ライブレポ No.124
Special Thanks to
なごみさん
1999.12.22(水)
OKST 99 00 四日市市文化会館
まさやんの28歳のバースデイ直前の、四日市でのOKSTに参加してきました。
メモしてなかったので記憶が曖昧な部分も多く、うまく伝えられる自信もありませんが、
それでも書き残してみたくなって、思いきって初レポに挑戦っ。
まさやんがたった一人でつくり上げたステージが本当に素晴らしかったから。
まさやんと一緒に過ごした時間が最高に幸せだったから‥‥。
偏りのあるつたない文章ですが、もしよかったらしばしおつきあいください。
その時々で異なるいろんな表情をきっと見せてくれるであろう、まさやんのOKST。
1999年12月22日はこんなひとときでした。。。
◇◇◇◇◇
開演15分前の四日市市文化会館。
「どうしよう‥‥涙出そうだよぉ〜‥‥」
と、席に着いてステージを目前にした途端、顔を覆う女の子。
「ダメだ、俺、バカ買いしちゃいそー!」
と、ツアーグッズを見ながらすっかり浮き足立ってる男の人。
「まっさやん〜〜♪ まっさやん〜〜♪」
と、歌うように名を呼び体を弾ませながら席に向かう小学生。
みんな、まさやんに会えるのがうれしくてしょうがないみたい。
わかるわかる。私もそうだよ。この日を指折り数えて待ってたよ。
開演直前のアナウンスが流れる頃には、
ステージを包むスモークが熱気でゆらぎそうなくらい、
客席のテンションが高まっていた。
そして‥‥予定より5分ほど遅れていよいよ! まさやん登場!
私たちの興奮とは裏腹に、大きなリアクションも何もなく、
フラリと‥‥
まるで鼻歌歌いながら散歩中〜みたいな感じでフラリと歩いてくる。
その様子がなんだかとってもまさやんらしくって、うれしくなる♪
オープニングナンバーは【ステレオ】、続いて【Fat Mama】!
まさやんの声が、ギターが、のっけから迫ってきて息が苦しくなりそう‥‥!
私の前の席の女の子は、隣の彼氏(らしき人)の腕をギュッとつかんだまま、
身じろぎもしないでステージを見つめていた。
みんな、まさやんに圧倒されてる。
パワー全開! カッコイイ!!
2曲終わったところで、まさやん「まぁ、ご着席いただいて‥‥」とか何とか。
興奮に包まれたまま座った観客からまさやんに、次々声が浴びせられる。
「誕生日おめでとう!」「まさや〜ん! おめでとう!」
そう、もうちょっとでまさやんは28歳になる。
大切な人が生まれた大切な日まで、あともうほんの数時間だった。
みんな笑顔がこぼれてる。もちろん私もうれしくてニコニコ。
でも、当のまさやんは「ハッピーバースデイ〜、自分〜〜♪」って歌ったものの、
あんまり気にもとめてないご様子。誕生日〜どこ吹く風ぇ〜っていう感じ。
けど、直前にお祝いが言える私たちは幸せだよぉ〜! おめでとう〜!
チューニングしながら少しだけMC。
(会場:なんか食べたぁ〜?)「なんも食べへんかったら死ぬがなっ!
いやでも、こっち来てからは食うてへんな‥‥どっちやっちゅーねん(笑)」とか、
「三重ですね〜。見え見えやねっ」とか。この「三重、見え見え」は気に入ったのか
他にネタがないのか(笑)、その後も何度か言ってたなぁ。
オープニングとは一転してここからは静かな聴かせる曲が続く。
まずは【江古田】。
何気ない日常を歌ってるほんわかした曲なのに、
すでに私の涙腺はゆるんで、まさやんの姿がちょっとぼやける‥‥。
ハープのきれいな音色もそうだけど、何よりまさやんの声がすごく優しく響いてきて、
不意にジワッと‥‥。何度もまばたきして涙を押し込める。
まさやんの姿、ちゃんと見なきゃ!
そして【ある朝の写真】【僕はここにいる】。
目を閉じ口元をほころばせて、首を左右にゆっくり振りながらギターを弾くまさやん。
相棒の音を噛みしめて、味わってるんだね、きっと♪
とってもいい音だよ。まさやんと同じく相棒も絶好調だね♪
シンプルな背景と照明の中に浮かび上がるまさやんの姿を見てふと思い出したのは、
ジャイアン社長がまさやんを評していた言葉。
「たたずまいが美しい」
‥‥うん。ギターを抱えて歌うその姿は本当に美しい。
まさやんが紡ぐ音や声に背景や照明が溶け合って、まるで一枚の絵みたいで‥‥。
うっとり‥‥(#^.^#)。
次は「ピ、ピ、ピ、ポーンッ♪」の時報から【砂時計】へ。
この曲、第一印象は薄かったのに、
聴くほどに惹きつけられて今では完璧にあの艶めかしさのトリコに。
続く【やわらかい月】【One more time, One more chance】【ツバメ】は、
どれも痛くて切なくて、聴くたびにクッ‥‥って心が締め付けられるけど、
この日はなんだかすごく「強さ」を感じた‥‥。声にも、歌い方にも。
そしてそして、ギターのパワー&テクニックが炸裂する【カルテ】!
どよめきのような歓声が起こる。スゴイ! カッコイイ!
【水のない水槽】では、フッと幻想的な世界に誘われる。
ゆらゆら、ゆらゆら、まさやんの音の中を意識が漂ってく‥‥気持ちいい‥‥。
【Passage】は、スケールの大きさに息をのんだ。
ひとつひとつの言葉を噛みしめるように歌うまさやんを見つめていたら、
またその姿がぼやけてきてパタパタッ‥‥と涙が落ちた。
今度は止められなかった‥‥。
感動に浸っているのも束の間、
まさやんがニカッと笑って「そろそろ尻も痛くなったやろっ?」。
待ってましたっ、とばかりにみんな一斉に立ち上がる。
「治療の意味も込めてっ!」とか言いつつ(笑)【アレルギーの特効薬】へ!
確かこのあたりで
「メンバー紹介しますっ! ボーカル&ギター! 山崎まさよしぃ〜〜〜!」
キャーーーー!! 客席のボルテージは一気に最高潮に!
そして【ド ミ ノ】【Ticket to the paradise】と、息つく間も与えずに、
1800人をグイグイ引っ張ってく。
「いくでぇ〜!」で始まった【パンを焼く】の早口言葉は2回くらいカンじゃって、
ちょっと照れ笑いのまさやん。
「君のための○○○」は、三重ってことで伊勢名物「赤福」かなぁと思ったら、
CDどおりの歌詞デシタ。残念っ。
そして、変則的手拍子が鳴り響きカズーが吹っ飛ぶ【ヤサ男の夢〜昼休み〜ヤサ男の夢】で
ついに本編終了。
満足げな表情のまさやんが去ってからも、
その体温が、その歌声の温もりが、空気に伝わって会場を包んでるような気がシマシタ。。。
すっかり放心状態。。。
アンコールの声に混じって、誰かが「HAPPY BIRTHDAY TO
YOU〜♪」を歌ってる。
そう、お誕生日を迎えるのはまさやんなのに、こんなステキな時間をもらっていいの‥‥?
Tシャツを着替えて再び登場したまさやんが最初に歌ってくれたのは【振り向かない】。
イントロのハープの音に、客席から言葉にならない歓声が起こる。
私も「えっ!?」と思わず口に出す。まさかこの曲をやってくれるなんて!
前にまさやん「詞がしみったれてる」とか「振り向かないと言いつつ実は振り向いてる」って
言ってたけど、そんなことないよ。「確かに歩き出す」ポジティブさを感じたよ。。。
続けて【セロリ】と【審判の日】。ライブでは珍しい曲、逆に定番の曲、新しい曲‥‥と
バリエーション豊かな構成が、すごく新鮮に感じられた。
そして、2度目のアンコールは‥‥【灯りを消す前に】。
水を打ったように静まり返るホールに、
まさやんの声とピアノの音、ただそれだけが響きわたる。
静かに淡々と歌うひとことひとことが、文字通り全身に染みていくのがわかる。
ピアノの最後の一音まで、大切に大切に聴いた‥‥。
刺すように冷たい夜風を受けて、駅から家まで自転車を走らせる帰り道。
見上げると、きれいなまんまるい月が浮かんでいた。
●
もうすぐ28歳になるまさやんを、
見守りながらそっと祝福してくれているみたいな、静かで優しい月。。。
宇宙のみんなも、そしてまさやんも、同じこのお月様を見てるかな。。。
まさやん‥‥お誕生日ほんとにおめでとう。そして、素晴らしいライブをありがとう。
◇◇◇◇◇
私が初めてまさやんのライブに触れたのは今から2年半くらい前。
ライブハウスの壁をぶち抜かんばかりの勢いで歌いまくるまさやんから受けたのと
まったく同じ衝撃を、この日のOKSTでも感じました。
ツアーパンフに穂苅さんが書かれていたとおり、
まさやんがやっていることは昔も今も変わってない‥‥
そのことをハッキリと体感できた、とても幸せなライブでした。
これからもずっとずっと、まさやんの歌とともに時を重ねてゆけますように。。。