施設長の独り言

  

 第31話 平成19年度ロータスヴィレッジ
      の事業報告

 運営方針:学習に勝る進歩はない−特に認知症高齢者への対応に取り組もう−

   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 月  入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  3  2  1653  2  1  14
5月  1  1  1798  0  0  15
6月  1  1  1716  0  1  15
7月  0  0  1804  0  1  14
8月  2  2  1835  0  0  13
9月  0  0  1741  0  0  13
10月  0  1  1800  0  0  13
11月  1  0  1729  1  0  14
12月  1  2  1765  1  0  14
  1月  1  0  1758  0  0  15
  2月  1  2  1600  0  0  15
  3月  3  2  1829  0  0  15
 合計 14 13 21028  4  3 170




























  特養はたくさんの人が入所を希望して問い合わせも多い(19年度は71名の申し込みがあった)が、14名の退所(死亡退所は11名)では、1月に1人の入所ではこれらの希望に応えられない。そこでロータスヴィレッジでは在宅サービスを充実させて、入所までの待機期間利用者にも家族にも頑張っていただいている。中には老健施設に入所する人もいる。入所したら在宅復帰はまず無理。老健施設が特養待機所になっている現実がある。またショートステイが長期の利用になっている現実がある。介護の切り札だと言われているグループホームや小規模多機能型施設は手の余りかからない高齢者を受け入れているという。勢い特養ホームは重介護の人が多くなってしまう。
 ケアハウスは死亡はなく、家庭復帰者が1名、入院が1名、他施設入所が1名であった。元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんどない。無料で趣味の教室が受けられます。楽しいですよ。

 月 ショートステイ デイサービス デイ蓮花 在宅介護支援センター 居宅介護支援事業(介護給付) 訪問介護事業所
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間
4月  268  663  237  39   122   922.5
5月  263  699  233  48  120  1013.5
6月  270  717  227  34  124   961.0
7月  345  675  240  52  118   924.0
8月  318  679  240  47  118   885.5
9月  295  706  228  47  123   764.0
10月  279  756  271  54  122   886.5
11月  271  659  245  41  126   952.5
12月  229  628  225  41  117   906.0
 1月  225  573  205  47  111   857.0
 2月  190  602  212  47  109   873.5
 3月  235  622  227  46  109   961.0
合計 3188 7979 2790 543 1419  10907





























 
 ショートステイ利用率は87%。急な利用に応えられる空きベッドをいつも確保している。 
 殖蓮デイサービス事業は冬場減っている。今年度は12月にノロウイルスが原因と思われる急性胃腸炎に罹る高齢者が多く12月、1月、2月は利用が減っている。3月になって者の増加はみられない。
 デイサービス蓮花は1日の利用者数を10名程度にしているので大きな変動はみられない。
 在宅介護支援センターは月45件位の相談が寄せられている。当施設では、相談は支援センターが窓口になりその後相談内容に応じて各ケアマネージャーや各部門に振り分けている。廃止する事業者が多かったが、事業を継続して良かったと思っている。
 ケアプラン作成数は徐々に減っている。今が辛抱のしどころか。特定事業所集中減算対象事業所になっているので介護報酬は少ない。
 訪問介護は年々派遣時間が減って今年度は月平均909時間程度で事業としては収支均衡の域を脱しない。当施設では介護福祉士の資格取得者が13名中9名おり10%の割増介護報酬を頂いており、また施設長と事務職員の給与も払っていないので何とか採算にのっている。


 19年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。なかなか厳しい対応を迫られたこともあったが、介護技術向上の手助けになればと思って職員には研修に行ってもらっている。入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思う。入所施設をいたずらに細分化(小規模多機能型施設や特養ホームのグループホーム化)しても、入所している老人は良いかもしれないが、在宅生活を送っている老人が暮らす地域全体を支えるところまではいかない。また職員の過度の負担の上に成り立つ小規模施設は非効率で経済的とは言えない。当施設程度の規模がちょうど良い。私は大規模多機能型施設と名付けている。大規模は決して悪くない。要は施設の運営の仕方だと思っている。良い介護ができるよう、地域を支えられるようくじけずに前向き指向で20年度も頑張っていきたい。

            
平成20年4月30日  小林 直行




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