ライブレポ No.98
Special Thanks to AKOさん


1999年9月4日(土)
YMAC99
Yamazaki Masayoshi in Augusta Camp 1999

福岡 海の中道海浜公園野外劇場
Special Guest:杏子・スガシカオ/Opening Act:COIL
open:14:30/start:17:00

長い長いレポです。気が向いた時にお読みくださいまし。

とうとう、やって来てしまったこの日。うれしいような、寂しいような。。。
千秋楽、福岡の天気はお昼頃は
晴天!こりゃ、さすがに晴れ男だぁ。
博多から電車を乗り継いで約30分。
海の中道公園はすごく奇麗なところで、奇麗な
広い芝生が続いていて池があったり、
アスレチックがあったりと良い感じなんだけど、とにかく広い。
会場まで暑い中ひたすらてくてく歩く。やはりすでに長蛇の列だけど、みんなおとなしく座って待っている。
今回は時間通りに2時30分開場。
それでも、あまり走り出す人も少なく、お行儀が良い。これは土地柄なんでしょうか。
会場は
芝生ゆるいスロープになっていて、札幌の芸術の森を大きくした感じかな。
ステージもいつもより
高くてとても見やすい。
ただ真ん中に照明なんかの、でかいやぐらみたいなのがあって、あの後ろの人はちょっと見ずらかったかも。。。
前の方のブロックでも割りと座って待っているので、楽に待てるのはうれしい。
ただ、だんだん時間が近付いてくると雲行きが怪しくなってきて、
降ったり止んだりの天気になってきた。
うーむ。残念。みんなかっぱを着たり脱いだり忙しい。

さて、いよいよ5時。ダースベイダーのテーマ曲にのって、
社長登場!
まずはホイッスルをひと吹きして、いつもの開会の辞を述べる。
その時は雨も止んでいて、
「雨も止んでね、こういうの実力って言うんだよね」と言うと、
観客から大喚声!
「おまけに、今週のFM福岡で福耳が1位スガが2位でした、みなさんのおかげです!」
会場はさっき以上の大喚声!

そしてクワイ川マーチにのって社長が退場し、変わりに
COIL入場。
いつも思うけど、ボーイスカウトの制服、良く似合うよねー!
会場からの拍手も大きく、COILもうれしそう。プリティリトルトレインから最新シングルになるバーズまで8曲を披露する。
今までの中で一番良かった気がするなぁ。乗ってたし。ただ5〜6曲目当たりから又雨が振り出してきてしまった。
空の半分は真っ黒で半分は青空が見えるという変な天気。そしてCOILが退場。

6時5分、まさやん登場!
白地で胸のところに文字の入っているTシャツにいつものカーキのカーゴパンツ。
右手にはタンバリン、左手には
白い拡声器を持っている。何故に拡声器?
まず「セロリ」ジャングルバージョン。これ、ホンとにかっこいいよー!みんなうれしそうに手拍子している。

曲が終わって第1声

「ようこそ!オーガスタキャンプへ!雨止めぇーい!」
と絶叫。

なのにますます降ってくる。なのに夕焼けも見えてる。ホンと変な天気。
次はみんな驚きの「××ようよ」
ギターを弾きながらステージをスキップしている。
最後の歌詞はハープではなく
「ピー(口で言っている)しようよ」でした。
ここで簡単なMC「おいおいおいおい、山崎まさよしです。ありがとうございます。微妙な天気ですねぇ。」
(「雨男ー!」の掛け声に)
「雨男言うなー!雨男はスガシカオじゃぁ!というわけで、微妙なバランスなんですね」
「では、雨にも負けず、風にも負けずまいりましょう!」


「アレルギー」「ドミノ」とのりの良い曲が続く。
「ドミノ」の時ハープのホルダーが壊れてしまったようで、ホルダーをはずし、手にハープとマイクを持って吹きはじめた。
ステージを右に左に動き回り、
客をおる、おる。かっこいいぞぉーーーー!
この雨で髪の毛が段々大きくなってきているのが、ちょっとおかしいけど。

ドラムに合わせていつもの手拍子が始まる。「ヤサ男」だ。
雨がなかなか止まないので最後の歌詞は
「帰んないでー太陽!」と叫んでる。
「Fat Mama」が終わると、雨と汗でまさやんは濡れねずみみたいになっていて、
サイドテーブルにはタオルが次々と積まれていく。
自分とギターを拭きながら「ええ感じで晴れてきたねぇ。(笑)さすが晴れ男やねぇ。こんな、びっくりするくらい晴れて(笑)」
「夏ももう終わりやねぇ。色々この夏過ちを犯した人、いますか?えっ、僕?いやぁ、
あやまっちまったぁと、
寒い事を言い、客をひかせるまさやん。(笑)
「では、そういうの、思い出してもらおうかな、と、、、」と「妖精」のイントロが始まる。
キタローさんのシンセとゲンタさんの効果音が響く。きれいだぁ。


「名もない鳥」ではステージにスモークがたかれて、一層幻想的な雰囲気になっている。
雨が少し少なくなって、涼しい風が吹きぬける。
ほんの少し夕焼けの残る空に、ケーナの音色のシンセが流れていく。あー、良い時間だ。。。
チューニングをしていたまさやんのギターの音が、あれっ?なんだ、これ?
良く聞くと、あの懐かしい学校のチャイムの音ではないか?
するとまさやんが
「下校の時間になりました」とアナウンス。
「琥珀」が始まる。ゲンタさんとキタローさんの奏でる効果音がきれい。。。また少し雨が、、、。
おなかに響くようなずっしりとしたベースで「水のない水槽」を、しっかりと歌いあげる。
「なかなか、いい感じで晴れてきたね。(笑)良い感じになるように弾き語りでもいってみましょうか。頼むでー!おてんと様!」
(頑張れ!の掛け声に)「頑張れ、頑張れ言うな!(笑)みんなも頑張れ!」
(負けんな!の掛け声に)「負けんな、負けんな言うな!(笑)」と言いながら「星に願いを」へ。
回りがだんだんと暗くなる。
「ほな、次で一段と晴らそうかな。ほな、行きまっせー!」
一瞬知らない前奏が、、。あれっ?アレンジが変わっている。
「HOME」だ。そしてまたいつもと違う入り方で「心拍数」に。
スモークが流れ、2番からバックの人たちが加わって音が厚くなる。
サビでのライトが
どーんとくるところが、ぎゅってなるんだよね。
雨がほとんど止んできた。
「止みましたねっ!(大喚声)晴れましたねっ!あっ!だっ!」
やっぱりここで振り返るんだよね。ついつい。さすがに出てないって!(笑)
「月明かり」は、派手なライティングにスモークと、かっこ良さがどんどん増している。
なんだかブレインズのPVを思い出してしまった。ドラムのアレンジも前と違う。

「ペンギン」。
タケシペンギンは一人で出てきて、ペンギンスーツを脱ぐと下にはバスタオルを巻いている。
それをまさやんにくるくるーっとまわしてぬがされると、下にはパンツ一丁!
それで退場すると「おい!お前!それで終わりかいっ!それでも芸人かいっ!」と、突っ込まれてました。
タケシくん、いつの間に芸人に。。。

お待ちかね「パンを焼く」。
今日のステージはスモークが多いかな?キタローさんや、ゲンタさんも前に出てきてステージを駆け回る。
ご当地ものは
「長浜ラーメン、めんたい、もつ鍋」でした。
早口言葉は「生麦〜、かえる〜、隣の竹やぶ〜、赤巻き紙〜、赤パジャマ〜、なかなか鳴かない〜、
スマップシングル〜、バスガス爆発」といつものパターン。
ここから、一気にヒートアップだ!
「ガムバタ」ではゲンタさんがシンバルを手に駆け回る。
ライトが次々に点滅し、サーチライトが回る、スモークがたかれる。すごいぞ!
激しいアレンジにお客も精一杯応えてる。
次の曲に入る時、あれっ?ギターを置いた。うん?ハープとマイクを手にしてる。
ハープのソロだぁ!!
激しくリズムにのりながら、ステップ踏み、ステージを右に左にみんなをぐいぐい引っ張っていく!
かっこいいーー!かっこいいーー!かっこよすぎるぞぉーーーー!!

これを見られただけでも、博多まで来た甲斐がったぁーー!!
もう、客席は興奮のるつぼ!!!この、すごいのりのまま「ソノラマ」へ突入。また少し雨が降ってきたけど、もう関係ない!
「海の中道、元気かー!もいっちょう行くでー!」と「ヤサ男」へ。
途中、例のごとく座り込むと、手拍子で起き上がる。カズーを後ろに投げる。キャーっと悲鳴が上がる。
もう、誰にも止められない!そして、色々なライトが点滅する中
「サンキュー中道!」と退場。

アンコールタイム。
ツアーTシャツに着替えて、何も言わずにギターを手にすると、静かな音が響きだした。
小さな悲鳴のような声が上がる。「Ome More〜」だ。
松明に火が一斉に入る。この仕掛けを知っているくせに見るたびにやられたぁ、と思ってしまう。
切り裂くようなドラム。もう、何度も聞いているのに聞くたび胸がつまる。。。
じっと祈るように聴き入る幾人もの姿が、この曲の凄さを物語っているのかもしれない。。。
そのまま「僕ここ」に。前奏のアレンジがこれも違っているみたいだ。
この曲は聞くたびに深みが増していく気がする。
切なくて、優しくて、、、。はぁ、たまんないよなぁ、こんな風に歌われちゃ。。

「ありがとう!!」と去っていく姿にみんなで手を振る。
もう、すっすり雨も止んでる。

さて、福耳だ!
まさやんは藍の浴衣で登場。すそを少しからげて、おひかえなすって、みたいな格好で挨拶をしてる。
「ばかですいません!(笑)雨もすっかり止んで、
大成功!みんなのお陰だ!(大声援)」
次の杏子さんはいつものピンクの浴衣。
「皆様雨の中をありがとう!まさよし!お礼なさい!(二人で礼をして回る)
女子は気を付けてね。白のTシャツは透けて見えちゃったりするから。お姉さん心配!」
杏子そんらしい(笑)
シカオちゃんはそう、やっぱり私服。
何故かムーンウォークをしている。さて、どんな言い訳を。(笑)
「何であんたはいつも私服なの?」
シ「あのね、僕はこのツアー悪役ということで、ブーイングあびろと言われているわけでして。
ただね、浴衣はできたんだけど、ここだけ着ると他とさぁ、不公平になるでしょ。ねぇ。」
「それに、シカオちゃん、浴衣着ると入れ墨見せることになるもんな。バンビの入れ墨(笑)」
「うちのボウズたちの浴衣姿、絡まれたら嫌とは言えない感じですね。ゲンちゃんなんか、首から磁気ネックレスしてるしなぁ(笑)」
「いよいよ最後ですね!」 杏「シカオ君が雨を連れて来てくれて(笑)」 シ「俺かなぁ」
「言うたらなんやけど、君の上だけ降ってたよ(笑)」 シ「ホンと、ごめん。今日は俺、認めるわ」
「移動するとこ、するとこに雨がついてくんねんもんな(笑)。これはある意味、晴れ男よりすごいことやで」
と、わいわい仲良しトーク。ホンとに仲が良いんだなぁ。聞いてる方もうれしくなる。
「では、福耳ということで」と「Happy Birthday」。
富士Qでは風邪ぎみだったらしく、少し声がかすれてたけど、今日は良いみたい。
杏子さんとのハーモニーがきれい、まさやんのハープも変にでしゃばりすぎずに溶け込んでる。
突然サーチライトが辺りをぐるぐると照らし出す。星の降るような前奏が響いて、「星かけ」だ!
☆.:::::
私は見たんだよー!その時たしかに星が光ってたのを。少しだけど。

あんなに雨降ってたのに。。。後で聞いたら宇宙人は、さすがにみんな気付いてたみたい。
杏子さんは、機材をまたいでまでステージを端から端まで駆け回ってくれる。
サビの
「今宵星のかけらを探しに行こう〜」のコール&レスポンスは、やっぱり何故かちゃんとハモってるんだよね。
不思議だぁ。でも、きれいなハモリで、シカオちゃんに「うまいっ」って、ほめられたぞ!

そしてほんとに最後の1曲。全員がステージに上がって「根無し草」。
恒例の途中の「暮れてく陽が〜」の所では、杏子さんが「王貞治でーす」と言いながら
懐かしの1本足打法のスイングを。
一瞬全員が固まり、その後大爆笑!シカオちゃんに「今回初めておもしろかったよー!」と言われてました。
これまた恒例の物まねコーナーでは、ま「ドラえもんだー」杏「僕、ドラえもんー」
杏「あ、山崎まさよしだー」シ「寂しい夜は〜(似てるよねー)」
シ「あ、森進一だー」ま「寂しい夜は〜(似てねー、顔もおかしいよー)」
ま「あ、クレヨンしんちゃんだ」杏「僕、クレヨンしんちゃん〜えっ、に、似て無い?」
杏「あ、SMAPの中居君だ」シ「また、うたばんに遊びに来てくださいねー(似てるよー!)」
シ「あ、柴田恭兵だ」ま「寂しい夜は〜(うーん、まあまあか?)」
ま「あ、またドラえもんだ」杏「寂しい夜は〜、これしかできないんだよー」
杏「あ、田中邦衛だ」シ「寂しい夜は〜ほたるぅ〜」
ま「あ、日本昔話だ」シ「むかぁし、むかぁし〜、おらぁ、あんころ餅が食いてぇー」
「(女の声で)おらもー」

(大爆笑!)


そして、エンディングへ。メンバー紹介の最後は
「そしてー、お客さん!!」
曲が終わるとステージの後ろから花火だぁ!!!
hanai11.gif (3737 バイト)
ステージの上の人も、客席の人も一緒になってにこにこして、花火を見あげてた。
あー、一緒に作るってこういう気持ちなのかなって思った。
ステージでは全員が手をつないでお辞儀をしてる。お礼を言いたいのはこっちのほうなのに。。。

こうして、長いようで短かった夏休みは終わってしまいました。
でも、絵日記に書き切れないほどの思い出をくれたまさやんと、宇宙にありったけの感謝をしてこの長いレポを終わりにします。
またね、また会おうね。

その日の夜中、きれいな三日月が見えました。
お月様、最後までありがとね!!



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