ライブレポ No.178
YAMAZAKI MASAYOSHI TOUR 2001-2002
-Transit Time-
’01.11.13(火) 新潟県民会館
Special Thanks to ねこげさん
はじめまして。新潟に住んでいるねこげと申します。
以前、貴サイトのライブレポを読んでとても感激したので、
いつかお礼をしようと思ってライブレポを作りました。
11月13日〜14日に私の地元新潟で行われた
山崎まさよしさんの2daysライブのレポートです。
地元ライブが待ちきれず、9月12日の会津風雅堂ライブへ
行ったので、中で会津のことに触れているのはそのせいです。
2日間の感激を文章にこめました。
どうぞよろしくお願いします。
text by "ボッサギタリスト"梅子
cooperated by "幻のベーシスト"ねこげ
2001年11月13日火曜日。
会津から2ヶ月、待ちに待ったまさやんライブ新潟初日だ!
この日、昼頃にざあっとアラレが降ったかと思うと、
すぐに青空が見え出したりしてなんか変な空模様。
「雪男」の「晴れ男」まさやんがそろそろ新潟に着いたかな?
ってなお天気でした。
開場30分前に着くと、ロビーにはすでに人だかり。
入り口に近づくとすぐに整列されられ、ほぼ最前列に並んで待つ形となった。
しかし緊張する! いつものことだが、なんで自分がステージ立つわけでも
ないにのこんなに緊張するのだ?! 深呼吸、深呼吸・・・。
いよいよ開場!
ステージ上には錆びた鉄骨が組まれ、客入れBGMはシブイジャズが流れてる。
開演時間を過ぎること10分、いよいよ客電が落ちた!!
暗いステージの上を、まキゲの3人がそれぞれ現れる。
1曲目は会津と同じく『タイム』。
知らなかった人も多いとみえて、会津のときと同じようにざわめくお客さんたち。
そうだよね、アタシもびっくりしたもの〜、最初は。
キタローさんのベースのイントロでしっとりと幕を開ける。
歌い出し、まさやんの声が少しかすれてるように聞こえた。風邪?
(あとで酒飲みすぎと判明・・・)
アコギをエレキに持ち替え、ゲンタさんがDJブースへ!
曲は『セロリ』。レゲエ調にアレンジされててカッコいい!
エレキで聴く『セロリ』もなかなかのモノだわ。
『サーカス』でお客さんも徐々にヒートアップする。
サビでガナるまさやん、だいぶ声の調子も上がってきたゾ!
♪Sleeping Butterfly Midnight〜♪ ってイントロに私たちふたり,はっとなる。
『スリバタ』が会津のときより進化してる!!
アレンジが激しさを増し、ずっとカッコいいものになってる。
まさやんの歌い方もガナリありで、大満足!!
ここでMC。「ども」「あ、どーも」といつもと変わらぬ挙動不審トーク。
新潟のお客さんはシャイなので、あまりステージに話し掛けたりしないのです(^^;
インド風シタールの音が聞こえてきて『水のない水槽』へ。
キタローさんが前に出てきてパーカスを叩く。
ゲンタさんはというと、これまた前に出てきて・・・
パラフォンという小さな木琴のような楽器を弾き出す。
備長炭を叩いてるみたいな不思議な音色。
ライティングも妖しい青色が渦巻き、雰囲気を一変させる。
本当にこの曲はライブのたびに色が変わる曲だ。
聴くごとに深さを増し、濃さを増し、今回のはまるで深海に沈むよう。
後半ゲンタさんのバスドラムが響き、より重くなっていく。
最後まさやんがギターのフレーズをループで回して終了。
得意げに機械を操作するあたり、なかなか板についております(^^)
その後まさやんがホルダーをセット、カチャリカチャリとハープをはめる。
シーンと静まり返った場内に、まさやんの息遣いとハープをはめる音が響くと、
「ああライブなのねっ」としみじみ幸せをかみしめてしまう。
曲は『心拍数』。ハッキリ言って、私、これにヤラレました。
いつもどおり心臓をぎゅっとつかまれるようなハープのイントロで始まり、
前半はいつもより押さえ気味な歌い方がより切ない感じ。
そして後半サビとともに真っ赤なライトがぱあぁぁっと点灯、
バスドラ、ベースの重低音、そしてサビを歌い上げるまさやんの声。
切ない! 切ない!! 切ない!!!
やっぱり『心拍数』は名曲なのだっ(泣)
一転して『Super Suspicion』はスウィング・ジャズ風。
特にサビのあたり、これ聴きながらお酒飲んだらおいしかろうに。
MCでは昨日記憶がなくなるほどにお酒を飲んだことをバラすまさやん。
スタッフによると、ラーメン屋でめちゃくちゃニンニクを入れていたとか、
コンビニで何で?というものをなぜか買ってるらしい・・・。
(トランプやスライムなど・・・)
そんな風になるまで飲むなんて、一体どのくらいの量を飲んでいるのか・・・
一度見てみたいです、泥酔状態のまさやん(^^;
曲は『愛のしくみ』から『晴れた日と月曜日には』へ。
『晴れた日』では、ウーリッツアーという小さなオルガンを
キタローさんが奏でて、それが癒し系の音色でとても心地いい。
再びMC。自分は物持ちがいいという話から始って、上京以来ずっと
使っているという冷蔵庫の話に。
長い旅に出て、帰ってきて開けると「そこは雪国!!」って
それは霜を取って下さい、まさやん・・・
ってゆうか今時霜がつく冷凍庫って古すぎっ。
ポロロロローンとギターを一弾き、イントロなしで『僕ここ』へ。
いつものよりテンポが違ってて、少し軽快な感じ。ナイスアレンジ!
とっても気に入りました。自分でも弾いてみよ♪
その後しっとりと『区役所』、心にしみるなぁ・・・。
そしてザザーっと波の音が聞こえてくる。
「ここは新潟の海かぁ・・・」とまさやん。
「恋人同士で海に来ると別れるってジンクス、聞いたことありませんか?」
と問うまさやんに、客席から「聞いたことなーい」というツッコミが。
「・・・聞いたことないっすか。どーもすみませんでした」と苦笑い。
ナイス!お客さん(笑)。
波の音と共に、『低気圧ボーイ』。ボッサ調のいい雰囲気♪
FPSでやってくれたのと同じアレンジ、生で聴けてうれしいぞ。
キゲの二人、まさやんを残していったん袖へ引っ込む。
ステージ、暗くなり、横からのピンスポットがまさやんを照らし出して『コイン』。
ざわめくお客さん。この曲大事に想ってる人、多いんだなあと改めて実感する。
大事に丁寧にギターを弾き、歌うまさやん。ありがとう!
そして最後の音が消えるまで客席が水を打ったように静まり返ったのでした。
静寂。拍手することも出来ないくらい、呆然となるオーディエンス。
何度もライブに行ってるけど、こんなシーンは初めて。
改めて山崎まさよしという歌い手の力を感じた一瞬でありました。
ゲンタ・キタロー両氏がまた登場し、『Passage』へ。
バックに星がきらめき、後半には天の川が現れる。心を遠くへ持ってかれてしまう。
意識が遠のいたところで「今まで湿っぽくてスイマセンでしたっ! 踊るぜ!
・・・寝る前には歯を磨こう!」ってことで『ヌイチャイナシンドローム』。
エレキのイントロ、カッコええ〜! 言われなくとも踊りますともっ。
おなじみの『Fat Mama』のイントロが始まるとお客さん一気にヒートアップ!
♪ヨロシクおーねがいしまーす♪で指をさされると「え?アタシ?アタシィ?」と
錯覚に陥ってしまう!真中の席だったことに感謝(^^)v
キタローさんが♪タン・タン・タ・ッタ・タッ♪という手拍子をあおって、
『手をつなごう』へ。エレキアレンジが新鮮!
会津のときに思い出せなかった“ジャッ”と上へ切るストロークが
この曲で使われていることが判明、意外な曲だったことに驚く。
ここから怒涛のノリノリナンバー! 『ガムバタ』でめちゃくちゃ踊りまくり、
悲鳴をあげて『月明かり』のサビに酔いしれる!!
本編『アイデンティティー・クライシス』ではワワワ組とフフフ組に
分けられて、シカオちゃん作のコーラスをお客さんで合唱。
今回はフフフ組に参加。なかなかタイミング取るのが難しいぞっ。
お客さんの歌声にあわせて『空が堕ちてくる』をまさやんが歌う。
キタローさんが去り、ゲンタさんが去り、最後ギターを弾いていたまさやんが
「サンキュー!」と残してステージを去って本編終了。
興奮さめやらぬお客さんはもちろんアンコール。
おなじみになった「山崎まさよし」コールが会場中に広まっていく。
左手からは「やーまざき!」という別のコールが盛り上がって、
2本立てのアンコール(^^; ま、みんな気持ちは同じっちゅーことやな。
5分も過ぎた頃、神父&シスターコスプレのまキゲが登場!
ゲンタ「私はミス」まさ「・・・私はペ(なんか嫌そう)」
キタロー「私はラーズ(超低音!)」,「3人合わせて♪ミスペラーズ♪」
いよっ、待ってました!!
最初は何をやるかと思いきや、始まったのは『長男』!!
ゲンタさんがボイパやってる! めちゃカッコいいぞ!!
なぜかここで私の心に火が付く(笑)。だってゲンタさん超カッコいいんだもんっ。
ハーモニーが成功したのか、後ろを向いて小さくガッツポーズする3人。
ほぉんと、息ピッタリでビックリするよぉ。
『根無し草ラプソディー』と続き、『お家へ帰ろう』へ。
最後の♪フゥーフーウーウー♪がお客さんの大合唱になり、
まさやんは客席へマイクを向ける始末。
まキゲの3人と一緒に歌えてめちゃ気持ちよかった〜〜〜(^^)。
まさやんがブルースハープを手に持って、めちゃくちゃカッコいい
ソロを吹く。マジで上手いよ、日本でこれだけハープ吹ける人も
いないんじゃないかと思う。天才!
『審判の日』、まさやんの声が大きく長く、どこまでも響いていく。
この日は歌うことがすごーく楽しそうだったまさやん、マジで声出てました。
聴いていて気持ちよかった。
そしてオーラス『Plastic Soul』! ♪ラーラーラーラーラ♪と
声の限りに叫んで、めちゃくちゃはじけた最終曲でした。
本当にライブは生モノ、会津からすごい進化を遂げていて、まさに
目からウロコの一夜でした。まキゲのすごさを思い知らされました。
ライブ終了後、お気に入りのお店でめちゃ美味い酒を飲む。
ほんとにライブ後の酒は格別!
友人たちと合流し、本日のライブ談義に花が咲く♪
彼らが帰ったあとも我々はしばらく飲みつづけ、
帰ったのは午前3時であった・・・。
こうして寒さ増す新潟の夜は更けゆくのでありました。