施設長の独り言

  

 第43話 平成21年度ロータスヴィレッジの事業報告

 運営方針:人を育て、自分が育つ環境づくりを進める

   
                      
 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム  ケ  ア ハ ウ ス
 月  入所者数 退所者数 延べ在所者数 入所者数 退所者数 初日入所者数
4月  2  2  1677  0  0  14
5月  1  0  1774  0  0  14
6月  1  0  1792  0  0  14
7月  0  0  1884  0  0  14
8月  0  1  1792  0  0  14
9月  1  1  1751  0  0  14
10月  1  0  1848  0  1  14
11月  0  2  1714  0  0  13
12月  2  1  1771  2  0  15
  1月  0  1  1716  0  0  15
  2月  0  1  1584  0  0  15
  3月  3  2  1781  0  0  15
 合計 11 11 21084  2  1 171




























  
特養はたくさんの人が入所を希望して問い合わせも多い(21年度は49名の申し込みがあった)が、11名の退所(死亡退所は8名)では、1月に1人の入所ではこれらの希望に応えられない。今年の特徴は2月3月に6人もの人が移動した。昔から芽吹き草枯れ時は人が死ぬと言われるが、やはりそのようである。ロータスヴィレッジでは、職員が経口摂取にこだわり、何としてでも口から食べさせることにプライドを以て食事介助を行っている。また口内清潔にもこだわりここ数年誤嚥性肺炎で入院する人が居ない。今年亡くなった内看取りだった人が3名いた。亡くなった最高齢は、女性が97歳、男性が亡くならなかった。ただ入院者が多い。1年間で28名の方が入院し延べ813日にものぼる。昨年度よりは良いがベッドの稼働率は96.3%であった。ベッドが1日3床弱空いていることになる。
 ケアハウスは退所が死亡退所が1名であった。入所はご夫婦が1組であった。亡くなられた方は、この人の弟が本当によく面倒を見ており、最期までケアハウスでの生活を続けられた。
 元気で一人暮らしを希望している方は、ロータスヴィレッジのケアハウスはいかがでしょうか。3食が付いて家賃は0ゼロのケアハウスは日本にはほとんどない。無料で趣味の教室が受けられます。

 月 ショートステイ 殖蓮デイサービス デイ蓮花 在宅介護支援センター 居宅介護支援事業(介護給付) 訪問介護事業所
延べ利用人数 延べ利用人数 延べ利用人数 相談件数 ケアプラン作成数 派遣時間
4月  290  649  152    42   104   653.5
5月  288  626  171  44  106   586.5
6月  198  632  179  33  103   643.5
7月  207  659  175  21  98   588.0
8月  208  656  201  24  98   617.0
9月  212  645  188  39  100   587.5
10月  292  685  184  32  104   600.0
11月  265  628  176  27  100   534.5
12月  241  622  190  21  96   569.0
 1月  257  547  177  35  96   490.0
 2月  233  554  159  26  89   467.0
 3月   260   648  166  35  97   566.5
合計 2951 7551
内予防は765
2099
内予防は243
379
内介護は171
1191 6905.0
内予防は
1117.5





























                                                                     
                                  
 
ショートステイ利用率は81%。急な利用に応えられる空きベッドをいつも確保しているが、若干の利用者は受入できる。来年度は在宅で頑張っている人の受入について考慮するつもりである。
 殖蓮デイサービス事業は1年を通してほぼ一定であるが、冬場に落ち込む。ここを何とかしなければならない。しかし、相変わらず長期低落傾向に改善は見られない。
 デイサービス蓮花は激減である。困ったものである。定員10名のこじんまりしたデイなのでここは踏ん張りどころか。
 在宅介護支援センターは月30件位の相談が寄せられている。昨年度に比べ8件ほど減っている。なぜか?。当施設では、相談は支援センターが窓口になりその後相談内容に応じて各ケアマネージャーや各部門に振り分けている。
 ケアプラン作成数は徐々に減っている。今が辛抱のしどころか。特定事業所集中減算対象事業所になっているので介護報酬は少ない。
 訪問介護は派遣時間が激減である。今年度は月平均580時間程度で事業としては大幅な赤字である。当施設では介護福祉士の資格取得者が11名中7名おり10%の割増介護報酬を頂いており、また施設長と事務職員の給与も払っていない。何とか採算にのせたい。

 21年度の運営方針どおり運営が出来ただろうか。なかなか厳しい対応を迫られたこともあったが、介護技術向上の手助けとバーンアウト(燃え尽き)症候群予防を兼ねてと思って職員には研修に行ってもらっている。入所施設としての特養ホームと在宅サービスが連動し有って地域の老人が支えられると思う。しかし、最近の傾向として家族の介護力が落ち、高齢者専用賃貸住宅などの介護保険施設以外の施設に入所する老人が増えている。これらの施設はほとんどデイサービス事業を併設しているので、結果として当施設の在宅部門が落ち込んでいる。特別養護老人ホームには入所出来ないので割高な入所施設へと、家族の気持ちが傾くのもやむを得ない面もある。
 こういった高専賃に流れる高齢者や家族をロータスヴィレッジで支えることができないだろうか。来年度はこのへんのことを重点的に考えていこうと思う。
 当施設程度の規模がちょうど良い。私は大規模多機能型施設と名付けている。大規模は決して悪くない。要は施設の運営の仕方だと思っている。良い介護ができるよう、地域を支えられるようくじけずに前向き指向で22年度も頑張っていきたい。


            
平成22年4月30日  小林 直行




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