ライブレポ No.165
2001年1月14日(日)
ONE KNIGHT in BOOGIE HOUSE
〜山崎まさよしファンクラブイベント Vol.2〜
宮城県民会館
Special Thanks to おみさん
1月14日 宮城県民会館 OKBH初日
つたない文章でレポを書かせていただきましが、今回のライブ「企画物」です。
これからライブに行くんだっていう方、読まないほうがマジでいいです。
OKSTのような音楽を感じに行く、おんなじセットリストだってまったく違うライブがそこにはあるんだ!
っていうライブなら読んじゃってもかまわないって言うか、私も読んでましたが、今回は。
開演のときの、今年初めてまさやんに会うときのあの感動をしっかり味わうためには、読まないほうがいいと思います。
今回参加できない方、行ったライブを確認したいという方、どうぞご覧ください。
とはいうものの、どうやって書いたらいいのかとっても悩むライブでした。
あの楽しさの10分の1も伝えられないとは思うのですが…
21世紀初ライブ NY帰りのまさやんは今日も元気でした。
16:57 ホールに入る。
久しぶりのホールで2階の3列目、というより後ろから2列目というポジションにもかかわらずステージが近い。
このときなんか「違和感」を感じた。何かが普段と違う。なんだ?
17:04 ベル
上演に先立っての注意。期待が高まる。そこで気がついた。
幕!
幕が閉まっている。
ライブなのにギターもマイクも見えない。だから違和感を感じたんだ。
何が始まるの?
17:11 ベル
固唾を飲むという感じで待っていた客席にざわめきが広がる。
客電が落ちる。♪タ〜ララ〜 タ〜ララ〜 タ〜ララ〜ララ〜 「遠き山に日は落ちて」のメロディーが鉄琴で打ったような音で流れ出す。
幕が上がる。
すると!
部屋(のセット)!
書割の壁に窓が二つ。窓の外には高層ビル街の夜景。
そして窓の下の方にはベッドが置いてあって… 誰か寝てる。
まさやん!
「起きてー」とか「まさやーん」とか、あちこちから声が飛ぶ。
しかし、まさやん動かない。遠き山に日は落ちてのメロディだけが鳴り響く。
しばらくすると枕もとに置いてある目覚し時計が、ジリリリリリリリ・・・ お目覚めまさやん。(はあと)
「おはよー」って声が客席からかかるがシカトして芝居を続ける。
「何時や?」
「5時かあ」
グレーの作務衣を着てる。ベットから起きだして、メガネをかけ、靴を履く。アディダスのいつものやつ。
(と思ったら、ラインのとこが黒と金だったとか。双眼鏡持参のすももっちが確認しました。)
ここでセットの説明を簡単にさせていただきます。
書割の壁はベージュ。左側に床まで届くサイズの窓。右側に普通サイズの窓。
真中あたりに時計がかかっていてリアルタイムを指している。左隅には日めくり。ちゃんと14日になっている。
小さな窓の前にはベッド。白の羽毛布団。ベッドの足元(左側)にTV,冷蔵庫。
大きな窓の前にはスタンド。その左にハンガーかけ。空のハンガーが2本。
それらの手前に左からソファー、テーブル、いつものマイクセット、キーボード、腹筋マシーン?
その後ろにパンチングボール、ハンガーかけ。こっちのハンガーにはシャツ@YMCAにて着用 と、パンツがかかっている。
その他にもボクシングのグローブやらウクレレやらいろんなものが置いてある。
「東京のまさやんの自室」という設定らしい。
冷蔵庫の上にはお酒とコーヒーメーカー。ソファーの脇には、ギター。
つけっ放しになっているTVの前に座って、寝起きの様子。ウクレレ弾いてみたりして…。
コーヒー飲もうと冷蔵庫の前に。そんで、冷蔵庫を開けると。
「またこれかい」
ハイ、予想通り「野菜生活100」緑の方が冷蔵庫一杯入ってました。
野菜生活飲んで、コーヒー飲んで「そや、曲作りの途中やった」と、ソファーへ。
新聞読んで、タバコ吸って…
やっと歌に入る態勢。ギター抱えて、ウォーミングアップということで。
「早起きしたら、TVでかかってたな」と、グッドモーニング。
めちゃくちゃ声出てる。
久しぶりのライブなのにこんなに声出るんだと「ライブの人」山崎まさよしを再確認。
歌い終わったあと自分でも「よー声出てるなぁ」って感動してた。
続けてある朝の写真。朝つながりってことで。
「29歳になってしまったんよ」一番微妙。中途半端で。
と、30目前じたばたしてる自分を語ってました。そんで野菜生活を一口。
「これなあ…」 と、ちょっと愚痴。コンビニで買えないんだって。
「やっぱり飲むんだ」とか言われて。
「何か食べたい。食べ物の歌でも歌ってみるか。」←これはシナリオに書いてあるらしくて、紙を見ながら一生懸命しゃべってました。
客席からかかる声もひたすら無視して、ここは東京、俺の部屋、っていう設定に沿って芝居…漫談? してました。
「パンは食べとうないし。中華料理… 朝から食えるか!」 って言ってセロリ。
客席は座ったままなので、拍手だけの人がほとんど。私も胸の前で小さく手を振ってました。
「これはもう何回歌ったやろ」ほんとに聞かないことないものなあ。私のたった2年ほどのまさライブ暦の中でも、全部これやってる。
でも今回そういう曲は少なくてかなりコアな選曲だったんだけど。
「セロリ生で食ったあとはドレッシング歌っとこか。」当然フルコーラス。感動!
歌い終わって「歌で腹が太るか!」自分で突っ込んでる。「タケに何か買ってきてもらおう」
テーブルの上にあるコードレスホン取り出して電話かける真似。
でも…そうやって電話かける人いないよ。踊ったり、鍵盤弾く真似してみたり。
なんかギャグをやらないと気が済まないらしい。
「あ、タケ? 今曲書いてんのやけど。名曲が書けそうやねん。そんでな、なんか食うもん。
米とカレークイック。よろしく」 カレークイックは、もう製造中止だよ。
電話をおいたとたんに ピンポーン!
ちゃんと玄関がある設定らしい。舞台下手からタケちゃん登場。岡持ち持ってるぅ。
その中から出てきたものは・・・ 「健康第一」野菜生活。
「これ飲んだらコップ洗うでしょ」チャーミーマイルド。
「新曲作ったら」マクセルのMDとCDR。スポンサーついてんのか、このライブ。
そんでここからがお楽しみタイム。「山崎さん。どんな歌でも歌えますよねえ。」「そりゃそや。自分で作ったんやから。」で。
抽選箱出てきて、くじ引きで次の歌を決めると。会場の皆にリクエストとって、その曲はまたカードに書いて箱に入れる。
「こうすれば確率上がるでしょ」ということで、レインソング、江古田、心拍数などが加えられ―。
まさやんが引いたものは・・・ なんと、レインソングでした。
「まじでやんの?」と言っていましたが、山崎まさよし全曲集を見ながら一生懸命歌ってくれました。
「人前で歌ったの、初めて」ということで。「キャンプファイヤーみたいで抵抗があったんよ。」
「何で?キャンプファイヤーいいじゃないですか」「ほんまに?」
レインソングのコードから若者たちに変化していって♪君の行く道はー って、歌いだす。
似合わない。再びタケちゃんに「キャンプファイヤー、好き?」「・・・嫌いかも知れない」
次にもう1曲分引いて。あじさい。
「これってやっぱりあじさいの時期に作ったんですか?」
「ん?まあ、ね。花の歌ってむずかしいんよ。れんげ草とかかすみそうだとかだとキャンプファイヤーになってしまう恐れがある。
そんで好きな花と嫌いな花ってことでね。あじさいは好き。ひまわりは嫌い。」
ひまわりは嫌いだと力説してました。
次はお待ちかねプレゼント。部屋の中に干してあったシャツをプレゼント。
札幌YMACのときに着ていたやつ。座席番号をまさやんが引いて「部屋」に直接取りに来てもらうという悲鳴もんの企画。
まさやんが箱に手を伸ばすとドラムロールに回転ライト。二人ともびっくりしてた。
・・・当然私はあたらず・・・ 1階席の女の人にあたりました。
ステージ、いや部屋に上がってまさやんから直接渡してもらって、握手して・・・。めちゃうらやましい。
でも暖かい拍手に包まれておりました。
タケちゃん帰った後。「誰か来ないかなあ」って、誰が出てくるんだろう、社長かなあ?なんて思ってたら。
そんなもんじゃなかった。
「山ちゃん、山ちゃん」ピンポーン
「誰? あ、せっちゃん」
ぬわにぃ?! せっちゃん? 斎藤和義さん登場!
客席はもう大喜び!
だって、ねえ。ほんまびっくりですよ。足ながーい。ほそーい。すもも曰く「日本で一番皮パンの似合う人」。
ワイン勧めて「お正月なにしてた?」って振ると。「んー、休んだり、坊主にしたり。」
帽子取ると、確かに坊主でした。「何で?」って思い切りのけぞって驚いてました。
MFのこととかしゃべって1曲目はトランジスタ。
せっちゃんはソファーに座ったまま、まさやんはセンターのマイクセット(いす仕様)で。
二人で歌うとなんかなおさらいい。ギターも掛け合いがあって色っぽい。
せっちゃん、まさやんの物まねができるようになったとかで、スウィートメモリーズやツバメのワンフレーズを楽しそうに歌ってました。
結構似てたよ。
陽水さんの話になって傘がない。
♪都会では〜 渋い! いいわあ。
「そんじゃ、せっちゃんの曲やろうよ。」「んじゃあ、ツバメ」ギター爪弾いて・・・「俺の歌や」お約束よねえ。
「せっちゃんの曲」は、アゲハ。(表記はわからない。ごめんなさい)まさやんはひたすらギターサポート。
「じゃ、そろそろ帰るわ」「えー?もう?」「うん、シカオちゃんに女紹介してもらいに行くんだ」
シカオちゃん女紹介できるほど知り合いいるのだろうか?
せっちゃん見送ったあとキーボードのところに移動して「曲作らな」「ディスコ(いつの言葉だよう)とかの曲もいいかなあ?」
「ジュリアナ東京とかあったな」ヘッドホン片耳に押し付けてDJの真似とかしてみたり。
サンプラー使って「やめなあほ。もうやってられんわ」で、踊ってみたり。
しばらく遊んだあとに「せっちゃんもまじめに歌ってたし、とりあえず歌うか」で、ツバメ。
とりあえず歌う歌かぁ?
台本を持ってまたソファーのところに移動して。締めの言葉。
「こうして一日1日と過ぎていくんや。こう考えると生産性の低い生活や。でも、音楽ってのはもともと生産性なんか・・・」
「今年30かぁ。・・・30かい!」
「音楽とは、人生とは・・・」
灯りを消す前にのメロディーが流れる。
ベッドにもぐりこみながら「ほんとにファンの人はあったかいな」
小3のころからの累計だという羊の数を数えて「1万とんで454 1万とんで455・・・」
静かに、幕。
えー!起きてええええええええ!起きろー!
再び幕があがる。センターマイクのところにギター抱えていつものまさやん。
「いっちょはじけるか!」
ここの反応がさすがにFCイベント。
それまでおとなーしく座ってたのにとたんに全員、すっと立ち上がって踊る準備。
そんで何をやったかというと、アヒルちゃん。
はじめて聞く曲ばっかりだよ、今日は。
譜面台を前において、歌詞とコード間違えないように歌ってます。
「今日はほんとにありがとう。」
「OKSTも終わり、そのライブ版も出て、いい年やった」
「最初のライブ、いきなり下手な芝居ですみません。」
そんなことをやさしく客席に語りかけて週末には食事をしよう。
「それではここで斎藤和義、もう一回呼びます!」
二人いっしょにパンを焼く!
早口言葉のところでせっちゃんに「なんかない?」って聞いたけど「何も思いつかない」
それではと早口言葉(赤巻紙〜)を振ったけど「だめだぁ」まったくしゃべれず。
「斎藤和義さんでした!」
帰り際にピック投げて行ったんだけど、前の方キャーって取り合いになっていて。誰のFCイベントだ?
最後は明日の風。
弾き語りなんだけど、OKSについてるin MY roomバージョンとはまた違って、たゆとうような暖かい感じの歌い方。
YMACのときのさわやか路線もいいけど、私はこの歌い方が一番好き。
「普段のライブ形式とは違っていろいろやってみましたが・・・」
「今年もよろしくお願いします」
「今日はありがとうございました。」
7:18 そうやって、静かに幕は閉じられたのでした。
もっともっと細かいギャグを一杯やってたんだけど、書ききれなくてごめんなさい。
ほんとにあの楽しさの何分の一も伝えられないことを歯がゆく思っています。
それとゲストは毎回違う人になると思うので、それは各会場から報告が上がることを期待します。
それにしてもシングルになっている曲はたった2曲のみ。
アルバムに入っているのでもかなりコアな曲ばかりで、嬉しい限りでした。
レインソングなんてまたずっと聞けないだろうし。やっぱりFC会員のためのライブだなって、実感。
それにしても山崎まさよし、あんたやっぱりいい男だ。
あんたに出会えて、よかったよ。FC入って、よかったよ。
ありがとう。まさやん。
そして
BOOGIE HOUSE。