の参加に関係なく20歳になれば法律的な要件は満たして成人として認められるのですから、なにも同窓会のお膳立てをしてやる必要はないと思います。市長の話よりも亀の甲の方がありがたいもので、また暴れる参加者を期待しているかのようなマスコミの取材姿勢にも疑問を感じています。

 もし、本当に20歳になって大人になったことを実感させたいのであれば、戦前のように20歳になったら強制的に兵役検査でも受けさせて、国民の義務として自衛隊に1月ほどでも入隊させれば良いんじゃないですかね。これは例え話で、推奨しているわけではありませんが。

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