第81話 令和7年度(2025)ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針
 稼ぐ、削る、防ぐ(略して「かけふ」改革)
 ***利用者数を増やす。物価上昇の中、対費用効果を十分見極める。感染症や重大事故等に合わぬよう事前に察知する***
   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス  困窮世帯支援件数 
米1Kgと冷凍食品等
 入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  3  1  1639  0  0  10  40
5月  1  0  1776  0  0  10  42
6月  0  2  1693  2  0  12  39
7月  2  1  1775  1  0  13  44
8月  1  2  1811  1  1  14  37
9月  2  0  1781  0  1  13  46
10月  0  2  1752  0  0  12  42
11月  2  3  1720  0  0  12  51
12月  2  1  1787  0  1  12  43
  1月  2  1  1828  0  0  11  43
  2月  0  1  1526  1  0  12  38
  3月  3  3  1673  0  0  12  46
 合計 18 17 20,761  5  3 143 511



























 
特養は入所希望者は54名(5年度は42名、6年度は45名)でした。また入居者は18名でした。入所した方は、介護度4が10名、5の方が8名でかつ医療依存度の高く無い方です。これらの条件に該当する方はそれほど多くは無く相談員も定員確保に苦労します。既に待機者がいない市町村もあります。介護度3以下の方が入所しようと思っても難しい状況にあり、これら中軽度の方は在宅サービスを使い在宅での生活を維持する必要があります。ロータスヴィレッジの在宅部門は、これら中軽度の方の在宅生活継続に力を注いでいます。
 しかし、昨今は家族が施設に入れたがる傾向が強く、有料老人ホームやサ高住に月額費用が高額であることを承知の上これら施設に入所させます。高額であることを理由にロータスヴィレッジに入所申込をする方がいます。
 ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っています。また口内清潔にもこだわっています。今年度死亡退所した11名の内看取りだった人が6名いました(6年度は死亡退所13名中看取りは8名)。看取りの方は生活維持が大変です。職員の努力の賜です。亡くなった方の最高齢は、男性が99歳、女性は103歳でした。今年度は、年度後半に退所する方が多かった。年間のベッド稼働率は94.8%で目標としている95%を下回りました。
 ケアハウスはコロナ発症者も無く、入所が5名で退所が3名でした。年間を通じ2名以上の空室の状態でした。当ケアハウスは居住費がゼロなので年間の収入が150万円以下ならば、月々食費込みで5万円程度で利用できるため問い合わせは多いのですが、自立した生活が送れるという条件が付きますので、申し込みは多いですが入所に至らないケースが多いです。介護付きの施設が好まれるようです。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。
3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんど有りません。

ショート
ステイ
殖蓮デイ
サービス
デイ蓮花 地域包括支援センター 居宅介護支援事
(包括予防含む)
訪問介護事業
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間(時間)
4月  217  447  120 260  98 71
5月  216  497  138 191  100 71
6月  242  567  129 175  105 69
7月  246  505  157 182  103 53
8月  259  465  158 182  97 54
9月  281  496  153 166  109 63
10月  278  510  161 216  104 79
11月  253  469  150 207  103 68
12月  251  492  159 217  107 58
 1月  252  432  150 184  101 58
 2月  256  422  152 121  103 48
 3月  278  448  164 213  104 67
合計 3029 5750
内予防は
905
1791
内予防は
234
2314
内認知症相談は
541
1234 758
内予防は
89































 
ショートスショートステイ利用率は日中は83%、宿泊は77%でした。コロナ感染者発生により利用者の固定化長期化が進んだ結果、また本来のショートステイ利用者の増加もあって利用率は上昇しました。当施設はロス無い換気により入居者のコロナ対策には万全を尽くしています。
 殖蓮デイサービス事業は昨年度に比べ18%利用者が増えました。1月、2月、3月と感染症(コロナでは無い)が流行した影響が有りました。職員も様々なアイデアを持ち寄り、利用者に「楽しかった。また来たい」といわれる施設作りを目指しています。
 デイサービス蓮花は昨年度に比べ23%の増加でした。定員10名のこぢんまりした施設の為小さいなりの良さがありまです。殖蓮デイサービスとの相互協力援助体制で利用者を迎える等工夫をして運営したいと思っています。
 地域包括支援センターは月190件以上の相談が寄せられています。相談員のキャパは限界に近づいています。本年度1月から保健師1名の採用が出来ほっとしています。
 ケアプラン作成数は100件超えで推移しています。3人の専任職員と1人の兼務職員で運営に当たっています。今年度1名の短時間正職員の採用が出来ほっとしています。在宅での介護が無理で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設入所を選択する家族が多くなっているので、新規依頼者が急激に増えることもありません。相談者の相談に親身になり、介護される方・介護する方の幸せになるよう運営していきたいと思います。国が推進している地域包括ケアを進める上でも、今の殖蓮地区の現状を見ればこの事業と地域包括支援センターは必要なサービスです。
 訪問介護は昨年度の比べ派遣時間が22%減りました。ここ数年赤字で来年度も赤字の予想です。理事会等では廃止の提言を受けているところですが、職員がいる限りは継続したいと思っています。正職員で運営することが難しい事業です。当事業は基本に忠実に、直行直帰があたりまえの業界でパートヘルパーを雇用し時間拘束中の賃金は払うことにこだわり、ヘルパーひとりひとりの質を上げています。当施設では介護福祉士の資格取得者が4名中3名います。
 7年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。高齢者施設は感染症には弱い面を持っています。体力が落ちて何らかの病気を持っているからです。外からの持ち込みを遮断する術は有りません。このような条件下で当施設は次のような対策を行っています。新規入居者や利用者は一旦ロス無い換気システムの有る個室で5日程度隔離生活して頂き、その後何の問題も無ければ部屋に移り生活して頂きます。ロス無い換気システムは、換気をしても部屋の暖気や冷気が外へ逃げることはないので、入居者は冬場でも夏場でも無理なく過ごすことが出来ます。
 もちろん三密回避やアルコール消毒等国が推奨している対策を行っています。
 サービス業は、こちら側が余裕を持って対応しないと相手には良いサービスは提供できません。働きやすい環境と職員に対する十分な福利厚生を提供できれば良いのですが、限られた予算でのやり繰りもなかなか厳しいものがあります。正職員短時間勤務や子育て休暇や外国人職員の活用等あらゆる手段を用いて現状維持しようと思います。
 処遇改善加算は一本化し事務的には楽になりましたが、とにかく書類申請が多いです。事務員の負担は想像以上に過酷です。令和7年度ベースアップを1.8%、定期昇給を1.9%計3.7%の賃上げを実施しました。令和6,5年度も行いましたのでその結果年収は大幅に上昇しました。パート職員もここ数年の群馬県最低賃金の上昇に合わせ上昇し、平均0.5ヶ月の賞与を支給しました。しかし問題は人材不足です。募集しても応募も無い状態です。幸いにも令和8年度は新卒者を5名採用できました。昨年度はケアマネを1名、保健師を1名採用できました。有りがたいことです。
 7年度は地域包括ケア取り組み17年目でした。高齢化の更なる進行の中、殖蓮地区での地域支え合い体制づくりが進行中です。地域住民が何らかの形で協力できる仕組み作りを考えて欲しいと思います。当施設もこのことには全面的に協力するつもりです。
 社会福祉法人の地域貢献事業として介護予防フェスタを行っていましたが、7年度も開催できませんでした。令和3年1月から始めた生活困窮世帯向け食料品の提供は、7年度は511件に達しました(6年度は423件、5年度は484件)。米価格高騰の影響で米の確保が出来ない状態故、米提供を半減し1Kgと他団体から提供された食料品を加えて配布しました。来年度以降もこの事業は継続し、更に国定ライオンズクラブからの米購入費用の支援等連携し行っていくつもりです。
 国の政策として社会福祉法人の連携や統合を推し進めていますが、1万床規模にならないとスケールメリットは望めません。1万床とは群馬県内全ての特養を統合すると言うことです。大規模が良いのかそれは甚だ疑問です。介護保険入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人を支えることが重要です。大きくを求めず、そうかといって小さくを求めない今程度の規模が適正だと思っています。赤字部門もありますが、それは他部門で補い、地域の高齢者を支える今の体制が一番だと思います。しかし、昨今の物価高騰には相当ダメージを受けています。当施設のような介護医療業では収入は、公定価格で最大値が決められ、支出は人件費を除くと消費のみにならざるを得ない。そのため物価が上昇するととたんに運営が厳しくなります。何とかしなければならない、そうかと言って解決策はほとんど無いのが現状です。国の政策に抗弁できる実績を残すよう頑張りたいと思います。

            
令和8年7月30日  小林 直行