施設長の独り言

  

 第65話 平成26年度ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針:誰もがその人らしく安心して暮らせる場を提供できるように、職員が創意工夫する
   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  0  0
 1779  0  0  13
5月  0  0  1748  1  0  13
6月  2  3  1683  0  0  14
7月  1  0  1776  0  0  14
8月  0  3  1734  0  0  14
9月  4  1  1710  0  1  14
10月  1  2  1803  0  1  13
11月  3  2  1752  1  0  12
12月  0  1  1826  0  1  13
  1月  1  2  1785  1  0  12
  2月  3  2  1611  0  0  13
  3月  2  3  1786  1  0  14
 合計 17 19 20993  4  3 159




























  
特養はたくさんの人が入所を希望して問い合わせも多い(26年度は62名の申し込みがありました)ですが、19名の退所(内死亡退所は16名)では、1月に1人ないし2人の入所ではこれらの希望に応えられません。今年度当施設に入所した方は、介護度4または5の方13名でかつ入院の必要が無い方です。これらの条件に該当する方はそれほど多くは無く相談員も定員確保に苦労します。介護度3以下の方が入所しようと思っても難しい状況にあり、これら中軽度の方は在宅サービスを使い在宅での生活を維持する必要があります。ロータスヴィレッジの在宅部門は、これら中軽度の方の在宅生活継続に力を注いでいます。
 ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っています。また口内清潔にもこだわりここ数年誤嚥性肺炎で入院する人がいません。今年亡くなった16名の内看取りだった人が7名いました。年々増えています。亡くなった方の最高齢は、女性が96歳、男性は98歳でした。今年度はインフルエンザや急性胃腸炎の蔓延も無く、入院者が少なかったです。1年間で19名の方が入院し延べ674日になります。ベッドの稼働率は95.86%でした。ベッドが1日2.5床空いていることになります。今年度は、前年度に比べ入院者が多かった。看取りを希望する家族を増やす必要があります。稼働率が95%上回っているのは入所部門と在宅部門の連携の賜と職員に感謝です。
 ケアハウスは退所が4名で入所は3名でした。年間を通じ1.75名分空室の状態でした。入所希望の方が少なく、いても介護が必要である方が多く結果として入所に至らないケースが多かったです。当ケアハウスは居住費がゼロなので年間の収入が150万円以下ならば、月々食費込みで5万円程度で利用できるため問い合わせは多いのですが、自立した生活が送れるという条件が付きますので、申し込みは多いですが入所に至らないケースが多いです。また最近人気のサービス付き高齢者向け住宅に流れているようです。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。
3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんど有りません。無料で趣味の教室(踊り、民謡、習字、民謡、茶道、大正琴、スポーツ吹き矢)が受けられます。

  ショートステイ 殖蓮デイ
サービス
デイ蓮花 在宅介護
支援センター
居宅介護支援事業
(介護給付)
訪問介護事業所
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間(時間:分)
4月  323  465  208     35   84   552.15
5月  321  523  219  27  87   533.45
6月  303  489  210  26  86   506.10
7月  297  549  223  25  85   553.45
8月  343  525  206  35  88   532.35
9月  304  536  205  34  86   516.00
10月  344  584  203  30  83   500.50
11月  329  502  187  30  78   432.10
12月  315  539  189  26  81   485.05
 1月  233  513  180  25  81   458.45
 2月  253  504  174  35  79   459.25
 3月  274  551  195  39  80   513.15
合計 3639 6280
内予防は
643
2399
内予防は
172
367
内介護は
165
998 6042.00
内予防は
645.00




























                    
 

 ショートステイ利用率は日中は97%、宿泊は78%と昨年に比べ利用率が下がりました。これは1月、2月とノロとインフルエンザの蔓延を避けるために受け入れを制限したためです。その影響は3月まで及びました。その分デイサービスの落ち込みはありませんでした。通年を通し急な利用に応えられるようにべッドをいつも確保しています。ショートステイの長期利用は原則として受け入れていません。ショートステイ利用は介護者の急な用事や疲れをとるために制度化された歴史がありますので、当施設ではこの原則を守っています。
 殖蓮デイサービス事業は1年を通してほぼ一定の利用数でありました。前述したように冬場の落ち込みはありませんでした。近場に競合相手がたくさんあることもあり長期低落傾向に改善は見られません。職員も様々なアイデアを持ち寄り、利用者に「楽しかった。また来たい」といわれる施設作りを目指しています。
 デイサービス蓮花は上半期は200台をキープしましたが、下半期は20人前後減りました。経営は厳しいです。今年度も利用時間が5〜7時間体制となり報酬単価も少なくなってしまいました。利用者数を増やすことと利用時間を7〜9時間体制にするしか道は開けないので職員の創意工夫を期待するところです。ただ定員15名のこじんまりしたデイなので利用者には喜ばれています。
 在宅介護支援センターは月30件位の相談が寄せられています。もっと身近な相談窓口としての機能を高めなければならないと思っています。当施設では、相談は支援センターが窓口になりその後相談内容に応じて施設内のケアマネージャーや各部門に振り分けています。
 ケアプラン作成数は80台前半で推移しています。在宅での介護が無理で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設入所を選択する家族が多くなっているので、新規依頼者が急激に増えることもありません。辛抱のしどころかと思います。今年度も特定事業所集中減算対象事業所を外れたので収支とんとんの事業ですが、国が推進している地域包括ケアを進める上でも、今の殖蓮地区の現状を見ればこの事業と在宅介護支援センターは無くてはならない事業だと思います。
 訪問介護は昨年度の比べ派遣時間が13.7%減り、派遣回数も11.8%減りました。25年度に引き続き黒字ですが、15万円と微々たるものです。身体介護が減ったことと利用者が減ったことが大きな理由です。当事業は基本に忠実に、直行直帰があたりまえの業界でパートヘルパーを雇用し時間拘束中の賃金は払うことにこだわり、ヘルパーひとりひとりの質を上げています。当施設では介護福祉士の資格取得者が10名中6名います。

 26年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。サービス業は、こちら側が余裕を持って対応しないと相手には良いサービスは提供できません。働きやすい環境と職員に対する十分な福利厚生を提供できれば良いのですが、限られた予算でのやり繰りもなかなか厳しいものがあります。26年度は全館のナースコール機器と電話機の総取り替え工事を行い、ナースコールや外線電話をナースコールで対応できるようになり、職員の負担軽減につながりました。賞与は年間4ヶ月台を維持し更に処遇改善分をプラスしました。
 26年度は地域包括ケア取り組み3年目ですが、群馬県や伊勢崎市ではまだまだ暗中模索の1年間でした。伊勢崎市では特養ホームが各行政地区にあるので最後の拠り所として特養ホームを活用した地域包括ケアを考えて欲しいと思います。また、直営で行っている地域包括支援センターも28年度からは民営化される予定です。
 昨年もこの蘭で述べたことなのですが、介護保険入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思います。大きくを求めず、そうかといって小さくを求めない今程度の規模が適正だと思っています。赤字部門もありますが、それは他部門で補い、地域の高齢者を支える今の体制が一番だと思います。
 


            
平成27年4月25日  小林 直行




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