ライブレポ No.133
Special Thanks to みやびさん
オーガスタファミリー番外編 〜シカオちゃんライブレポ〜
shikao & the family sugar tour final
1999年12月22日(水) 渋谷公会堂
この日初めて渋公に足を踏み入れた。
まさやんが数年に渡って誕生日にライブを行っていた会場。
そうでなくてもライブ会場の登竜門的イメージがあるため、
ここに来られただけでとてもうれしい!!
会場前ではダフ屋が何人もいるが、ツアー名が入った看板などを掲げていない為、
一見誰のライブかは分らない。
「1ケタで見ない?」と声を掛けたってムダだ。だって今日は3列目。
でも思いっきり自慢してやろうかぁと思うときほど声を掛けられないもの・・。
中に入って見ると、公会堂というだけあってかなり古めかしいたたずまいで、
ライブ映像で見るよりもだいぶ狭く感じる。
私の前列の椅子がちゃんと固定されていないせいか、ぐらぐら動いている。
今日のために各地からスガマニアが集結しているらしく、関西弁が聞こえた。
この中にはきっと、アクロスの常連さんもいるのかなぁなどと思っているうちに、
ほぼ定刻通りに始まった。
「310」
ファミリーシュガーが勢揃いしてグルーブが続く中、
ウエスタン調のステッチがある白いシャツ&少し光沢のある黒いパンツに、
くるぶしくらいまである紐なしブーツ、それに白いフライングVを携えて
シカオちゃん登場!!
今日も普通に歩いて来た(笑)
「シカオちゃーん」と待ってました〜とばかりに大声援が飛ぶ飛ぶ。
こんなに大きく見えるシカオちゃん(笑)は初めてで、思った以上に華奢な体と
サングラス越しのつぶらな瞳に感動しつつ、髪伸びたなぁと思った。
「310」の後、「今年最後のライブです。気合入っています」などと言ってたかな?
続いて「リンゴジュース」
「ヒットチャートをかけぬけろ」
「ヒットチャート〜」は、確かシカオちゃんが「ワン、ツー、スリー、フォー」と
カウントして始まったと思う。
そんな生声も聞こえることに、前ってスゴイ!!とただただ感動。
「日曜日の午後」
「ひとりごと」
この曲を知ったのはグリコのCMだった。単純にさわやかでいい曲だなと思っていた。
♪あと少しがんばってみるよ どうもなんないと思うけど♪
あまりにもイタイ言葉の数々に目頭が熱い…。
ここでMC。
週シカでもいっていた、シカオちゃんもこのライブのチケットを取る為に
自分で電話をかけたことについて。
7分でかかったんですけど完売しましたと言われたんです。
気になったので金券ショップに行ったら一列目のペア(2枚)が110,000円だったんですよ。
(目をこすりながら)見間違えたと思いましたよ。
最初は高くても原価割っちゃったりするんですけど(笑)、(一列目の人達を見ながら)
それを買ったのは誰でしょうねぇ。
「夕立ち」では♪通り過ぎた〜♪の後の歌詞を間違えてやりなおし。
「もういっか〜い」と声が飛ぶ。
ライブがうまくなったと自分で言ったすぐ後に間違えるシカオちゃん(笑)
「夜明けまえ」この曲はサビの展開が気持ちいい。
ライブで聞いても心の闇が夜明けとともに解き放たれる感じがする。
「グッドバイ」に入る前に森さんが「White Christmas」を。
この曲は客席を向いて弾いてくれた。
森さんは冷静に弾くタイプではなく、体全体で心こめてます奏法(笑)
(やさしい音を出す時は背中をかがめる感じ)で、視覚的にも煽られる。これには会場も大盛り上がり!!
そしてここからアコースティックコーナー。
「ふたりのかげ」
「前人未到のハイジャンプ」
「前人〜」では森さんのピアニカが響き渡る。アクロスで大阪から生演奏した時のアレンジだ。
そして恒例のシカオ(アコギ)VS竜太さん(ウッドベース)のバトル
(かっこいい&この日はうまくいった)に続き、
ジャズアレンジの「これからむかえにいくよ」
シカオちゃんのクールなのに艶っぽいボーカルがさらに全体を引っ張る。
「部屋に行ったっていないから」で張り上げ、「いたんだけど〜♪」で
ぐっと声を落とすところがセクシィィー。
さらに森さんのソロが炸裂!!合間にシカオちゃんが森さんを掛け声で煽る。
お客さんもブレイクが決まった所で掛け声を上げるが、みんな呆然と聞き入ってしまった感じだった。
スゴイよ、森さん!!竜太さんのウッドベースや沼澤さんのドラムもかっこいい!
そして22日のベストだという「黄金の月」
緑色のライトに照らされ歌う。
某雑誌で言っていた、この曲の歌詞の意味について考えていたら
なんだかよく分からなくなってしまった。結局気持ちが冷めても(僕のうそ)一度愛情を注いだ人に対して
義理は果たす(永遠を誓うキスをしよう・・ぼくにできるだけの光りをあつめて・・)ということ?
でも、黄金の月などなくても・・・??・・深みにはまってしまった。
今夜のアコースティックverはなんだか悲しげに聞こえた。
そして「ファンクナンバーやります」に慌てて立ちあがる。
「正義の味方」
「バクダンジュース」
「いいなり」
ボーカル部分では普通の、間奏ではツアー中と同じ白と黒のチカチカする(?)ライティングで、
視覚的にもハイテンションになる。
そして、竜太さんがステージ前方に出てきてチョッパーっぽいフレーズを弾き始めた…
そう、「SWEET BABY」だ。
シカオちゃんの声も少しかすれ気味、でもシャウトする。
そして「イジメテミタイ」
この曲順は予想していたのでなおさらテンションが上がりまくる。
シカオちゃんはスタンドからマイクをハズして左右に動きながら歌う。
「中指を曲げて♪」のところで左手を顔の高さまで上げて甲を見せながら←歌詞っぽい形で
美しい指をアピールするシカオちゃん(笑) それ以上私達を煽らないでぇ〜(笑)
「こんなやりかたが〜」の絡みは
シ「今日はメイクが濃いんじゃない」
ユ「あんたには言われたくないわ」でした(笑)
そして「ストーリー」へ。
この曲は沼澤さんの見せ場だ。
普通に聞いても難しいリズムなのに、テンション上がっているときにタイトなリズムを
キメまくるこの人はスゴイ!!武道館の時に衝撃を受けたドラムの爆音を今夜も聞けた気がした。
「ひとつずつ、ひとつだけ」ではみんな手を上げて大合唱。
一緒に歌ったり叫んだりしたので息が苦しい。
あと少しで酸欠か?と思うくらい。
このまま終わらないで欲しいのに、沼澤さんの叩きまくりの連打で終わってしまう。
残念、本編終了。
アンコールを待つ拍手と共になんと、「アンコール」の掛け声が・・。
いまどきめずらしいなぁと驚いていると
付近から「シカオ」コールが(笑)私はこっちに便乗してみた。
しばらくするとメンバーが追加公演限定のTシャツを着て登場。
このTシャツは開演前に売りきれてしまったので、買ってねアピールはナシでした。
アンコール1曲目は「あまい果実」
この曲はじっくり聞くファンクナンバーという気がした。
そして「愛について」
歌の上手さや声質を堪能できる1曲だ。バンドアレンジが聞けてうれしい。
たしかこのあたりで、来年また製作期間に入ってアルバムが出来たらライブをやるという話になり、
シ「もしアルバムが出来なくてもツアーはやるんですかね。芸歴15年の裕子さん(笑)」
ユ(笑顔で)「やりましょうよ」
会場はもちろんシカオちゃん本人もうれしそうでした。
そして「このところちょっと」
年内最後のライブにふさわしい、明るいファンクナンバーだ。大忘年会ソングという感じ。
ふと横を見ると、みんな楽しそうにラララララ〜ラで手を左右に振っている。
武道館の時は「武道館じゃちっちゃいぜ」と歌い上げた(笑)
「お返事をまっています」は「来年も待ってるぜ」でした。
私達も待ってるよ〜!!
そして2度目のアンコール。シカオちゃん、間宮さん、森さんしか出てこない。
それに椅子がもうひとつあり、その上にマイクが乗っている。
「もしかしたらぼく日々をやるのかなぁ」なんて思っていると「あのへんから熱い視線を感じるんですよねぇ」
シカオちゃんが見ている方を振りかえると、
2階席と同じぐらいの高さの所の別室に杏子さんが!
すぐにステージに下りてきた杏子さんは、グレーのフリースっぽいミニのワンピースに、
両端にワンピと同色のミトンがついた黒い紐(細いベルトみたいな幅)を首にかけていて、
黒いタイツとブーツといういでたち。
髪もふわふわーっとまとめてかわいいっ。
杏(シカオちゃんのしゃべりをマネをしながら)
「僕のライブは自由に楽しんで下さい」っていってたけどホンットバラバラですねー。
16(ビート)だからみんなこんなんなってた」と言って、まるで痙攣しているように
細かく上下に動く杏子さん(笑)これにはシカオちゃんも大笑い。
話題は「星かけ」に。
シ「この曲はまだ売れていていろんな所でかかってますね。電気屋さんとか。
でオレハモっちゃうんだよねー」後ろで森さんも爆笑。
そして今夜はまさやんがいないけど「星かけ」を。
北海道帰りでお疲れなのに素敵な歌を歌ってくれた杏子さん。
まさやんのハープが無いけどこの編成もよかった。
曲が終わった時に二人が向き合い、シカオちゃんがうまくいったねみたいに
親指を立てていたのが印象的だった。
仲良しだなぁ。
そしてメンバーに再びステージに戻ってきてもらう時、沼澤さんがなかなかドラムセットまで
戻らなかったので、お客さんからたくさんの「タカさーん」コールが。
するとシカオちゃんがつぶやくように「タカさん人気もんだなぁ・・」
(シカオちゃんもだよ)すると会場がさらに沸いてしまった。
そしてラストは熱さましにと言って、「ぼくたちの日々」を。
武道館で大感激したこの曲をもう一度聞きたいと思っていたからとてもうれしかった。
最初はシカオちゃんのアコギだけで始まり、徐々に音が重なっていく。
一度目のサビで歌詞間違えたけど、気にならなかった。
そしてシカオちゃんが舞台そでに引き上げる時、歓声で聞こえなかったけど、2階席に手を上げながら
「2階もサンキュー」と言っていたのが分かって、なんだかうれしかった。
シカオちゃんも楽しかったのでは?
私ももちろん大満足したライブだった。
シカオちゃんのライブは言葉でお客さんを盛り上げるのではなく、演奏で迫ってくる。
今日は前列ということもあって、非常に煽られまくったライブでした。
外に出てみると開演前より冷え込んでいたけど、興奮冷めやらず…。
また次も行きたい、アルバム出なくてもライブをやってくれないかなぁと思いながら
渋谷駅に向かいました。