3月某日チリでM8.8の大地震が発生し、日本の沿岸部に大津波警報が発令された。結果は1mを超える程度の津波で過去三陸地方に大被害をもたらすような事はなかった。良かった。ただ海水が堤防を超えて住宅地に流れ込んだり、漁船が陸上部に打ち上げられた映像がテレビ画面に何度も流されていた。海水に浸った土地には植物は育たないだろうし、陸に上がった船を元に戻すにもお金がかかるだろう。
3月某日当施設の東側の土地930坪の決済が行われた。この土地は弁護士が破産管財人として管理しており、債権者が4法人もある。更に農振法(昭和44年7月1日法律第58号)に規定される農業振興地域内の農用地であるので売買が規制されている。この土地が県、市の認可を受けて晴れて当社会福祉法人の所有物になった訳である。建物は建築不可なので芝はりの広場と駐車場にし、地域の人にも使えるようするつもりです。
3月某日雛人形7段飾りを地元板橋さんから寄贈を受けたので早速玄関に飾る。玄関が映える。
3月某日読者の皆さんは中国にある「さまよえる湖」を知っているでしょうか。ロプロールと言いますが今は干上がっていて砂漠化しています(Googlemapで見ると耳の形が鮮明にみえます)。井上靖が小説「楼欄」や「敦煌」の中でも触れていますが、その神秘的な響きのあるネーミングでも多くの日本人を虜にしています。さてこの湖ですが、2008年に中国地元政府は、この湖の北西にあるボスラン湖の水を引くことにしたが水がロプノールに達する前に干上がったという。流域で大量の水を使うからだという。人口1人あたり水資源量は世界平均では7044m3/年、日本は3337m3、中国は2201m3立方bという(出典:環境省等「健全な水循環系構築に関する関係省庁会議」ホームページ)。中国は広大なので北部と南部ではかなりの差がある。中国は砂漠地域が国土面積の27%超を占めておりでこれら砂漠地域では水資源の確保は年々困難を増している。黄河源流部が砂漠化したり、流域の断流がたびたび観測されているという。その為長江の水を黄河に引くという「南水北調」の工事が3カ所で行われているという。世界第2位の経済大国に成りつつある中国では、水問題が経済発展の足を引っ張る可能性が大だと思う。
3月某日特養では今日事故防止勉強会2回目が開かれる。特養職員は必ず参加する大事な勉強会である。介護度の重い人が多く心と身体のミスマッチで転倒する入居者が多い。何とかして少なくしたいがマンツーマンで職員を張り付けて置くわけには行かない。困ったものだ。
3月某日先端研究助成基金の配分先が決まった。山海嘉之筑波大学教授には23億3600万円、研究テーマは「身につけるロボットでリハビリや高齢者支援」だという。一刻も早く介護職員の負担を和らげる介護ロボットを実用化してもらいたい。
3月某日札幌にあるグループホームが燃え7人が死亡した。昨年の今頃生じた渋川市の入所施設と同様大きな犠牲者を生んでしまった。施設の防災体制が不十分だと言うが、私は厚労省が進める小規模施設が問題だと思う。小規模になればスクリンプラー設置費用工面や職員最小配置で火災には対応できない。当施設のように大規模多機能施設が一番だと思う。十分地域や利用者の要望に応えられる。無理に小さくする必要はない。 
3月某日看取りの特養入居者が亡くなった。この方は在宅生活の時から当施設で関わり、家族も県外居住で在宅での介護が無理になり1年前に入所された。大規模施設である当施設でも在宅高齢者の最期は看取れる。
3月某日デイの利用者を送迎中車がエンストしてしまった。原因が分からずに別の車と職員を派遣して事なきを得た。これも大規模多機能施設の強みである。様々なリスクがあるが小規模では対応できない。
3月某日午前中伊勢崎市社協の理事会に出席する。訪問介護部門の経営が厳しいことがわかった。訪問介護は在宅生活の維持に欠かせないと思うが、介護報酬では常勤職員を雇用することは難しく、どうしてもパートや登録ヘルパーに成らざるを得ない。昨今は若干緩和されたがこれら非正規職員の採用は難しい。マンパワーに頼る訪問介護の今後を厚労省はどう考えているのか。
3月某日午前は地域の方々の応援を得た避難訓練、午後は結婚式であった。彼岸を過ぎたというのに大変寒く特に午後は雨が降ってきて雨と寒さにはまいった。
3月某日パートヘルパーが相次いで辞めるという。2人とも長時間働きたいという。当施設では1日4時間週5日勤務であるので2人の要望には応えられない。急遽ハローワークと求人誌に広告を依頼した。08年の金融危機以前は一人の応募もなかったので心配したが、結構応募があったので一安心。
3月某日恒例の彼岸供養を行う。導師は東光寺住職と理事長である。過去特養とケアハウスに入所し死亡退所した方の氏名を読み上げる。16年分なのでかなりの数になる。続けることが大事である。
4月某日新しい年度が始まった。運営方針(22年度運営方針)を発表しその説明を行った。人事は理事会評議員会を行った翌週に発表済みである。
4月2日ロータスの桜がやっと開花した。昨年に比べ3日遅れである。今年は12月、1月前半は暖冬であったがそれ以降2、3月が寒かった。梅が早く咲き、桜は遅れ植物は正確に気候を読んでいる。
4月某日4月は何かとあわただしい。21年度人事考課と自己目標評価、22年度自己目標と部門ごとの運営方針決定。さらに職員給与決定とめまぐるしい。人事考課と自己目標は介護職員処遇改善給付金の今年度支給要件であるキャリアアップ策定に使えそうである。もう少しの辛抱である。
4月某日中国で麻薬密輸罪で収監中の日本人の死刑が執行された。同罪で収監中の残り3人も執行されるという。日本では麻薬系の犯罪では死刑が求刑されることはない。その為日本人は麻薬に関して安易な気持ちになっているのかも知れない。アヘン戦争で屈辱的な敗北を味わった中国ならではの罰なのだろうか。一般的に中国の罰は日本に比べ格段と重い。
4月某日ケアハウスでは前庭でバーベキューが行われた。入居者は勿論、趣味の教室の先生方、地元の方、当日ロータスを訪れた方等多くの方がカレーやフランクフルトなどランチを召し上がった。雨上がりで天気も良く桜が満開の中でひとときを楽しんだ。

 4月某日伊勢崎老人福祉施設協議会の昼食会を行う。ほとんどの施設長が出席し懇親を深めた。ここでは公表できない事も話題になり今後の施設運営の参考になった。
4月某日伊勢崎市議選が告示され定員32に41名の候補者が立候補した。地元豊城町では現職が2名おり頭の痛いところである。赤堀、東、境地区が候補者を絞り込み、その上強い候補者がいない団子状態の選挙であるらしく候補者は必死である。当施設では開設当初から支援してくれている候補者を応援する事に決めた。
4月某日職員親睦会がプラザアリアで開かれる。今年は出席者が多く理事長と理事も出席し歌有りゲーム有りで楽しむことが出来た。
4月某日連日各部門の各係り会議が開かれている。利用者の状態変化などで今までのマニュアルが用を為さなくなっている。きちんと決めてそれをきちんと皆が実行することが重要である。
4月某日今年初めてのゴルフをする。相変わらずのめためたゴルフであるが、新緑の中リフレッシュすることが出来た。ホールオウト後の同級生との一杯が何よりのご馳走である。
4月某日米軍普天間基地の移設問題で民主党政権が揺れている。5月末までの決着を鳩山首相は再三に渡り述べ、また県外、国外移設も強調している。沖縄県民の苦難は想像を絶するものであろう。かといって沖縄県以外の都道府県がすんなり受け入れるとは誰も思わないであろう。ここ群馬県でも米軍戦闘機による夜間訓練の騒音被害には困っている。けたたましい騒音と墜落しないだろうかという不安が脳裏をよぎる。米軍基地を国外に移設するからには、自国の防衛は自国で行う決意がないと無理である。ということは普天間基地移設は無理である、と覚悟を決めたほうがよい。
4月某日ここ最近日本消滅論や衰退論など将来の日本を憂う論調が目立つ。国破れて山河有り、である。緑豊かな日本はなくならない。そう悲観する必要はない。ただ、自前の食い扶持は確保できる態勢をつくっておく必要がある、とこの欄でいつも述べている。
4月某日ゴールデンウイーク突入である。サービス業の悲しさ介護事業には休みはない。我々のようにサービス業に従事する人がいるから休みが取れる人もいるのだ。その分別の日で休みを取りリフレッシュすればよいのだ。
 さて渋滞予測であるが、最大の渋滞は5月2日AM7、花園付近で50Kmだという。どこに行っても込んでいるようである。
4月某日群馬県社会福祉施設経営者協議会総会と懇親会に出席する。当施設のような社会福祉施設を設置運営している社会福祉法人の協議会である。松沢会長死亡交代後初めての総会である。社会福祉法人に対する世間の風当たりが厳しく成りつつある中、どう社会福祉法人を維持発展させていくのか、気になる問題である。


     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp


                                          

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ロータスヴィレッジの出来事と施設長日誌