第76話 令和2年度ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針
  挑戦と失敗(行った責任は問わない。挑戦をし、失敗をし、そして進歩がある)

   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  4  1  1717  1  1  14
5月  1  1  1812  0  0  13
6月  0  2  1672  0  0  13
7月  3  0  1720  0  0  13
8月  1  3  1804  1  1  13
9月  3  0  1705  1  0  13
10月  0  0  1840  0  0  14
11月  0  0  1800  0  1  14
12月  0  0  1860  1  0  13
  1月  0  0  1860  0  0  14
  2月  0  1  1634  0  1  14
  3月  0  0  1796  0  0  13
 合計 12 21220  4  4 161



























 
特養は入所希望者は55名(元年度は49名、30年度は55名の申し込みがありました)でした。また入居者は12名でした。入所した方は、介護度4または5の方が11名でかつ医療依存度の高く無い方です。これらの条件に該当する方はそれほど多くは無く相談員も定員確保に苦労します。介護度3以下の方が入所しようと思っても難しい状況にあり、これら中軽度の方は在宅サービスを使い在宅での生活を維持する必要があります。ロータスヴィレッジの在宅部門は、これら中軽度の方の在宅生活継続に力を注いでいます。
 ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っています。また口内清潔にもこだわり今年は誤嚥性肺炎で入院する入居者が2名でした。今年亡くなった8名の内看取りだった人が4名いました(元年度は死亡12名中看取りは6名)。特に10月21日から翌年1月31日まで3月以上もベッド稼働率が100%でした。本当に驚きました。開設以来27年こんなにも長くベッドが塞がっていることはありませんでした。職員の努力の賜です。亡くなった方の最高齢は、男性が84歳、女性は99歳でした。今年度もインフルエンザや急性胃腸炎の蔓延も無く、特に入院者が少なかったです。1年間で実人数8名の方が入院し延べ276日になります。前年度に比べ入院者が少なくベッドの稼働率は96.89%でした。ベッドが1日1.9床空いていることになります。来年度以降もベッドの稼働率を95%以上にしたいものです。
 ケアハウスは退所が4名で入所も4名でした。年間を通じ1.52名分空室の状態でした。入所希望の方が少なく、いても介護が必要である方が多く結果として入所に至らないケースが多かったです。当ケアハウスは居住費がゼロなので年間の収入が150万円以下ならば、月々食費込みで5万円程度で利用できるため問い合わせは多いのですが、自立した生活が送れるという条件が付きますので、申し込みは多いですが入所に至らないケースが多いです。介護付きの施設が好まれるようです。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。
3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんど有りません。無料で趣味の教室(踊り、民謡、習字、民謡、スポーツ吹き矢)が受けられます。

ショート
ステイ
殖蓮デイ
サービス
デイ蓮花 地域包括支援センター 居宅介護支援事
(包括予防含む)
訪問介護事業
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間(時間)
4月  303  290  60 84  100 137.6
5月  301  372  84 65  99 147.0
6月  272  517  92 99  102 221.6
7月  335  548  90 100  99 231.8
8月  322  511  91 111  104 194.7
9月  320  523  96 135  100 201.0
10月  350  524  103 122  106 199.3
11月  317  505  103 81  103 194.1
12月  329  504  81 74  101 180.3
 1月  288  462  66 69  102 174.1
 2月  235  425  67 53  103 166.0
 3月  245  497  83 80  101 191.3
合計 3617 5678
内予防は
331
1016
内予防は
47
1073
内訪問は
172
1220 2238.8
内予防は
329































 ショートスショートステイ利用率は日中は99%、宿泊は80%でした。1年を通してほぼフル稼働でした。これは地域の人やケアマネージャーへの認知度が高まった結果だと思います。当施設は通年を通し急な利用に応えられるようにべッドをいつも確保しています。ショートステイの長期利用は原則として受け入れていません。ショートステイ利用は介護者の急な用事や疲れをとるために制度化された歴史がありますので、当施設ではこの原則を守っています。しかし、今年度はコロナ渦の中でショートステイ利用者から感染するということもあり長期利用にならざるを得ませんでした。
 殖蓮デイサービス事業は昨年度に比べ15%ほど利用者が減りました。4月に複数施設利用者の濃厚接触指定に伴い9日間の休館をせざるを得ませんでした。また5月もその影響を受けました。全般に渡ってコロナの影響を受け、大幅な赤字になった1年でした。職員も様々なアイデアを持ち寄り、利用者に「楽しかった。また来たい」といわれる施設作りを目指しています。
 デイサービス蓮花は昨年度に比べ3%の落ち込みでした。殖蓮デイサービス共々経営は厳しいです。8〜9時間体制にしましたが、利用者の落ち込みには歯が立ちませんでした。来年度もサテライト事業所として運営します。利用者数を増やすことしか道は開けないので職員の創意工夫を期待するところです。ただ定員15名のこじんまりしたデイなので利用者には喜ばれています。
 地域包括支援センターは月90件近くの相談が寄せられています。もっと身近な相談窓口としての機能を高めなければならないと思っています。
 ケアプラン作成数は100台で推移していますが、3人目の正職員採用もあり介護給付のプラン作成者をもっと増やす必要があります。在宅での介護が無理で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設入所を選択する家族が多くなっているので、新規依頼者が急激に増えることもありません。辛抱のしどころかと思います。今年度も特定事業所集中減算対象事業所を外れましたが、収支的には赤字の事業です。国が推進している地域包括ケアを進める上でも、今の殖蓮地区の現状を見ればこの事業と地域包括支援センターは必要なサービスです。
 訪問介護は昨年度の比べ派遣時間が10%減りました。ここ数年赤字で来年度も赤字の予想ですのでそろそろ塩時かなと思います。正職員で運営することが難しい事業です。当事業は基本に忠実に、直行直帰があたりまえの業界でパートヘルパーを雇用し時間拘束中の賃金は払うことにこだわり、ヘルパーひとりひとりの質を上げています。当施設では介護福祉士の資格取得者が5名中4名います。

 元年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。サービス業は、こちら側が余裕を持って対応しないと相手には良いサービスは提供できません。働きやすい環境と職員に対する十分な福利厚生を提供できれば良いのですが、限られた予算でのやり繰りもなかなか厳しいものがあります。年度当初より新型コロナの影響を強く受け、感染予防に日々追われる毎日でした。
 2年度はコロナ対策として、ロス無い換気システムを特養個室4室、デイサービス食堂、ケアハウス食堂及び事務室に導入しました。換気をしても室内の暖気や寒気が逃げず、換気を続けられる優れものです。また、特養食堂に2機の消毒器を導入し、特養仮眠室と宿直室と調理員休憩室にもコロナ対策機器を設置しました。更に特養居室及び廊下の全面クロス張り替えを行いました。快適な居住環境を目指しました。開設27年目になるとさすがに設備の老朽化が目に付きます。毎年少しずつ手直しをしています。
 処遇改善加算は最高の加算Tを取得しましたが、特定処遇改善加算も加算Tを取り賞与は平均年間5ヶ月以上、特養の介護職員は7ヶ月以上をを支給し、年収440万円以上は16人(正職員42人。施設長は含まない)に達しパート介護職員にも平均2ヶ月以上の賞与を支給しました。
 元年度は地域包括ケア取り組み9年目でした。国も地方もコロナ対策に追われた1年間でしたが、殖蓮地区での地域支え合い体制づくりが進行中です。コロナ後の社会もどうなるか分からない中、地域住民が何らかの形で協力できる仕組み作りを考えて欲しいと思います。当施設もこのことには全面的に協力します。
 社会福祉法人の地域貢献事業として昨年度までは介護予防フェスタを行っていましたが、今年度は開催できませんでした。今年度1月から新たに、生活困窮世帯に向け食料品の提供を始めました。1世帯にロータスヴィレッジ提供の精米2kgとみまつ食品様提供の冷凍食品と閉鎖したセブンイレブン様提供の商品とを配布しました。3月までの3ヶ月間で14世帯になりました。来年度以降もこの事業は継続し、更に国定ライオンズクラブと連携しより広域に行っていくつもりです。
 昨年もこの蘭で述べたことなのですが、介護保険入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思います。大きくを求めず、そうかといって小さくを求めない今程度の規模が適正だと思っています。赤字部門もありますが、それは他部門で補い、地域の高齢者を支える今の体制が一番だと思います。

            
令和3年5月30日  小林 直行
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