7月25日(日)
キノシタホール「シナリオ教室」特別企画
新作公開記念 映画監督<篠原哲雄トークショー>
題して――
「トップランナー 篠原哲雄の”映画のルツボ”」

Special Thanks to がっちゃん


7月25日(日)
キノシタホールで行われた篠原哲雄監督のトークショーに行ってきました。
このキノシタホールでは、監督の新作「洗濯機は俺にまかせろ」&
「きみのためにできること」を上映すると同時に「月とキャベツ」&「草の上の仕事」も上映して
しまうという篠原ファンにとってはたまらないスペシャルメニュー♪
この日はその公開を記念して、監督のトークショー&「洗濯機は俺にまかせろ」の
舞台挨拶(篠原監督&富田靖子さん)が行われました(^^)

宇宙のみなさんに伝えたいことがたっくさんありますので、
勝手ながら、*監督のトークショー、*舞台挨拶、*監督にお会いした時の様子・
・・と3部に分けてお届けしたいと思います・・・
(kumieちん&猫の手マム まねっこでゴメンね・・・笑;;)

第1部 トークショー

その日のpm5:15より1時間半、監督のトークショーが行われました。
定員50名で、すでに定員オーバー・・・あきらめていたがっちゃんでしたが、
映画館の人のはからいで、参加できることに(^^)>加藤さんありがとうございました。
ちなみに、がっちゃんの整理番号は54番でした。
客層は、「月キャベ」好き(と思われる;;)の若い女の人達、シナリオ教室に行かれている方々、
そうそう、おじいさんも見に来ていました(^^)
映画を見るところとはまた違う会場で、言ってみれば教室というイメージ・・・
そこにパイプイスを並べて、監督のお話を聞く。と言う感じでした。

まずは、監督のあいさつから・・・「4本上映して下さるということで光栄に思っています・・・・」
そのあと、映画を始めたきっかけから、シナリオの書き方までを一通り話して下さいました(^^)
とても内容の濃いお話をして下さいましたので、項目別にして書きたいと思います。


<映画との出逢いについて>
監督は、子供の頃、映画館で暗い中閉じこめられているのが嫌いで
映画が好きではなかったそうです。
映画はある程度の時間を拘束させて、終わりまで見なければならない・・・ということで
どこか「サディスティックな文化」だと言ってました。
そんな中、高校生の時学園祭で見た「タクシードライバー」という作品に出会ったのがきっかけで
映画を好きになったそうです。
その当時、自己表現をどうしたらいいのか・・・と思春期の悩みを抱えていた監督にとって
心に残る映画だったようですね・・・(^^)
大学生のころは映画をたくさん見て、1980年代の日本映画に刺激されたと言ってました。
大学の映画サークルは覗いてみたものの、理屈っぽい人が多くて入らなかったそうです。
そして、とりあえず現場に入ろう!ということでシナリオの学校へ・・・
授業を聞いて学んだ・・・というよりも人との出逢いによって学び、繋がって行った。
今でも人との出逢いで繋がっている・・・とおっしゃってマシタ(^^)


<監督の撮った作品について> 
監督の最初のお仕事は、交通安全の映画(教習所とかで見るモノ)だったそうで、
人員の多さに、映画はみんなの共同作業で作られていくものだと学んだそうです。
その後は助監督という名目で、衣装を担当し長野の山奥ぅ(*^o^*)で戦争映画の
衣装を管理すること(100着あり!)をしたそうです。
監督いわく「(ツライこともあったが・・・)映画を作るという集団にいるのが楽しかった」そうですよ♪

1年後短編を作ってみたのですが・・・その名も「亀顔少年」っっ!!
チカンに間違われた男のお話で、監督の実体験をもじって映画化したものだそうです・・・(笑)が、
シュールな内容で審査員からは
「君は(作り方が)デタラメだっ!」と言われたそうです・・・(笑)。

監督は24歳の時、自分のシナリオは人のマネごとが多く、
果たしてオリジナリティがあるのか?と悩み
少しシナリオを書くのはお休みして、自分の興味あることに目を向けたそうです。
街を歩いていて視覚的なモノに興味がわくそうで、建物などの質感を目で見て楽しんだり、
写真を撮ったり・・・。
そんな中で、自分が今見たままの物を伝えたい。それを映像にしたい・・・
と、試みたのが「RUNNING HIGH」という映画だったそうです。
  ―――ここで、短く編集した「RUNNING HIGH」の映像が流れる―――
早朝に、警察と泥棒の追いかけっこのお話で、映像と音だけのシンプルな8mm映画でした。


   <「草の上の仕事」について>
監督は、芝刈り機を使った映画を作りたいと思っていたそうです。
緑とは何か?、草を刈るというのはどういうことなのか・・・??というよりも
ただ草原で、男2人が草刈り機で草を刈っているだけ・・・。
男のつぶやき・・・みたいなものがテーマだったそうです(^^)

   
   <「月とキャベツ」について>
最初に物語があって作った作品で、原作者の鶴間さんが「眠れない夜の終わり」を
書いたきっかけなども話して下さいました。
監督は、ヒバナが幽霊であることを理人が気付くところが苦労したと言ってました。
見る人が最後までなるべく幽霊であることがわからないようにするのがテーマだったと・・・(^^)
あと、ヒバナの姿が見えるのは、彼女が生前にお礼を言いたかった人・・・
花火と理人だけ♪♪なんだそうです。
監督は「登場人物が少なかったから可能になった・・・」と言ってました。


   <シナリオについて>
監督は「自分も実はシナリオを書くのはうまく書けなくて、苦手だったんだすよぉ・・・;;」と。
シナリオはプロット12個のストーリーからなっているもので、
「月とキャベツ」を例に起承転結に分けてホワイトボードに書いて説明をしてくれました。
シナリオはとにかく書き続けるコトが大切!だそうですよ(^^)


   <質問コーナー>
時間がなくなってしまい、会場の中から1つだけ質問に答えて下さることに・・・
がっちゃん@小心者・・・聞きたいことはヤマとあるのに、手を挙げることできず
・・・><
そんなとき、かちょん2しゃんが手を挙げる・・・ おお!サスガ名古屋組代表じゃぁ〜(笑)
かちょん2「あのぉ〜、2つ質問いいですかぁ??・・・」と・・・(笑)

Q1;監督の好きな監督は誰ですか?(猫の手マムの質問だよぉー!)
A1; イギリスの「マイ・ネーム・イズ・ジョー」を撮ったケン・ローチ監督と、
    日本では成瀬巳喜男監督が好きだそうです。

Q2;「月とキャベツ」に山崎まさよしさんを起用した理由を教えて下さい
A2; オーディションを行った時、単純に「こいつは絵になる!」と直感した。
   と、言ってマシタ・・・(^^) さすが、監督だぁ〜♪

監督、時間がないにも関わらず、一つ一つの質問に丁寧に答えて下さいましたぁ〜
(^^)

   
<お楽しみ抽選会>
がっちゃん、トークショーに参加させてもらうことでアタマがイッパイで抽選会が
あっただなんてつゆ知らず・・・(笑)
会場の中から5〜6名?の方に「洗濯機・・・」と「きみのため・・・」のサイン
入り台本が当たる!
というもので、監督自ら、整理券番号をひいて下さいました・・・。
・・・・なぁ〜んと・・・驚いたコトにがっちゃん当たってしまったのです!!
司会の加藤さん?(トークショーに入れてくれた人)に
「良かったねぇ、長野から来た甲斐があったねぇ〜!」とみんなの前で言われ
大照れがっちゃん・・・(*^_^*)  大喜びぃ〜(笑)
「洗濯機・・・」の台本に監督と富田さんのサインが書いてありましたぁ(^^)


そんなこんなで、アッという間に楽しい1時間半が終わってしまいました・・・。
監督「しゃべるのはニガテで・・・」なんて言ってたけど、時間が足りないくらい。
とっても楽しいお話の数々で、篠原ワールドに引き込まれてしまいました(^^)
どうもありがとうございましたぁ。



第2部&第3部へ続く・・・


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