宇宙宴@番外編

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ニコイチ ライブレポ
(しまけん&タピオ)         

 Special Thanks to おみさん
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2000年1月15日 土曜日

それは
フォーバレーでのできごとだった。
フォーバレーへ下りていく階段の手前に看板。
『ビバ★コピーナイト』
そしてその下に出演者の名前。アルファベット表記の3組の中に全角カタカナ(手書きだけどさ)で
「ニコイチ」の名前があった。階段の脇の壁にはポスターやらチラシやら、、、
久しぶりのライブハウスの雰囲気にときめく。
私が行った時は既に2組目の最後のほうで、宇宙人がロビー(って言うのか?)にも客席
にもあふれていた。花束持っている人とかもいて盛り上がりは既に予測済み、

という感じだった。
二人がそのときどんな気持ちだったのかは知る由もないが、、、

8:10

前のバンドの演奏が終了して、セッティングのために客席が明るくなり
宇宙人どうしご挨拶したり、飲み物を取りに行ったりと動きがちょっとあわただしくなる。
前3列は宇宙人で独占され、後方にはおみ&たら&hyoko が全体を眺めるように陣取った。
(宇宙人以外の客がどのくらいのってくれるか、どのくらい聞いてくれるか
を確かめたかったので、わざわざそんなとこに私はいたのだけれど。)
セッティングのために本人たちが出てきたときは
結構リラックスした表情だった。
前にいる宇宙人がしまけ〜んタピちゃ〜ん
(あれ、田岡く〜んだったか?)なんて声かけてる。

さて、指はのどは?リラックスしてるかい?しっかり演奏できそうかい?

8:25 ライブスタート!
出てきたタピちゃんがポラで客席撮ったりしてる。

3枚くらい撮ってから、、、ハープソロ。
長めのイントロアレンジで
「ステレオ」
♪ モノラルの君のイメージじゃせつな〜い 声は割とよく出ている。
(はじめマイクがちょっとおかしかったようだけど、きちんと直りました。)
マイクを通して聞くタピちゃんのはいつもとは違ってより印象的。
そこに照明が加わって、両サイドではTV画面が二人の姿を映し出していて、
まるで本物のアーティストのようだった。
しまけんのギターもいい音出してる。
新しいギターはちょっと小さめで色が濃くて丸っこくて
「ウクレレ?」なんて憎まれ口たたかれてたけど、音がクリアな感じがしたのは私だけ?

ステレオが終了して、ほんのちょっと
MC
「こんばんは。ニコイチです。」
しゃべりはタピちゃん担当。
しゃべるたんびにきっちり反応を返す宇宙人。いいお客さん持ったね。
と思っていたら
「♪ビバ★コピーナイト! ♪フォーバレー」って、即興風お歌1曲。
きっちり練習はしたんだろうな、、、と思ったら、

曲の雰囲気だけ決めて後はアドリブとか。長いコンビ生活はだてじゃない?

そのノリのまま
「アレルギーの特効薬」
前3列の宇宙人
♪真夜中のファイティングボクサー はもちろん振り付き
ちょっとてれた感じでやってる人もいてそこがかわいい。
演奏してる二人は結構「必死!」という感じがしたけれど客席に目をやる余裕はあったようで、
盛り上がってきている客席を
楽しそうに見てた。
この演奏には
What’d I say もついていて
「行くよ!」の掛け声のあと、
まさやんと同じコール&レスポンス。演奏に圧倒されたのか、宇宙人のノリのよさに圧倒されたの
かはわからないけれど、何人かのお客さんたちがいっしょにノリ始めたのが見えた。
「何だ?こいつら」って顔をしてる人ももちろんいたけどね。

ここでチューニングしなおし。まさやんと違うのは二人であわせなくちゃいけないこと。

二人で音出しながら丁寧にチューニング。

でも、、、しゃべれよ。(難しいって言ってたけどね。しゃべりながらやるのって。)

「しっとりした曲を」
ということで、なんと
「ふたりのかげ」@シカオちゃん
しまけんがギタータピちゃんはゆびぱっちん(こういう言い方すると雰囲気でないね)。
顔つきが似ているということは声も似ているということで、なかなかいい感じが出てる。

でも途中高音部を張って歌う時「のど、渇いてるかな?」と思った部分もあったりして。
(どういうんだ? と言われると困るんですが…)
音程も結構難しい曲だと思うんだけどそこはきっちり歌い切ってました。
歌詞を間違えた時に
「あれ?」って顔したタピちゃん。
「おいっ」て顔してタピちゃんのほうを見たしまけん。
ま、いいコンビやね。
見ていた人たちにも「できますね」とゆびぱっちんを要求したタピちゃんでしたが、

多くの宇宙人それできず。私も、、、なのでおとなしく見てました。

「盛り上がってますか?!」と客席に声をかけたあと
「月明かりに照らされて」
一気にたたみかける感じ。ここかなあ、PAの山田さんに「リズムは正確に」って

言われたってとこ。歌が走る。盛り上がる。♪ま〜よわないっ!
宇宙人以外のお客さんのノリもよくなってきている。体がゆれ、肩でリズムを取る。
結構うまいじゃん。と言う顔でステージ眺めてる人。

かなりお年の人もいらしたんだけど(他の出演者のお知りあいらしい、、、)
一生懸命聞いていてくれた。

で、次が
「関係ない」
このどっちかと言うとマイナーな曲はきっとしまけんのリクエストに違いない。

昨年の6月。葛西でやったニコイチ(当時はゆず君)のライブで私がこの曲をリクエストしたら
「よくリクエストしてくれました。これってギターテクニックのみせどころの曲なんです」
と言っていたのを思い出す。「どれどれ、そのギターテク見せてもらいましょうか」と思ったら、、、
左手、いくつかのコードを押さえたあと下に向かってパッと放してる。

そしてまたコードを押さえ、放し、、、 十分意識してやっているだろう
そのパフォーマンスにしまけんの
ギターバカとしての意地とプライドを感じたね。
メモには「しまけんの左手 かっこいい」って書いてある。

「今年から、かわってしまいましたが今までだったら成人式だったんですよね。今年成
人式の人いますか?」
宇宙のブロックから3人ほど手が挙がる。

「他の人は、、、あ、来年ですね」
おいおい、、
「僕(タピオ)は再来年なんです」 
おーい!

「メンバー紹介します。
ギター、ハープ 島田謙二
メインボーカル 田岡業良」

そして最後は
「根無し草ラブソティ」(やさ男でやるかと思ったけど違っちゃった。)
これはもうらくがきちょうにもあったとおり歌詞間違えまくり。

各パートがごちゃごちゃになってでてくる、もしくは出てこない、、、気分はのってるんだけどね。
最後のゆっくりパート、声あわせてのところなんかはタメと引っ張りでお客さんにも
しっかり歌ってもらおうという意図がはっきりしてただけにちょい、間違えすぎ?
それでも曲がいいからか演者がいいからか客がいいからか、明るい気持ちのいいエンディングだった。
「ありがとう! ニコイチでした!」
これでもうコンビ名変えらんないな、、、

何よりもふたりが楽しそうだったこと、
そして見ているわれわれもとっても楽しかったこと、それが
最高。
きちんと上手にやれても心に届かないライブなら何にもならない。
まさやんのライブにきちんとしたテクニックを聞きに行っている人なんかいない。

幸せそうに歌うまさやん。会場全体で幸せを分かち合うその瞬間を体験したくて、
CDじゃなく、生を聞きに行く。
それと同じ。ふたりが楽しそうだから。そしてそれを狭い空間の中で共有できる

うれしさがあるから、ほんとに癖になりそう。
歌うこと、自分を表現すること。何かに気持ちがプラスに動いた瞬間(好きだなとか、
うれしいなとか、幸せだなとか)を、歌にのせる、表情にのせる。それをあの時、

会場の皆で共有できていたように思う。

始まる前にタピちゃんが撮ったポラに写っていた宇宙人の幸せそうな顔。

それが全てを物語っている。

笑顔、笑顔、笑顔。
「楽しかったねえ」エリスがはしゃぐ。
「間違えんじゃないよ」みゆが突っ込む。
「うまいんだね」たらちゃんが驚く。
「しま○汁、出てるよ」、、、これは誰が言ったんだ、、、
「次は?」皆が聞く。

そう、次は? しっかり歌詞覚えて、また皆で幸せになろう。
サンキュー しまけん サンキュー タピちゃん
そしてサンキュー 宇宙の仲間たち

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『ビバ★コピーナイト』
2000年 1月15日(土)
会場:四谷フォーバレー
出演:ニコイチ/Baker 221-B/fur fur/Orange

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