平成27年度ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針:人を育て、自ら立ちそして利用者の幸せを考えて行動する
   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  2  0  1741  0  0  14
5月  1  2  1809  0  0  14
6月  2    1662  0  0  14
7月  0  0  1649  0  0  14
8月  2  1  1763  0  1  14
9月  2  2  1696  0  0  13
10月  2  2  1744  1  1  13
11月  0  0  1694  0  0  13
12月  1  2  1782  0  0  13
  1月  3  2  1681  1  0  13
  2月  2  2  1606  0  0  14
  3月  1  1  1786  0  0  14
 合計 18 17 20738  2  2 163






















 
特養は入所希望者が大幅に減り(27年度は31名、26年度は62名の申し込みがありました)ました。また入居者は18名でした。入所した方は、介護度4または5の方が15名でかつ医療依存度の高く無い方です。これらの条件に該当する方はそれほど多くは無く相談員も定員確保に苦労します。介護度3以下の方が入所しようと思っても難しい状況にあり、これら中軽度の方は在宅サービスを使い在宅での生活を維持する必要があります。ロータスヴィレッジの在宅部門は、これら中軽度の方の在宅生活継続に力を注いでいます。
 ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っています。また口内清潔にもこだわり今年は誤嚥性肺炎で入院する人が3名でした。今年亡くなった15名の内看取りだった人が11名いました(26年度は死亡14名中看取りは8名)。年々増えています。亡くなった方の最高齢は、男性が99歳、女性は98歳でした。今年度もインフルエンザや急性胃腸炎の蔓延も無く、入院者が少なかったです。1年間で実人数20名の方が入院し延べ785日になります。前年度に比べ入院者が多くベッドの稼働率は94.44%でした。ベッドが1日2.1床空いていることになります。ベッドの稼働率を95%以上にしたいものです。
 ケアハウスは退所が2名で入所は2名でした。年間を通じ1.4名分空室の状態でした。入所希望の方が少なく、いても介護が必要である方が多く結果として入所に至らないケースが多かったです。当ケアハウスは居住費がゼロなので年間の収入が150万円以下ならば、月々食費込みで5万円程度で利用できるため問い合わせは多いのですが、自立した生活が送れるという条件が付きますので、申し込みは多いですが入所に至らないケースが多いです。介護付きの施設が好まれるようです。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。
3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんど有りません。無料で趣味の教室(踊り、民謡、習字、民謡、茶道、大正琴、スポーツ吹き矢)が受けられます。

ショート
ステイ
殖蓮デイ
サービス
デイ蓮花 在宅介護
支援センター
居宅介護支援事業(介護給付) 訪問介護事業所
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間(時間)
4月  324  530  161 32  88 517.4
5月  338  525  161 22  82 525.6
6月  312  524  168 31  80 533.9
7月  304  551  184 31  83 491.7
8月  297  509  182 36  78 438.4
9月  294  531  175 32  81 478.6
10月  325  584  161 23  84 536.9
11月  300  520  158 21  82 460.5
12月  282  502  156 25  78 504.0
 1月  271  410  123 27  73 458.8
 2月  254  455  153 25  73 470.9
 3月  264  466  143 17  72 535.3
合計 3565 6085
内予防は
546
1925
内予防は
280
322
内介護は
208
954 5952
内予防は
756


























 ショートステイ利用率は日中は97%、宿泊は78%と昨年と同じでした。年度の後半から利用率が減っています。これは利用者の施設入所が進んだためと思われます。在宅での生活を諦めサ高住や有料老人ホームへの入所選択したのでしょう。当施設は通年を通し急な利用に応えられるようにべッドをいつも確保しています。ショートステイの長期利用は原則として受け入れていません。ショートステイ利用は介護者の急な用事や疲れをとるために制度化された歴史がありますので、当施設ではこの原則を守っています。
 殖蓮デイサービス事業は昨年度に比べ3%ほど利用者が減りました。1月は18日に大雪に見舞われこの日を境に急激に利用者が減りました。この影響は3月まで残りました。近場に競合相手がたくさんあることもあり長期低落傾向に改善は見られません。職員も様々なアイデアを持ち寄り、利用者に「楽しかった。また来たい」といわれる施設作りを目指しています。
 デイサービス蓮花は昨年度に比べ8%近い落ち込みでした。経営は厳しいです。今年度から利用時間を7〜9時間体制にしましたが、利用者の落ち込みには歯が立ちませんでした。来年度はサテライト事業所として再出発です。利用者数を増やすことしか道は開けないので職員の創意工夫を期待するところです。ただ定員15名のこじんまりしたデイなので利用者には喜ばれています。
 在宅介護支援センターは月30件位の相談が寄せられています。もっと身近な相談窓口としての機能を高めなければならないと思っています。来年度は地域包括支援センターを運営しますので在宅介護支援センターの仕事は全てそちらに移行することになります。
 ケアプラン作成数は80台で推移していますが、後半の落ち込みがきついです。。在宅での介護が無理で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設入所を選択する家族が多くなっているので、新規依頼者が急激に増えることもありません。辛抱のしどころかと思います。今年度も特定事業所集中減算対象事業所を外れたので収支とんとんの事業ですが、国が推進している地域包括ケアを進める上でも、今の殖蓮地区の現状を見ればこの事業と在宅介護支援センターは無くてはならない事業だと思います。幸いなことに来年度は地域包括支援センターを運営できますので、地域包括ケアを進めたいと思います。
 訪問介護は昨年度の比べ派遣時間が1.5%減り、派遣回数は1.1%増えました。2年間続いた黒字が今年度は赤字になりました。正職員で運営することが難しい事業です。当事業は基本に忠実に、直行直帰があたりまえの業界でパートヘルパーを雇用し時間拘束中の賃金は払うことにこだわり、ヘルパーひとりひとりの質を上げています。当施設では介護福祉士の資格取得者が10名中6名います。

 26年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。サービス業は、こちら側が余裕を持って対応しないと相手には良いサービスは提供できません。働きやすい環境と職員に対する十分な福利厚生を提供できれば良いのですが、限られた予算でのやり繰りもなかなか厳しいものがあります。27年度は地域包括支援センター事務室を整え、特殊浴槽を2基(チェアインバスとオンラインバス)を入れ替え、職員の負担軽減につなげりました。賞与は年間4ヶ月台を維持し更に処遇改善分を大幅にプラスしました。
 27年度は地域包括ケア取り組み4年目ですが、群馬県や伊勢崎市ではまだまだ暗中模索の1年間でした。伊勢崎市では特養ホームが各行政地区にあるので最後の拠り所として特養ホームを活用した地域包括ケアを考えて欲しいと思います。また、直営で行っている地域包括支援センターも当施設がある殖蓮地区では、28年度からは当法人で受託することになりました。当法人が殖蓮地区で22年間行ってきた老人福祉・介護が試されることになるわけです。気を引き締め運営にあたらなければなりません。
 昨年もこの蘭で述べたことなのですが、介護保険入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思います。大きくを求めず、そうかといって小さくを求めない今程度の規模が適正だと思っています。赤字部門もありますが、それは他部門で補い、地域の高齢者を支える今の体制が一番だと思います。