9月某日群馬県地域包括・在宅介護支援センター協議会設立総会の日である。一度解散した組織を再設立するのは思いの外大変であった。設立までの経緯や今後については「施設長の独り言」を読んで下さい。
9月某日BS-NHKでヒトラー暗殺未遂事件とクーデター未遂事件計画の背景について放送していたので興味深く見た。かねがねドイツ正規軍がどうしてヒトラーの指示に従い無茶な戦争に走ったのか不思議であったが、ようやくその背景が少し分かった。ドイツ正規軍上層部には貴族出身者が多く卑しい身分出身のヒトラーを嫌い見下していたという。ヒトラー・ナチ党の傘下にあった突撃隊は反ナチ活動家やユダヤ人を監視・撃退することを目的に創設され、第2の軍隊を目指し正規軍と対立関係にあったが、リーダーのレーム等幹部が粛清された。ヒトラーは将来の戦争に備え正規軍の戦闘能力を評価し、正規軍である国防軍を懐柔したのである。
9月某日地元豊城町の敬老会に出席する。豊城町には100歳以上が2人おり103歳が最高齢だという。伊勢崎市全体では56名、内男性が8名女性が48名だという。
9月某日本日ロータスヴィレッジ(特養とケアハウス)の敬老会を行う。最高齢者は98歳である。ロータスヴィレジで15年以上過ごされている方が2名(特養1名、ケアハウス1名)、10年以上過ごされている方が8名(すべて特養)である。五十嵐市長にも出席いただき贈呈品を渡していただいた。その後フラダンスを見て皆で長寿を祝った。
9月某日全国社会福祉施設経営者協議会京都大会に参加する。この会は得るところが多く今回も処遇改善給付金関連で得ることが多かった。また久しぶりに札幌の保育園とグループホームを経営してる方と情報交換をすることができ大いに刺激になった。群馬県からは宮下県社協会長や会合で良く一緒になる理事長や施設長達も参加していた。ただいつも参加する松沢群馬県経営協会長は何日か前に天国に旅立たれ今回参加することはかなわなかった。ご冥福を祈ります。
9月某日連休を利用し草津白根から芳ヶ平のハイキングを楽しんだ。丁度りんどうが満開でななかまども紅葉でいい色を出していた。帰りに温泉に入り汗を流した。それにしても草津の湯は良い。
9月某日やはり心配したことが起こった。九州北部・山口豪雨で特養ホームが土砂災害に見舞われ多くの犠牲者が出た。このホームは土砂災害警戒区域にある施設で来年度から予防措置を取ることになっていたという。全国にはこの土砂災害警戒区域にある特老ホームが2960カ所もあるという。また土砂災害警戒区域に指定されていないが極めて災害が起こり易い区域にある特老ホームも有ると言うから実際はもっと増えることになる。なぜこのような場所に特老ホームが作られたかという疑問が湧くと思う。その理由は、厚労省の定めたゴールドプラン、新ゴールドプランで特老ホームが多く作られたことと、広い敷地を必要とするために勢い山間部や農地など災害が起こりやすい場所に作らざるを得なかった事による。当施設もこのゴールドプランに基づき作られた施設である。災害が起こりにくい場所を手当できたことはラッキーと言うしかない。群馬県内にも36カ所有るという。ある施設など裏山から水が出て2年連続で床上浸水したという。
9月某日第3期介護保険事業計画(06〜08年度)の結果がまとまった。特養ホームや老健施設などの施設・居住系の目標値115,355床の計画に対し、実績は81,490床の71%という。計画未達の原因はいろいろ考えられるが、一番大きいのは過大な自己負担に対し介護報酬が期待できず返済できるのか疑わしいことだと思う。更に介護職員の採用難が拍車をかけている。東京など大都市圏や大都市近郊県での達成率が小さい(京都39%,東京44,千葉49,神奈川54,大阪64)。今後高齢化率が上昇するこれらの都府県では大変な事態が予想される。
9月某日鳩山首相は国際会議において、1990年を基準とした場合に、日本は2020年までに25%の二酸化炭素を削減すると公約した。経済界は反発しているが、地球温暖化対策は今や緊急の世界的課題である。先進国の一角を占め環境技術で世界をリードする日本が削減できないはずがないし、先進国日本の今までの罪滅ぼしである。断固削減すべきである。
9月某日前原国交省大臣の八ツ場ダムの建設中止発言に対し、地元は勿論のこと関東の知事達も反対している。確かに大臣の現地視察も無く、地元住民との話し合いもなくに一方的にマニュフェストにあるので建設中止では、50年にもわたって苦しい日々をおくってきた住民も納得しないのは理解できる。しかし、政権が交代すれば政策が見直されるのは当たり前である。今まで50年以上も同一の政党が政権を握っていたので政策が引き継がれてきただけである。政権が交代すれば政策も変更される事を国民は理解すべきであると思う。
9月某日伊勢崎市社協理事会に出席する。議題は補正予算審議と評議員選任である。大きな質問もなく終了した。施設入所や病院入院にあたり保証人や身元引受人を必要とするが、昨今は身寄りがない人や親戚縁者との関係を絶っている人が多くなり入所や入院に支障を来している例が多くなっている。理事の任期期間にこの問題の解決を図っていきたいと思っている。
9月某日毎年秋恒例の彼岸供養を行う。導師は長谷川住職と小林理事長である。
9月某日高崎市チャリテイーゴルフ大会に参加する。私は住所がある北地区の4名で参加した。人口36万人にしては昨年よりは少ない感じがする。
10月某日特養のバス俳句で伊香保グリーン牧場に行く。あいにくの雨であったが、入居者12名家族6名は思い思いの場所で過ごす人が多く楽しい一時を過ごした。
10月某日ケアハウスの入居者が朝方お腹の痛みを訴え救急車で病院に搬送された。脱腸症状のようですぐに手術が必要であったが、どこの病院も手術が物理的に無理で時間が経過してしまった。結果的に手術はしたが意識が戻らないまま亡くなってしまった。当施設に15年もの間過ごしいろいろな病気を抱えながらも楽しく過ごした方であった。合掌。
10月8日当施設のキンモクセイがほのかな香りをだしている。きちんと気温の低下を感知している。
10月某日2008年の生活保護世帯数が114万世帯と過去最高を記録したという。前年比43,491世帯3.9%の増加である。内訳は65歳以上の高齢者世帯が523,840、障害者・傷病者世帯が407,095、母子世帯が93,408世帯である。世帯数であるから実数では200万とか300万人になる。これだけ高齢者の保護世帯数が多いと、やはり年金の保険方式はいずれ行き詰まり税負担方式になるのは避けられないだろう。
10月某日特養入居者が旧新田町にある畑のコスモス見学に行った。今年は10日ほど遅れているようで、先週デイサービス利用者が行ったときはまだつぼみであった。
10月某日職員向けの消防訓練が行われる。今回はビデオによる学習と施設内の消防設備の把握である。職員全体向けなので3日に別れて行われる。6月の通報訓練、9月の点呼訓練、今回の消防訓練そして3月の総合避難訓練と年5回も行っている。火災や災害には訓練をやり過ぎることはない。
10月某日ロータスヴィレッジ文化祭である。ロータスの在宅部門(デイ、訪問介護、ケアハウス、在宅介護支援センター)の紹介がメインテーマで今年は4回目である。他のイベントと重なり訪問者の出足が心配されたが、300名近くの方に来ていただいた。
10月某日群馬県監査指導課が主催する社会福祉法人役員等研修会に出席する。公認会計士が社会福祉法人の内部統制と題し講演を行った。この中で理事・理事会が、有るべき姿と現状との乖離が見られるという指摘があった。特別養護老人ホームをつくるにあたって一部の理事が多額の寄付と借入金の債務保証を行っているため十分に理事会が機能していない現状があるという。それは今の社会福祉法人制度を考えればやむを得ないだろう。法人の設立はあくまで寄付であって出資ではない。寄付は見返りが無く、出資は配当等で見返りがある。誰が好き好んで借金の連帯保証人になるだろうか。現状から言えば今のように定期的に行政の監査という指導が入り由々しき問題を起こした法人には退去していただくというのがベターなのだろう。
10月某日特養入居者の選択食の日である。昼食に選んだのは多いところで鰻丼が5,玉子丼が6そして寿司が33と言う内訳である。私は検食番としてロータスで作った食事であった。他の食事がおいしくみえる。
10月某日介護専門学校の実習生2名に当施設の概要説明を行う。この2名は2年生であるので介護専門学校の入学者が著しく少なかった時に入学した学生である。ということは介護の仕事がしたい意欲に満ちた学生である。このような学生は大事にしないといけない。
群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp
トップページへ戻る
ロータスヴィレッジの出来事と施設長日誌