第74話 平成30年度ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針:介護業界の常識の創造的破壊
  
****「なぜだろう」「どうしてだろう」と原理原則から取り組む**** 
   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  1  2  1730  0  1  14
5月  1  1  1760  1  0  13
6月  2  2  1671  0  0  14
7月  2  2  1783  0  0  14
8月  1  1  1777  0  0  14
9月  1  0  1732  0  0  14
10月  2  4  1791  0  0  14
11月  3  3  1637  0  1  14
12月  2  4  1692  0  1  13
  1月  2  1  1711  1  0  12
  2月  1  2  1491  0  1  13
  3月  3  0  1722  0  0  13
 合計 21 22 20497  2  4 161























 
特養は入所希望者が昨年度より23名多い57名(29年度は34名、28年度は33名の申し込みがありました)でした。また入居者は21名でした。入所した方は、介護度4または5の方が19名でかつ医療依存度の高く無い方です。これらの条件に該当する方はそれほど多くは無く相談員も定員確保に苦労します。介護度3以下の方が入所しようと思っても難しい状況にあり、これら中軽度の方は在宅サービスを使い在宅での生活を維持する必要があります。ロータスヴィレッジの在宅部門は、これら中軽度の方の在宅生活継続に力を注いでいます。
 ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っています。また口内清潔にもこだわり今年は誤嚥性肺炎で入院する入居者が2名でした。今年亡くなった22名の内看取りだった人が18名いました(28年度は死亡13名中看取りは10名)。年々増えています。亡くなった方の最高齢は、男性が91歳、女性は100歳でした。今年度は2月にインフルエンザが猛威をふるいました。1年間で実人数23名の方が入院し延べ793日になります。前年度に比べ入院者が多く、ベッドの稼働率は93.59%でした。ベッドが1日3.8床空いていることになります。ベッドの稼働率を95%以上にしたいものです。
 ケアハウスは退所が4名で入所は2名でした。年間を通じ1.6名分空室の状態でした。入所希望の方が少なく、いても介護が必要である方が多く結果として入所に至らないケースが多かったです。当ケアハウスは居住費がゼロなので年間の収入が150万円以下ならば、月々食費込みで5万円程度で利用できるため問い合わせは多いのですが、自立した生活が送れるという条件が付きますので、申し込みは多いですが入所に至らないケースが多いです。介護付きの施設が好まれるようです。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。
3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんど有りません。無料で趣味の教室(踊り、民謡、習字、茶道、大正琴、スポーツ吹き矢)が受けられます。

ショート
ステイ
殖蓮デイ
サービス
デイ蓮花 地域包括支援センター 居宅介護支援事
(包括予防含む)
訪問介護事業
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間(時間)
4月  247  444  102 60  84 250.1
5月  337  508  96 62  87 250.5
6月  291  513  95 83  86 240.6
7月  310  513  94 70  84 226.6
8月  334  495  114 75  82 228.2
9月  349  505  109 81  91 236.2
10月  338  572  122 90  93 264.0
11月  355  517  102 64  92 259.1
12月  357  507  99 77  89 257.5
 1月  303  507  90 85  91 261.7
 2月  236  518  92 56  90 229.9
 3月  327  542  95 78  88 206.3
合計 3874 6141
内予防は
337
1210
内予防は
93
881
内訪問は
150
1057 2900.7
内予防は
360.7
























 ショートステイ利用率は日中は104%、宿泊は77%と年間を通じてほぼ満床です。30年度はインフルエンザの影響で2月の利用者が減りました。在宅での生活を諦めサ高住や有料老人ホームへの入所選択した高齢者も多かったが、ショートステイの利用者も多かったです。当施設は通年を通し急な利用に応えられるようにべッドをいつも確保しています。ショートステイの長期利用は原則として受け入れていません。ショートステイ利用は介護者の急な用事や疲れをとるために制度化された歴史がありますので、当施設ではこの原則を守っています。
 殖蓮デイサービス事業は昨年度に比べ13%ほど利用者が増えました。なぜ増えたのか理由がはっきりしません。近場に競合相手がたくさんあり、また施設に入所する人が多いのに。職員も様々なアイデアを持ち寄り、利用者に「楽しかった。また来たい」といわれる施設作りを目指しています。
 デイサービス蓮花は昨年度に比べ22%近い落ち込みでした。殖蓮デイサービス共々経営は厳しいです。利用時間を7〜9時間体制にしましたが、利用者の落ち込みには歯が立ちませんでした。来年度もサテライト事業所として運営します。利用者数を増やすことしか道は開けないので職員の創意工夫を期待するところです。ただ定員15名のこじんまりしたデイなので利用者には喜ばれています。
 地域包括支援センターは市役所との契約最終年の3年目になり月70件近くの相談が寄せられています。もっと身近な相談窓口としての機能を高めなければならないと思っています。
 ケアプラン作成数は90前後で推移していますが、介護給付のプランを多く作成しなければと思っています。在宅での介護が無理で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設入所を選択する家族が多くなっているので、新規依頼者が急激に増えることもありません。辛抱のしどころかと思います。今年度も特定事業所集中減算対象事業所を外れたので収支とんとんの事業ですが、国が推進している地域包括ケアを進める上でも、今の殖蓮地区の現状を見ればこのケアプラン作成事業と地域包括支援センターは必要なサービスです。
 訪問介護は昨年度の比べ派遣時間が19%減りました。赤字でしたが、常勤職員が復職した為で、なんと形容して良いのかわからない30年度でした。正職員で運営することが難しい事業です。当事業は基本に忠実に、直行直帰があたりまえの業界でパートヘルパーを雇用し時間拘束中の賃金は払うことにこだわり、ヘルパーひとりひとりの質を上げています。当施設では介護福祉士の資格取得者が7名中4名います。

 30年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。サービス業は、こちら側が余裕を持って対応しないと相手には良いサービスは提供できません。働きやすい環境と職員に対する十分な福利厚生を提供できれば良いのですが、限られた予算でのやり繰りもなかなか厳しいものがあります。
 30年度は一部外壁塗装を行いました。処遇改善加算は最高のTを取得し賞与は年間5ヶ月以上を支給し、パート職員にも2ヶ月近くの賞与を支給しました。
 30年度は地域包括ケア取り組み7年目でした。国にも地方にも先立つものが無い中での1年間でしたが、殖蓮地区での地域支え合い体制づくりが進行中です。地域住民が何らかの形で協力できる仕組み作りを考えて欲しいと思います。当施設もこのことには全面的に協力します。
 昨年、一昨年もこの蘭で述べたことなのですが、介護保険入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思います。大きくを求めず、そうかといって小さくを求めない今程度の規模が適正だと思っています。赤字部門もありますが、それは他部門で補い、地域の高齢者を支える今の体制が一番だと思います。
 


            
令和元年9月6日  小林 直行




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