ライブレポ No.162
Special Thanks to AKOさん
2000.08.26(土)
YAMAZAKI MASAYOSHI
in Augusta Camp 2000
YMAC2000
新潟/長岡市国営越後丘陵公園 野外ステージ
8/25日の金曜の夜、「フライデーパワーセッション」を聞いてたらまさやんが、
「長岡、良いとこですねー。明日良かったら来て下さい。」なんて事を言ったもんだから、
翌日急遽新幹線に飛び乗ってしまった。長岡組に連絡を取り、宿を確保し、
当日券があることを願いつつ、3時には会場に着いた。
いい天気だよー。気温も高いけど風も気持ち良いしー。
入場整理番号があるせいか、みんなゆっくりと並んでる。30分ほど待って入場。
会場はゆったりとした芝生の傾斜で、A〜Dの4つのブロックに分かれている。1ブロッ
ク2000人くらいかな?コンパクトな会場だね。
私の居たのはDだったので、みんな殺気だって無くて、のんびりと楽しむ空気が漂っている。
裸足でゆっくりと、風を楽しみながら待つ。
ローディさんが出て来た。みんなが立ち始める。PVが終わり、「アドレナリン」が
流れ始めると、会場がざわつき始めた。いよいよだ。
15分押しでステージ右からゲンちゃんの登場!
「みなさーん!夏休みも終わりますよー。
やるだけのことやりましたかー?僕はまだ足りません。」
と言いながらキャッチボールの真似や素潜りの真似をしている。
「長岡と言えば、花火大会です!では花火の真似を!(?)
なんだかわかりませんねー!(笑)」
「やり残したことはありませんかー!絵日記に今日のことを書きましょう!」会場から「はぁーい!」と元気のいい返事が返る。
そして、例のYMACポーズをやりながら他のメンバーが入ってくる。
まさやん登場だ!
手にマイクを持ち、ハープを鳴らしながら身体でリズムを取っている。紺地に白
の花が付いたアロハ、第1ボタンだけ開いていて、いつものハーフのカーゴパンツ、素足にスニーカー。
ハープからギターに持ち帰ると手を上げて音を止め、
歌うように「長岡ひと花咲かせましょう!!」と叫ぶと、
会場からすごい歓声が上がって「審判の日」のオープニング。
スクリーンで見ると、ちょっと目が赤いから昨日は飲んだのかな?
でも、声は良く出てるし、ブレイクもめちゃめちゃのってる。
そして、ノンストップで曲が続く。まず「アレルギーの特効薬」。
後ろの席の方は、手振りはあまり多くないけど、みんな楽しそうに曲にのってる。
「NaNaNaNa〜」のコール&レスポンスもばっちり。
「ステレオ」はいつもとリズムが違っていて、ちょっとレゲエ調になっている。
かっこいいなぁ、このアレンジ。サビで山木さんのドラムがぐーんと出てくる。
「ド・ミ・ノ」でちょっとおとなし目のお客さんを見て取ったか、
長めの前奏でしきりに観客をあおる!
ちくしょー、のせられちゃうじゃんか!オレンジ色の夕陽の中、
キレの良いハープが響く。(ちょっと、歌かんでたけどね(笑))
ここでMC
「えー、カウントダウンTVをごらんの皆様、こんにちは(笑)。山崎まさよしです。どーも、どーも」
「いやー、来たねこりゃ。長岡。すごいね、こりゃ。あふれんばかりに来たね。」
「はいーっ、後ろの人〜」もちろん後ろの人たちから歓声が上がり、目一杯手が振られている。
「はいーっ、真ん中の人〜」「はいーっ、前の人〜」と続き「ま、皆さん自覚がおありのようで(笑)」
「ここ、すごいとこですねー。良く来るの?」
(会場から、「うん!」と「いいや!」の声が半々)
「どっちやねん(笑)!」
「というわけで、オーガスタキャンプ、長岡に来てるんですけど、(歓声に)ありがとー!」
「ゆっくり、楽しんでって下さい!」
次もレゲエ調のリズムが流れると、みんなの顔が?マークになっている。
「ペンギン」。
こんな風になっちゃうんだねぇ。2個のボーズ頭のコーラスもいい感じだし、
「YoYoYo〜」もすっかり馴染んでる。陽もほとんど落ちて、
ステージ全体にライトが付き始めた。
そして、3匹のペンギン登場!1匹が手に持っているものは、、、
あっ。パイ投げに使う、あの生クリームたっぷりのパイだ!
それをまさやんの手に渡して、、、。
おーっ!黄色のペンギンの顔に直撃だぁー!その顔のまま踊り続けるペンギンたち。
ちょっと、壊れてる(笑)?
小気味の良いリズムが刻まれると「Ticket
to the paradise」。
ゲンちゃんのパーカッションがすごく利いてる。手振りもだんだん増えてきたぞ。
そして山木さんのドラムソロもかっこいい「カルテ」。
思わず山木さんに拍手がわき起こる。うーん。山木さん、別の世界に行っちゃってるかぁ(笑)?
「どーも」と、言いつつ左右のスクリーンをのぞき込み、「ふーん」てな顔をしている。
チューニングをしながら「えー、あの、だんだんと夕暮れが、夕暮れですね(笑)。気持ち良いですねー。」
「スキンガードしてきましたか?虫多い、虫多い、虫多い(笑)。
たまには、えらい膨れ方するのもあるので、気を付けて下さいねぇ」
「ま、もうちょい、ゆっくりね」と言いながら、
ステージ左側に用意されたジャンベのコーナーへ。
みんなそれぞれ妙なアフリカ語をしゃべりながらジャンベで遊び始める。
これ、ホント遊んでるような顔してるんだよねー。すっごく楽しそうなの、みんな。ゲ
ンちゃんの「オエーオーエー」のコール&レスポンスに、最初は小さめだったお客さん達の声も
だんだんと大きくなってくる!ささやくようなコール&レスポンスが終わると、
まさやんの「ハッ!」のかけ声とともに、リズムが一変する。
そしてスクリーンには「スクリーミン2000」の赤い文字。
客席から「おぉー」っと声がわき起こる。
まさやんの例の奇声(笑)にゲンちゃんが「いゃーん」と合いの手を入れる。
4人とも子供みたい。客席もすっごく盛り上がってきた。
陽がすっかり暮れて来た。まさやんは一人マイクの前へ行くと、ハープを鳴らし始める。
話しかけるように、たたきつけるように、ハープを鳴らすまさやん。
で、ちょっとハープをはずすと小さく「ぐふっ」。おいっ、ちょっと待て!今のげっぷとちゃうんかい(笑)!
笑ってごまかすなぁー(笑)!!まったくもぉー(笑)!
そして山木さんとゲンちゃんのジャンベ、キタローさんのトライアングル(?)を従え
て、ギターを抱えると「カタログ」。うーん。程良いまったり加減がたまらん。。。
恒例の(笑)、ボヤキコーナーでは「長岡マンネリズム〜、夏休みも終わるし〜、何
か良いことあったかい〜?」って言ってた。
あったよー!ここにこうして、まさやんの歌を聴いてるもん。こんな良いこと、滅多にないよー。
山木さんのジャンベ、キタローさんのピアニカ仕様の笛の音色が流れて
「名前のない鳥」が始まる。
客席から、小さなため息が漏れて、みんなじっと聞き入っている。
次にゲンちゃんだけが残って「6月の手紙」。軽やかに、楽しそうに歌うまさやん。
途中からキタローさんと山木さんの音も加わる。目を閉じて、気持ちよさそうだぁ。
曲が終わると、よれよれの襟を直し、うがいの真似をして、発声練習。
そして「違う!」。
何が違うんだぁ(笑)!そんな芸が細かいことやってるくせして、
次の歌は「僕はここにいる」。会場が一斉に「うわぁー!」とうなった。
発売してから2年近くたって、この歌はとっても大人になってきた気がする。
この歌の歌詞にまさやんをなぞって、切ない思いをしている女の子達は、きっとここにもたくさん居るんだろうな。
キタローさんのシンセがまた切ないんだよね。うん。
「どーも。んー、良いですねぇ。何かね、長岡良いですね。ちょうど去年弾き語りで
佐渡に行くとき、危うく船が出ないという目に合いまして。冬の最中に、船着き場に
泊まった人がいるらしいんですね、その節はどうもすいませんでした(笑)。」「オー
ガスタキャンプ、ほとんど雨が降らないんだけど。これも、あなた達のおかげ!」
「ま、そーゆーことで、何が言いたいのか、良くわからなくなってきましたが(笑)。
じゃ、ちょっと弾き語り」
あったかーいギターの音で「お家へ帰ろう」が始まる。
「WuWuWuWu〜」とアカペラで始まるこの歌、
後ろで2個のボーズとスタッフの1人がコーラスをハモってる。うん?
誰だあれ?あ、タケシくんだ!困ったような顔をして、それでもボーズ達に強制的に
はさまれて、歌ってる。ははははは。客席から「タケシー!」と声がかかってるぞ。
ほんわかした空気の中「妖精といた夏」。
キタローさんが奏でる効果音がすごくきれい。
目を閉じて、静かに聴いていたい曲。
そして、ぎゅっと、ココロをわしづかみされるようなハープの音色が始まる。
「心拍数」だ。
切ないハープとギター、まさやんのやるせない表情に身動きが出来ないで居る。
何度も聞いて、もうわかっているはずなのに、やっぱり息が止まりそうになる。
サビでの青と赤のライトが突き刺さる。
ふうっと、息を吐いてエレキに持ち変えると「低気圧ボーイ」。
うーん、サマーバケーションな感じとでも言うんでしょうか(笑)。ちょっとけだるい雰囲気が良いよね。
ラムなんか、似合いそう(羊じゃないよ!(笑))。
曲が終わると、かーっと笑顔満開になり、客席をあおり始めた。
みんなの手拍子が激しくなって「Mr.Tのリベンジ」。
お客さん、みんな跳ねてる。転調して、マイナーコードになっての
恒例第2弾(笑)のボヤキでは
「山崎く〜ん。東京帰って、曲作り、大変。
夏休みが終わらなきゃ良いのに〜。
いつまでもこうしてここにいるわけにはいかないし〜
<当然客席からは「いてー!」と絶叫が入る>
ずーっとここに居ろっての〜?
出来れば、ずっとここで歌っていたいけど〜、
それもいいかな〜」
やだもぉ。その気になっちゃうじゃん。
「所詮やることは、歌しかないだろー!」
休む間もなく、ギターをかき鳴らしながらもっと客席をあおる。「行くぞぉー!!」
「Fat Mama」だ!
「お・ど・れー!」
「キャー!」。客席は、もうクラブというか、ディスコというか(どちらなのかは、年齢によって違う(笑))。
赤いライトがめまぐるしく回って、すっごい、すっごいよー!
そして、ハープが鳴ったとたんすぐわかるよね「月明かりに照らされて」は。
残念ながら月は出てなかったけど、もう会場中で手振りをしてる。
私の回りには男の子達が多かったんだけど、最初は照れて出来なかった彼らも、
この頃にはめちゃめちゃ手を振ってる。
なんだか、嬉しいよー!まさやんの声がすごく伸びてる。
こんな終盤になってきてこんなに伸びるなんて、なんて強靱な声帯なんだぁ!
そしてどんどんと身体を突き動かすドラムが始まると
「元気かー!」もちろん!
「踊るかー!」もちろん!!
「ガムシャラバタフライ」だー!!
ゲンちゃんがシンバルを鳴らしながら走り回ってる。客席もステージの上も、踊る踊る。
息もつかせず「ソノラマ」。
ライティングがめまぐるしく変わって、ドラムやパーカッションも一層激しくなる。
もう、ここにある笑顔、全部まさやんのものだよ!
そして「根無し草ラプソディー」。
「戯れている鳥の歌声〜」でゲンちゃんが「ニャーオ」「猫かいっ(笑)!」、
「季節の名を〜」ではキタローさんが「わん!」「犬かいっ(笑)!」。
「元気かーい!長岡!」「ゲンキー!」みんなが応えてる。
「優しい人が笑っている〜」ゲンちゃん「こらー!」「怒っとるんかい(笑)!」、
「暮れてく陽が〜」キタローさん「こらー!」「また、怒っとるんかい(笑)!」、
「お客さんが笑っている〜」「後ろの人が叫んでいる〜」
「真ん中の人も叫んでいる〜」「前の人も叫んでいる〜」もちろん、全力で応えましたよー、ハイッ。
「キタローさんが笑っている〜」「ウォー!」、「ゲンちゃんも笑っている〜」「わおー!」
「山木さんも笑っている〜」「ヨーロレイヒー」山木さん、何故にヨーデルなんですかぁー(笑)!?
「ありがとー、お客さん!ありがとー、長岡!」
そう叫びながら、例の変な顔(笑)をしながら退場したのがほぼ20:00。
じっと出来ずに、みんな拍手で待っている。
あちこちで例の山崎まさよしコールも起きている。
3分後、紺のツアーTに着替えてアンコール登場!
「どーも、ありがとー!」
まだ続く山崎まさよしコールに、腰に手を当てて振りながら応えてる。
なんじゃ、そりゃ(笑)。
そして、ホントに風を感じさせるようなギターのイントロで「明日の風」が始まると、
まさやんもお客さんも、柔らかい顔つきになっている。
みんなでニコニコしながら、サビの部分は大合唱している。
ありったけのこの声、まさやん、届いてる?あなたの声は、こうしてこんなに届いてるよ!
風見鶏がきれいにライトアップされて、優しく笑うまさやんがそこにいる。
「何か、涼しいね、ゲンコちゃん」「とっても涼しいわね、まーくん」
「ここは長岡だよ」「えーっ、飛行機に14時間も乗ったのに、私のパスポート意味ないじゃーん」
「ごめんよ、目隠ししたのは、そんな意味じゃないのさ」
(目隠しって、目隠しって、、、何故に目隠しー?シカオちゃんじゃあるまいし(笑))
「でも、私まーくんとなら何処でも行けるわ」「そうか、じゃ二人でパリに行こうか」と
「ふたりでPARASに行こう」からのボサノバメドレーに入る。
ブルーのきれいなライトの中で、楽しそうに歌うまさやん。
間奏の間に投げKIssなんかするもんだから、会場は叫び声でもうエライ事になってる!
みんな、密かにあの投げKissは自分がGetしたと思っていることでしょう(笑)。
次の「砂時計」は他の会場とは違って2番の歌詞。
この大人な雰囲気の曲、好きなんだよなー。そして「ドレッシング」。
このボサノバメドレー、きっとまさやん好きなんだろうな。終わった後、いつも得意そうな顔してるもん(笑)。
毎回あきれるくらいきれいな割舌のラップで入る、サンバな「セロリ」。
ゲンちゃんのホイッスルやまさやんの「オレオレオー」のかけ声に会場中、
みんなで一生懸命に手振りで応える。
「サンキュー!ありがとー!」
と飛び跳ねながら退場したのが20:20分でした。
もう一度のアンコールを待つみんなに、スクリーンでは風見鶏が揺れている。
そして、2分後。キタローさんのベースのリズムに乗ってYMACの手文字をしながら登場。
なんだか、訳のわかんない踊りをしてる(笑)。
ひょっとして、まさやんあっちの世界にイッちゃったのかも(笑)。
ロックなりズムの「パンを焼く」。
ゲンちゃん大好きの逆ひげダンス、これは腕のエクササイズになります(笑)。
疲れるけど、後ろから見てるときれいなんだよねー。
山木さん、ゲンちゃん、キタローさんのメンバー紹介をしつつ、みんなでずーっと、
逆ひげダンスです。私、もうやめました。体に悪い(笑)。
長岡バージョンは「君のためのへぎそば、コシヒカリ、八海山」でした。
どれもうまいよね。
早口言葉は生麦〜、かえる〜、隣の〜、東京特許〜、瓜売り〜、赤巻紙〜、
田中と中田で〜、旅客機〜、バナナのナゾ〜、バスガス爆発、赤パジャマ〜、でしたね。
最後の「僕のために〜」でカメラ目線で指をさされ、会場に絶叫がこだましてる。
なんだかまんまとまさやんに乗せられてる自分が、ちょっと悔しい、でも嬉しい(笑)。
そしてとうとう最後の曲「ヤサ男の夢〜昼休み」に入ってしまった。
もう、はっきり言ってこの頃にはメモなんて取ってらんない。
メモ帳とシャーペン握りしめたまま踊るわ踊るわ。
そして曲が終わり「ありがとー!サンキュー!」を繰り返しながら
最後に一言「愛してまーす!」
いやぁーーーーーーーん!うっそぉーーーーーん!頭の中、真っ白。。。
でも、しっかり、しっかりキャッチしたよ!だけどさ、回りの男どもまで、喜んでる(笑)。何故だ(笑)。
そして、ホントの最後を告げる花火が上がったのでした。メンバー紹介をしながら、
楽しそうに、踊りながら退場するまさやん達。
スクリーンに映し出される「Thank You
nagaoka.See You」
の文字にみんな感激してました。
うん。ありがと、まさやん。
ありがと、長岡。
ライブが始まった頃は、なんだかみんな大人しいかな、、、なんて思ってたけど、
終わりの頃には、もうどこの会場にも負けないくらいのってました。ゴミもほとんどなくて、
マナーの良い長岡のみんなでした。やっぱ、思い切って来て良かった。。。
今回という今回は、さすがに「私って馬鹿だよな」などと思いながら新幹線に乗ったけど、
お釣りが来るくらい楽しませてもらいました。馬鹿でも良いもん。こんなに楽しいならね!