ライブレポ No.168
2001年2月25日(日)
ONE KNIGHT in BOOGIE HOUSE
〜山崎まさよしファンクラブイベント Vol.2〜
愛知勤労会館
Special Thanks to なごみさん
何ヶ月も前から心待ちにしていたファンクラブイベント。
私にとって約7ヶ月ぶりのまさやん。
それは本当に、とてもとても楽しく贅沢で幸せな2時間でした。
だから少しでも伝えたくなって・・・
というか、自分のために書きとめておきたいという思いもあって・・・
できる限り事細かに、内容を書き連ねてみました。
メモが甘かったため言い回しが違ってたり内容が抜けてたりもしますが、
しかも非常ぉ〜〜に長いのですが、(^^;
もしよろしければ・・・しばし、お付き合いください。
強い風が名古屋を吹き抜けた2月25日。愛知勤労会館でのまさやんは、
楽しげで、元気で、オモロくて、ちょっと真面目で、ギターが大好きで、
そして・・・いつもと変わらず素晴らしい音楽を紡いでくれました。。。
◇◇◇◇◇◇
PM5:10すぎ。予定より少し遅れて緞帳が上がる。
ソファ、テーブル、冷蔵庫、つけっぱなしのテレビ。それからギター。
他の会場と同じく、まさやんの部屋という設定でセットが組まれている。
不意に目覚まし時計の音が響く。
頭から布団をかぶってベッドにもぐりこんでたまさやんがベルをとめる。
客席からは、ものすごい歓声!
「・・・呑んだなー・・・昨日の泡盛、残ってるなー」
「あれ、電気つけっぱなしやん」
「(時計を見て)5時すぎか。おちゃめやなー。おちゃめやなー」
ひとりごとを言いつつ起き上がる。スニーカーをはく。
「部屋ん中なのに、なんで靴はいてんのやろ?」
着ているのはグレーがかったカーキの作務衣。下は同系色のカーゴ。
ベッドの上でウクレレをつま弾く。
「♪みんなもぉ〜幸せでしたぁ〜♪ ・・・意味わからん」
コーヒーメーカーから、コーヒーを注ぐ。
「・・・コーヒー、誰がいれてくれたんやろ?
(客席のほうを見て)今日は非常口がいっぱいあるなぁ」
ここで、CDのリリースサイクルについて話してたような・・・。
「演歌みたいに2年くらいひっぱってもええやんか」とかなんとか??
「(自分のことを)今日、ちょっとオモロイなっ!」
(客:拍手)
「?? 外が騒がしいなぁ〜」
ギターを持ってソファへ。
「起きてきたばっかで声出るかな? ♪アントニーオー!♪ 出るなぁっ! ・・・なんや、今の(笑)」
「何かウォーミングアップを・・・
[Good Morning]やるか! ベタベタやな!
(つま弾いて)ギターの音カタイな。 ・・・誰に言ってるんやろ」
【Good Morning】
・・・久しぶりのまさやんの生歌!
その声は、小さなホールの天井を突き抜けそうなくらいよく出てる。
自分の体が、歌に反応してるのがわかる。
心臓が、血流が、まさやんの歌のリズムで脈を打ち始めたような・・・
体温がククッと上がり始めたような・・・
気持ち良い。心地良い。なんて幸せなんだろう♪
「んー、最近起こったことは・・・なんもないなぁ。昨日は曲作り」
「『SHEEP』というアルバムがあって、
その中の[ある朝の写真]を。これも、朝ということで」
【ある朝の写真】
間奏のところで、首をゆっくり左右に振りながら、
目を閉じてギターを弾くまさやん。口元がゆるんでる。
気持ち良さそう。心地良さそう。なんて幸せそうなんだろう♪
「小腹減ったな。なんか食お。(冷蔵庫を開けて即座に)まぁ〜た野菜ジュースかいっ!!
・・・ツッコミ早かったな(笑)。
タケシのヤツ! おかげで健康ですー。はぁー。
食べ物の歌でもやるか・・・ベタベタやなっ。
食べ物の歌にはハーモニカが必要でねっ」
ホルダーにハーモニカをはめていると、
(客:まさやーん!!)
「!? ストーカーか? 困るわー。怖いわー。
山崎まさよし殺人事件。世の中いろんな事件があるからな」
【セロリ】
「汗かいたー。セロリは生じゃ食べられんから、ドレッシングでもかけるか」
(弾きかけて)?? ・・・どーやったっけ?(笑)」
【ドレッシング】
ドレッシングを振るジェスチャー。シェーカー振ってるみたい。
「歌で腹ふくらむか、アホ! タケになんか買ってきてもらおう。
どうせあいつは制作期間中だからな。制作中は俺か(笑)。
(電話をかける)あ、俺です。何してんの?
え? せいさんちゅう?」
精算中?(経費とか?) 生産中?(何を?) 清算中?(・・・)
それとも聞き間違いで、制作中かな。
「悪いんだけど食べ物をさ。今レコーディング中やろ? 名曲ができそうなんや。
カレークイックね! ・・・売ってないか(笑)。
え? 打ち合わせしたいことがあるからこっちに来る?じゃ、途中で食べ物を。うん。じゃぁ」
電話を切った瞬間、ピンポーン!
「早っっっ!!!」
岡持を手にしたタケシくん登場。
タ:どもども、出たがりマネージャーです!
「なんか飲む?」
タ:お気遣いなく。お気遣いなく。今日、めちゃめちゃですね!
めちゃめちゃ? 歌が? まさかっ。
あ、意味わかんないこといっぱい言ってるから?(笑)
タケシくんは岡持から差し入れ(?)を取り出してテーブルの上に置く。
タ:健康でいてもらおうと思って、野菜生活!
ジュースを飲んだらコップを洗うから、チャーミーマイルド!
曲ができたら録るために、マクセル!
「企業のイヌめ!」
タ:そうさ!
「食べ物ないやんかっ!(と、MDを食べようとする)
食えるかっ。こんなん食べたら白いギターもらえるわぁ〜」
タ:スーパージョッキー。
「お前いくつやっ」
タ:24。
(客:えぇーーーーーー???)
タ:何、それはフケてるってこと?
「誰と話してんの?」
タ:いや、よく言われるんで。
「幻聴や」
タ:ヤマさん、“こんなん食べたら白いギターもらえるわぁ〜”って、
ギャグにパンチがない! 声を張っていかないと!
「名古屋だぎゃー。名古屋といえば味噌煮込みだぎゃー。
ひつまぶし・・・ひまつぶし?」
タ:ひつまぶしって何ですか?
「うなぎを●*#←%〜◎って、$#←%▼〜◎って、
あとで◇※@→♀★するやつ(ゴニョゴニョ、言葉になってない)。
昔、大名がいて、シャチホコのあとにひまつぶしに作ったもので・・・」
タ:それ、ひまつぶしでしょ。
「ひっくり返って、ひつまぶし」
ホントだ。今日、めちゃめちゃですねっ(笑)。
「(「曲作りは進んでますか」と訊かれて、だったかな・・・曖昧)
やってるで! シャワー浴びてる時も、
♪ペアで揃えたスニーカー ジーグザグザグジグザグ・・・♪
(思いきり振り付きで歌う)」
タ:やるんですか? アホや。ほんまアホですわ。
今日はファンクラブイベントの打ち合わせに来たんですよ。
前もやったけど、抽選箱ね。この中にはレパート集が・・・
「レパート集?」
タ:(笑)・・・マジボケ。
「レパートの朝」
タ:レパートリー集がいっぱい入ってます。これをひいて、
それがたとえ昔の曲でも、封印された曲でも歌ってください。
「うん。何でもええ。というか、何でもええ」
2回言った(笑)。
タケシくん、立ち上がってステージの前方へ。
タ:皆さん、リクエストあります?
「誰に訊いてんの? 壁に向かって。そっちは国立、こっちは新宿やで」
タケシくんの隣に来て、壁のパントマイムをする。
7列目という席と前に出てきたまさやんとの距離は結構近くて、
私は(おっきいなぁ〜。まさやんてこんなにおっきいんだなぁ〜)
・・・なんて思いながら見つめていた。
その間も、たくさんのリクエストが飛び交う。
(客:ガムバタ!)
「略すな!」
(客:振り向かないー! 振り向かないー!)
タ:わかったわかった、もう振り向かない。
「知ってます? 伊豆行ったとき誰かすりむいて、
“大丈夫ですか?”って訊かれた時、“うん、もうすりむかない”って言ってた・・・」
「あぁ〜!」とかなんとか盛り上がる2人。
楽しそうー。きっと普段もこんな感じなんだろうなぁ(^_^)。
抽選の結果、曲は[レインソング]に決定。
タ:じゃ、僕は新宿に行くんで。
「またオカマバーか? タイのオカマキックボクサー(笑)」
タ:行ってない! 変な噂つくるな! じゃ!
窓から飛び降りて去る。
「どこ行くねん! (窓の外を見て)モモンガみたいや」
【レインソング】
タケシくん再登場。
固めてクルンと巻いた前髪がオデコに貼り付いてるっ。
「(それを見て爆笑)俺笑わせてどーすんねん!お前はチャーリーブラウンか!」
まさやんにいろいろ言われても、返せないタケシくん。
「なんか言えっ」
タ:打ち合わせにない、打ち合わせにない(笑)。
2度目の抽選。[あじさい]に決定。
タ:ここ何階?
「声のまんなかが出てないような気がするなぁ」
タケシくんの問いに、まさやんのつぶやきがカブる。
声のまんなか? 出てない? あれで? あんなに歌えてて??
タ:ここ何階?
「7階」
タ:7階か・・・ギリやな・・・(また窓から)たぁっ!
「バットマンみたいやな」
【あじさい】
タケシくん再々登場。髪の毛、今度は1:9分けみたいになってる(笑)。
オデコ全開。広っ。
(客:すごーい!)
タ:(声のほうを向いて)・・・すごいって言われた・・・。
この声の主が某宇宙人だったことが後に判明。
(ショック受けたかな・・・そんな意味じゃなかったんだよ・・・
ゴメンね、タケシくん!! by声の主)
タ:雨ですねぇ。
「もう6月。なんでやねん!」
タ:こんな感じで、コーナーひとつできあがり。
じゃ、私服プレゼントコーナー!
「ダメ! 着るもんない!こんな・・・さむえ? さむい? 着てるし」
タ:いいじゃないですか、抽選でTシャツプレゼント!
この中にチケットの番号が入っているので引いてください。
隅にあるラックにライトが当たる。
「(2人で)あれは! 武道館の時、裏返しで着ていたTシャツ!」
ラックに近づくタケシくん。
かけてあるパンツを取ってジーパンの上からはく。
でもヒザまでしか上げない。
「それはお前のパンツやろ!中途半端やな。はくならちゃんとはけっ」
タ:今日はリハなので1人呼びますから。
引いてくれればスタッフが案内します。皆さん大丈夫ですか?」
ダダダダダダダ・・・・ ←ドラムロール
「うわっ」
タ:雰囲気出すために、仕込んでおきました。
「ふんいき? ふいんき? どっち?」
抽選箱から1枚が取り出される。
タ:2階●列●番! こちらに来てくださーい。
(まさやんに)今日は僕がお金払って呼んだんですよ。
当選者の到着を待ってる間にはこんな会話。
「お前、ほんまに俺の部屋に野菜生活置いたやろ? 殴ったろか思た」
タ:買えないですよね、ヤマさん。買ってたら笑えますよね。
「CM出たら、なんか縁起がええねん。
野菜生活もユニクロもめっちゃ売れてるらしいねん。
ユニクロは世界長者番付50位くらいなんやて。新聞で読んだ」
タ:え、読むんですか、新聞?
「(キッパリ)いいえ!」
ピンポーン!
「あいてますよー」
見事に当選した女性がステージ上に登場。とっても緊張&恐縮してる。
「(女性の上着を見て)合皮のねっ」
タ:合皮のねっ。
「皮ですか?」
女性:いいえぇ〜!
この時の女性の身振りをおもしろがって、楽しそうに何度も真似する2人。
「結婚されてるんですか? 何年ですか?」
女性:11年です。
「えっ!? 若っ!! 数え間違えてない?」
タ:(年齢を聞いて)34で11年・・・23歳?
「お前のトシで結婚してるってことやん」
タ:うわっ、気持ち悪っ! ぜんぜん結婚したいと思わない!
「そりゃそんなカッコしてるお前とは誰も結婚したいと思わんわ!」
確かに、チャーリーブラウン頭じゃねっ(笑)。
Tシャツがまさやんから女性に手渡される。客席からあったかい拍手。
「これ、裏返しでも着れるんで」
女性につられてまさやんも服で手のひらゴシゴシこすってから、握手。
「まいったなー。人妻かー」
まさやん、手を引っ込めようとするものの、なかなか離してもらえない。
女性は両手でしっかり握ったまま。その気持ち、よぉ〜くわかる(^_^)。
「帰れっ!!(笑)」
2人はソファへ。
タ:人材派遣会社に頼んだんですよ。
こんな仕事があるんなら、私もスタッフ登録したい!(笑)
「ああいう人はどうやってコンサートに来るんでしょうね。子供は?」
タ:預けるんじゃないですか?
「誰に?」
タ:え、お父さんとか。でも俺だったらやきもち焼くなー。
“何? 山崎まさよし? 誰それ? バッカじゃない?”
「“誰それ?”はともかく“バッカじゃない?”て!
俺はやきもち焼かへんな、多分。
家ん中とかがボロボロやったら何してんねんってことになるけどな」
タ:じゃ、僕は帰ります。お母さんによろしく! (窓から)たぁっ!
「お母さんて!」
「ふー。1人じゃ曲作りも進まへんなー。誰か遊びにけぇへんかなー」
ゲスト:(声のみ)山崎くん、いるかなぁ?
ピンポーン!
「言ってから鳴らしてるやん(笑)」
と、とと、登場したゲストは・・・・・・っっっ!!!
「なんか飲みますか?」
ゲスト:じゃ、野菜ジュースを。
「誰も聞いてないけど、ドラムの沼澤尚さんです。キーボードの森俊之さんです」
(拍手&歓声)
3週間前に体験した、シカオちゃんの濃厚ぉ〜なライブが体の中に甦る。
「ひょっとしたら」って少しだけ予測はしてたけど、
まさかっ、本当にっ、このお2人が来てくれるなんて!!
何を演ってくれるんだろう? どんなセッションになるんだろう?
まずは座って雑談。
(以下、タカさんと森さんの言葉がゴッチャになってるかも。すみません)
沼:レコーディング以来ですね。ニューヨークではメールしましたけど。
32番街のコーヒーショップのウェイトレスの話とかね(笑)。
ジェニファー? ナンシーか。
「森さんとは長いですよね。[One more〜]で一緒に演って」
森:社長、うるさかったよなぁ〜。
「うちの社長は、なんであんなにうるさいんでしょうっ?」
沼:(窓を見て)この夜景はニューヨーク?
「これ新宿(笑)」
客席に笑いが起こる。
森:愛知勤労会館が、なんば花月みたいになってる(笑)。
沼:大阪城ホールが終わって、ボーッとしてます。
スガシカオからファミシュガ通信というのが来るんだよ。
ライブが終わると毎回。メール、まめなんだ、彼は」
森:そうそう、反省点が全曲書いてある。
“みんなは良かったのに、僕のピッチが悪くてすみません”とか。
「素晴らしい! こっちは呑んでます!(笑)」
沼:ヤマはさ、呑んでボロボロの時のが良いんでしょ?(笑)
大阪の万博記念公園(MEET THE WORLD BEAT)の時は、
2分のリハーサルでやりましたねー。
「やりましたねー。じゃ、その時の曲を」
スタンバイ。森さんはキーボードに。タカさんはカホーンに。
「うちにあった椅子が! このカホーン者!」
沼:カホーンと果報をかけたんだ? いいですねー(笑)。
【カタログ】
「野菜ジュースの新しい曲ができたので、タネを明かすと、共演者はチンパンジー。同じ衣装」
沼:チンパンジーと?
「チンパンジーと。モモコちゃん・・・モモちゃんか。
野菜バックバク食ってるの。で、調教師の人が顔そっくりで(笑)」
沼:(笑)似てきちゃうんだ。
「チンパンジーの調教をやってる人はわかるでしょうけど、
(誰もわからへんっちゅーに! と、ひとりツッコミ)
思いっきり殴るんですよ、チンパンジーを! バシィッ!!って。
心配で、痛くないんですか?って訊いたら、
“大丈夫、痛くないから”って。わかるんかーーーい!!(笑)」
次は、なんと新曲!!
「今日が初公開です!」
【愛のしくみ】 ←表記不明
ちょっとセロリっぽい感じのイントロから始まるこの曲は、
明るくて、ほんわかしてて、とっても優しい空気♪
ずぅっとくるまっていたくなるような幸せな感触♪
「愛」っていうフレーズが何度も出てきて、ドキドキしてしまう。
あぁ〜もう1回聴きたい。詞もちゃんと読みたい。
いつ発売されるのかなぁ〜待ち遠しいなぁ〜。
「なかなか楽しい! 素晴らしい! 自分で言うな!(笑)」
沼:これが流れると、モモちゃんと出てるんだね。野菜ジュース。
それにしてもいろんなものあるね、この部屋。
「それね、カクテルドラムっていうヤツみたい」
タカさん、そのドラムセットをサッと持ち上げて移動させる。
「あ、軽いんだ?」
沼:いや、あんまり軽くないよ(笑)。
一応、印のついてるところに置かないといけないみたいだからさ。
このあたりはメモしきれませんでしたが、
京都のライブハウスでまさやんとタカさんがセッションした曲を
ブラジル人が聴いて、「マサヨシ、マサヨシ!」って盛り上がって、
[ド ミ
ノ]をポルトガル語の詞にして歌った・・・という話でした。
「じゃ、その盛り上がったという曲を!」
【ド ミ ノ】
この3人のセッション・・・すごすぎて言葉にできない!
贅沢だ・・・贅沢すぎる。こんなの生で聴けちゃっていいのか?
まさやんもめちゃめちゃ楽しそう♪
「ワールドツアー行けるね、そのドラム。軽トラックでね」
沼:ワールドツアー日本一周?(笑)
「ワールドツアーinジャパン(笑)」
【SUPERSTITION(スティービー・ワンダー)】
このタイトルの発音を勘違いしていた宇宙人が約1名。
そして、それを聞きそのまま信じてた宇宙人も約1名。
あぁ〜そんなことは置いといてっ!
出だしのドラムがたまらないぃぃ〜っ。
カ、カッコイイ・・・今年で●歳だなんてシンジラレナイ。
このイベントでますますタカさん宇脇度が上昇した私(*^^*)。
演奏し終えて、「素晴らしい!!」と絶賛しつつ、
タカさん&森さんと握手を交わすまさやん。
ゲストのお2人はここでいったんステージを去る。
「なんか寂しいなー。(カクテルドラムを見て)すごいなこれ。そんないろんな音が出るんだ」
「一服ついたりして(煙草に火をつける)」
(客:場内禁煙!)
「許可もらったもんねっ!! ・・・誰と話してんねん。
ん〜本格的に曲作らんとなぁ。(サンプラーに触れて)
サンプリングとかやってみようかな。どーやるんやろ? こうか。
どういうフレーズがいいかなぁ?
どういうフレーズがいいかなぁぁ??
どういうフレーズがいいかなぁぁぁ???
(徐々に声を大きくして、客席に向かって手で「カモン」という仕草)」
(客:アントニオー!)
笑いつつもそれはやらず「あ、こんなとこに毛が生えてきた!」と入れる。
「こういうのを曲の中に取り込むと・・・
♪あ、こんなとこに毛が生えてきた! あ、こんなとこに!
こんなとこに! こんなとこに毛が生えてきた!♪
・・・(笑)アホはやめて、歌おか」
【ツバメ】
プルーのピンスポットがまさやんとエレピを浮かび上がらせる。
でも歌わない。笑って、演奏ストップ。
「なんやろ? 小さいな、音が」
再び、[ツバメ]。
歌い終えるとまさやんはエレピを見て、ちょっと首を傾げ頭をかく。
表情が「んーおかしいなぁ」と言っている。
確かに、音がなんだかちょっと「あれ?」という感じだったような。
いつものYAMA崎ピアノじゃないせいかな。
でも、声は届いたよ。歌は聴けたよ。しっかりと。
「今日は2月の何日なんやろ」
(客:25日!)
「2月★&%#日かぁ。
詞を考えんとな。新しいメロディーもいっぱいあるしな。
いつも詞を死にそうになって書いてる。
でも死にそうになってることは言わないで書いてる。
ミュージシャンてほんとに大変だわっ。
・・・眠くなってきた・・・ガー!(イビキ。ソファで寝たふり)
(ムクッと起き上がって)・・・ベッドで寝よ」
(客:えーーー!! イヤーーー!!)
「あ、そうそう、寝る前に・・・
このぉぉぉっっっ!! 社長ぉぉぉっっっ!!」
と、パンチングボール@社長がわり(笑)をボカボカ殴ってからベッドへ。
静かに流れ始めた[灯りを消す前に]のメロディーが、
この部屋の一日の終わりを告げる。
「・・・小3の頃から数えてるから・・・羊が10,532匹・・・
羊が10,533匹・・・羊が10,534匹・・・
ひつまぶしが・・・いちまんごひゃく・・・さん・・・
もう食べれない・・・ひつまぶし・・・ひまつぶし・・・・・・」
緞帳が下りる。アンコールを求める拍手が響く。
「ひつまぶし・ひまつぶし」まさやん・・・これ言うの何回目?(笑)
そういえば新曲の歌詞に「ひまつぶし」って出てきてたなぁ。
だからなおさら、つい口に出ちゃうのかなぁ。
「素晴らしい!!」はもっと連発してたなぁ♪
ホント、素晴らしかったよーーーーーー!!
・・・なんて考えてると、ステージに再びまさやん登場!!
ブルーのアディダスTシャツ。下はさっきと同じカーゴ。
(客:愛してるーー!)
「えっ! そんなっ!」
ここで・・・まさやんはちょっとだけ真面目に話してくれました。
聞き入りすぎてしまってあまりメモが取れなかったので、
抜けている部分もあるし言い回しも正確ではないけれど、
話の筋としてはこんな↓↓↓感じだったと思います。
「私は今まで一生懸命頑張ってきました。・・・嘘ですっ(笑)。
それなりにやりすごしていました。
レコード会社があって事務所があって、規模も大きくなってきて。
初心は変わらず、ギターを持って歌うことが基本。
だけど周りは移り変わる。自分の想像を超えたりもする。
でも・・・今回こういうライブやセッションをやって、
“これでいいのか”という安心感が持てました。
私の胃腸も安らかに眠れます(笑)」
真面目な自分に照れて、おもしろいこと言ってごまかしちゃう。
こういうとこも・・・好きだなぁ・・・(*^^*)。
まさやんは「うまく言えない」って言ってたけど、
そんなことないよ。言いたいことすごくよくわかったよ。
今までのインタビューやトークでも、
同じようなニュアンスの話は何度もしてきたとは思うけど、
生で聞けたことが・・・本当に嬉しかった。
雑誌からでもテレビやラジオからでもなく、
ほんの数メートル先からダイレクトに届けられた、まさやんの思い・・・
・・・ずっと忘れずにいようと思った。大切に心にしまおうと思った。
【アヒルちゃん】
「楽しいなー! じゃ、とっておきの歌を歌うぜ!」
【週末には食事をしよう】
「(歌い終わって)恥ずかしーーーーー!!」
と、まさやんはかーなり照れてたけど、
これ、私にとってこの日のライブで1〜2を争うくらい良かった!!
“お前”“俺”という詞に! あのファルセットに!
・・・完璧に墜とされてしまいました・・・もうダメ・・・。
ここでもう一度、ゲストのお2人とセッション。
「やっぱりちょっと踊りたいやろ?
ダンシングターイム! デスコ! デスコ! ナウイやろ?(笑)」
【Fat Mama】
「ええなぁっっっ♪」
「お腹すいてきたかぁ〜っ? いくぞぉ〜っ、お客さぁ〜んっ!」
【パンを焼く】
再び、ステージの上にはまさやん1人。
「いやーーー楽しいねーーー!!
(ギターをつま弾いて)ええ音するやろぉ〜、これっ♪」
自慢のおもちゃを見せびらかす男のコみたい(笑)。
ちょっと小ぶりの・・・新しいギター? なのかな?
うんうん、ええ音してる。ええ相棒やね(^_^)。
そしてまさやんは、この日最後の曲を奏で始める。
【明日の風】
ひとつひとつの言葉を大切にしながら、
相棒を慈しみ、ええ音を味わいながら歌ってくれた[明日の風]は、
まっすぐで曇りがなくて、優しくて・・・とてもやわらかで。
「素晴らしい!!」
「ありがとう」と、笑顔で退場しかけるまさやんに拍手、拍手、拍手。
最後の最後、引っ込む直前、私の何列か前にいた某宇宙人が叫んだ。
「まさやん、ありがとう!!」
その瞬間・・・ほんの一瞬だったけど、
まさやんの目線が下がって・・・すぐそばにいるそのコを見たっ。
あのタイミング、あの角度・・・間違いないっ。
本人だけじゃなく第三者である私もハッとしたんだもん、間違いないっ。
(気のせい気のせい byみなさん)
目が合った(に違いない)こともだけど、
「ありがとう」が届いた(に違いない)ことが、とっても嬉しかった。
だって、お礼を言うべきは私たちだから。
いつもまさやんはライブの最後に「ありがとう」って言ってくれるけど、
いろんなものをもらいすぎて、お礼が言いたいのは私たちのほうだから。
私は叫べなかったけど。。。
名古屋組の中で一番良い席に恵まれたそのコは、
「みんなの気持ちも全部こめて、届くように叫んだ」。
届いてる。きっときっと、まさやんに届いたよ。ありがとね♪
◇◇◇◇◇◇
終演後は数人の宇宙人と打ち上げ。会場近くの中華料理屋へ移動。
演ってはくれなかったけど、
やっぱりここは、♪中華料理はいけるかい♪ってコトで(笑)。
その道すがら・・・私が思い返していたのは、
さっきのまさやんの言葉と、
ラストで全身を包んでくれた、優しくてまっすぐな[明日の風]。
吹き抜けてく夜風は、3月間近とは思えない冷たさだけど、
みんな笑顔。
みんな幸せいっぱい。
みんな声が半オクターブくらい上がってる(笑)。
大騒ぎしながらお店に到着して、とにかくまずは!!
まさやんに、かんぱぁ〜〜〜〜〜いっ☆
素晴らしい時間をありがとう!
素晴らしい音楽をありがとう!
私たちのありったけの声が、東京へと走る新幹線まで届きますように。
初体験の老酒を味わいながら、私はまたあの言葉を反芻していた。
「ギターを持って歌うこと」を続けていってね、まさやん。
どんなに周りが変わっても、あなたの在るべき場所は変わらない。
私たちはいつも、ステージの前であなたを待ってる。
だから、まさやん。続けていってね。ずっとずっと・・・♪
. ・ . ・ . ・
。・ 。 。・ 。 。・ 。
☆。.‥ ☆。.‥ ☆。.‥
なごみ