2000年9月15日(祝/金)

なかの芸能小劇場
『デビュー作1本前特集』
篠原哲雄 監督作品「草の上の仕事」「RUNNING HIGH」上映
※監督トークショーあり

〜トークショーレポ”ふうさん&フリーアさん”どうもありがとう〜


ふう(投稿日 : 2000年9月18日<月>17時21分)
 題名:篠原監督のお話


「デビュー1本前」の篠原監督の回に行ってきたので、その内容を書こうと思います。
ただ、会話の中のある一部だったり、私の記憶が曖昧だったりで、監督の本当の気
持ちが正しく伝わらないかもしれないのが怖いのですが…

会場はいつも監督の作品を映画館で見る時とは違い、男性も多かったです。映像関
係の勉強をしている人が多かったのではと思います。



『RUNNING HIGH』と『草の上の仕事』が上映された後、監督と映画評論をされて
いる方とのトークコーナーがありました。

最初に「この2本を観てどうでしたか?」という質問に
「この2本は僕の原点だな、と思いながら観てました。」という答えでした。
そして「1番思い入れのある作品は?」という質問に対しては、かなり悩んだ後『草の上の仕事』が挙がりました。
「これは制作の一番はじめの段階から自分たちでやったから。2年かかったんですよ。」
「未だにこれを超える作品を作れていないという人もいます。もちろん他の作品が
 一番好きだという人もいますし。」

次に今年公開された『はつ恋』と『死者の学園祭』についての話題になりました。
田中麗奈さんについて
「演技していないような演技ができる」
「自分で自分に納得していない」(監督がOKを出しても本人はダメだということもあったそう)
という点でいい女優さんだとおっしゃってました。

インタビュアーの方が「どんどんメジャーになって、最近ワイドショーで
深田恭子さんの隣でよく映ってましたよ」というと
「それよく言われるんですよ。でもだいたい質問は深田さんに向けられるんです。
 僕に聞いてもらえればいくらでも答えるんですけどね」と笑ってました。
この話題ではインタビュアーの方がかなり毒舌でした。(私も笑っちゃったけど)


そしてまた『草の上の仕事』の話題になり、どういう流れで太田光さんが主役になったのか、質問がありました。
太田さんが監督をした『バカヤロー4』のチーフ助監督を監督がしたことで仲良く
なって出演を頼んだら、すぐ「いいですよ」(←『草の〜』のアルバイト青年風)ということになったそうです。
TVとは違う、あの青年のような一面も持っているので、それにあわせたキャラクターの主人公になったそうです。

他にも「全作品を通して『密室』というシチュエーションが多い」「対象的な2人
(しゃべる人としゃべらない人、逃げる人とそれを見ている人)」という話もありました。

次の作品のお話もありました! 来年1月公開予定だそうです。
(最初の方の話題と関連してだと思いますが)
「『草の上の仕事』を超えるものができたかな」というコメントがありました。

そして最後に
「ずっと作りつづけていくので、みていてください」
という言葉でトークコーナーが終わりました。

他にももっとお話があったんだけど、ずっと監督をみつめててメモを取るという考
えがまったくなかったのと、あいまいなことは書けないので、こんな報告になってしまいました。
少しでも、みなさんに伝わればいいんだけど…
 


フリーア(投稿日:2000年9月19日<火>03時18分)
 題名:「デビュー作1本前〜」の話。

遅ればせながら私も「デビュー作1本前特集」に行って来たので・・・。
トーク内容についてはふうさんがほとんどレポしてくれた通りだったと思います。とても短い時間のトークショーでした。
私が覚えている範囲で付けたしデス。
篠原監督とインタビュアーの方のフリーアが覚えているやりとりです。

「始めの5分くらい観て会場を出られて、そのあと終わる5分前くらいにまた会場の後ろの方で
観ていましたが、やっぱり観客の反応というのは気になるものですか?」というような質問に、
「『草の上〜』をフィルムで観るのは久しぶりだったので、どのくらいの長さで
最後のシーンをカットしたのか確かめたくて・・・。
で、あ、ここでカットしたんだ、よしよしみたいな・・・。」と篠原監督。

 「最近、『はつ恋』では田中麗奈さん、『死者の学園祭』では深田恭子さんといわゆるアイドル
と呼ばれるような人が続いていますが、その辺はどうなんでしょうか?」という質問では
「別にたまたま続いただけで、自分としてはあまり意識していない」とのことでした。
『死者の学園祭』のキャンペーンにあたって
スーツを新しく買ったのに取材などで自分に振られることが
あまりなかったという話題で会場からは笑いが。
あと太田さんはテレビでは弾けた感じだけど、本来は『草の上〜』
のようにあまりしゃべらないキャラだそうで、脚本は太田さんに
決まってから書き直したそうです。
そして「現在まで様々に作品を撮り続けている篠原監督ですが、
自分は変わったなと思うようなことはあるんでしょうか?」というような質問では、
「自分としては昔と変わったというような意識は全くなくて、『草の上〜』からも
全然変わってないと思います」と。
その他は次回作のちょっと詳しいお話でした。
今までの作品とは違った感じの作品だそうですよ。

 
私も観客に男の人が多いと思いました。
会場も本来映画館ではない所で、小さい劇場でアットホームな感じでした。
前説の人も何だかおかしな(いい意味で)テンションの人で楽しかったです。
最後に監督は「これからひょっとしたら、すごくくだらない作品を作ることが
あるかもしれませんが、
僕はこれからもずっと撮り続けるので、
みなさんよろしくご愛好下さい」とおっしゃっていました。
私はこの言葉が何より印象的でした。
監督の“撮り続ける”という言葉が嬉しかったのです。



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