幾度のマイナーチェンジを繰り返し
ついにここにレポ完成！

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ニコイチ
Ｌｉｖｅ　ａｔ　四谷Ｆｏｕｒｖａｌｌeｙ
ｉｎ
ビバ☆コピーナイト２００１

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Ｖｅｒ１．４

Ｒｅｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ
しまけん

この報告書は、ほぼフィクションです。
（うそやん！ｂｙみなさま）

１月２０日(土)
今日は半年振りのライブと言うことでいささか興奮しているのか
この日のしまけんは例によって目覚めが早かった。
遠足の日の小学生みたいだ、とはよく言われたものだ。
そして朝っぱらから近所迷惑かえりみず
一人、コーラスの練習をするのであった。

１時過ぎにフォーバレー入りしたニコイチ。
サウンドチェック＆リハを終えた二人は
本番までの間、最終チェックのためスタジオ入り。
四谷にあるそのスタジオには本日の共演者である
３０カウパーとLAUGH BELLY DITTIeSの姿もあった。
みんな考えてる事は一緒だったという事。
加えて「サックスど素人の会ご一行様」の姿もあった。
（誰やねんちゅう話・・・ｂｙみなさま）
そしてなんとそのスタジオにはＢＧＭとして
♪ひゅ〜るり〜　ひゅ〜るり〜らら〜♪
と、演歌が流れていた。おそらくあれは
店長らしき受付にいたオヤジの趣味であろう。
するとそこには、一緒になって
♪聞き分けのない女ですぅ〜♪
と、気持ち良さげに歌うニコイチが一人いた。
最後の練習を終え缶コーヒーを口にするタピオを横目に見ながら
この日、しまけんは極力水分を控えていた。
高円寺ペンギンハウスでのライブの教訓が今ここに活かされる。
(宇宙宴・おみ兄ライブレポ下「しまけん日記」参照）
２時間ほどの最終リハを終え、二人がスタジオを出る頃には
外は一面、雪景色。
この雪の「白」の如く、後の自分たちの頭の中が
真っ白になろうとは・・・
これは大勢の宇宙人が予想していたと言う(笑）。

Ｐ．Ｍ．６：００
−　ビバ☆コピーナイト２００１開幕　−
３０カウパー・LAUGH BELLY DITTIeS・スーパービッチーズと
どれも素晴らしいステージでニコイチのボルテージも高まる。
そんな中一人、バックステージパスを紛失し
必死に会場中の床を探しまわるニコイチがいた。
LAUGH BELLY DITTIeSのステージが終わるのと同時に
ニコイチはステージ裏の楽屋入りをする。
楽屋はウナギの寝床のようにとことん狭く、壁中らくがきだらけ。
前回に引き続き、まさよし君のらくがきを見つけることも、
ニコイチの痕跡を残す事もすっかり忘れていた。
楽屋にて出番待ちのスーパービッチーズと対面し度肝を抜かれる。
なんとそこにはものすごい顔をしたジミヘン（もどき）がいた。
しかもギター弾くかと思いきやドラマーであった。
う〜ん、場数を踏んでる人達にはかなわない
と、その時ニコイチは思った。

Ｐ．Ｍ．７：５０
−　ニコイチ登場　−
例によって片方の人は半袖シャツを着ていた。ここまで来ると
雪が降ろうがヤリが降ろうがステージ上では半袖
と言うのが彼のプライドになっていると言う。
二人が所定の位置に付くと照明が落とされた。
そしてタピオの高級ギターが鳴らされる。
余談だが、東京の某・大手楽器店・副店長の話によると、
タピオのギターＪ−５０は、まさよし君愛用のサザンジャンボより状態は良い
とのこと。
まぁ、この副店長の話をどこまで信じて良いのかは定かではない。

タピオとＪ‐５０

だいぶ話がそれたが、ここからニコイチライブの始まり。
まずは来て下さったみなさまへの感謝の気持ちを込め
本日の為にニコイチが作ってきた曲を披露。
前回は即興に近かったが、今回は前もっての準備はあった。
例によって作詞・作曲はタピオ、しまけんのギターアレンジでお届けする。
ニコイチをあまりご存じない方にご説明させていただくが
この手の曲を作るのはタピオの得意分野である。
１９９９年「オールナイト宇宙忘年会・しんやど」での
「即興・芋モチの歌」はまだ記憶に新しい。
しかし良く考えてみると、もうすでにこの時点で
「ビバ☆コピーナイト」ではなくなっている。
前回に引き続き、ビバ☆コピにてコピーではない曲を歌い
もう次回からビバ☆コピには呼んでもらえないのでは・・・
との不安を抱えつつ、タピオはこの短編オリジナルを
♪ビバ☆コピーナイトへようこそ〜♪と熱唱した。

ここからがビバ☆コピ本編です
「ヒットチャートをかけぬけろ」
１０月の時点でこの選曲は決まっていた。
・まさよし君一辺倒でくるであろう
・ボーカルはタピオ担当だろう
との予想をのっけから良い意味で裏切ろう
そんなニコイチの狙いがこの曲には詰まっていた。
シカオちゃんの曲にハーモニカを付けることにより
コピーの中にもニコイチらしさを加えようとの想いもあった。
しかし・・・タピオ、歌詞が出てこない。頭ん中真っ白。
宇宙人がこれを見逃すはずもなく、ここで異様に盛りあがる。
それを見て横でしまけんがニヤニヤと笑う。
ニコイチらしいよ。味あるよ(笑）。

「ヒットチャート」から曲間を置かずに
「Ｆａｔ　ｍａｍａ」
まさよし君のギターテクを象徴するようなこの曲を
ニコイチなりにアレンジしてビバ☆コピにお届けです。
以前からニコイチの二人には
「コピーをやる時はイントロだけじゃ曲が分からないようなアレンジを」
という信念を持っていて、これもまさにそれの典型。
まさよし君がギターでベースのような弾き方（カルテ）をするのならば
ギター２本でまるでギター＆ベースのようなサウンドを作る
これがここ最近のニコイチのモットー。
ペンギンハウスで演ったニコイチオリジナル「ｄｉｃｅ！」といい
今回ビバ☆コピ２００１でのこの「Ｆａｔ　ｍａｍａ」といい
ニコイチのこの先の方向性が見えてきた良いアレンジだ
と、二人は満足顔であった。
♪よろしくおねがいしまぁ〜す♪
の後、長めのブレイク。宇宙の歓声がこだました。

ここでようやくＭ．Ｃ．タイム。
「どーもニコイチです」
ライブでしまけんが喋った！
と耳を疑った人もいるとかいないとか。
そう、この「ニコイチです」の一言、
一度で良いから言ってみたかった。
しかし大方の予想通りＭ．Ｃ．になったとたん頭ん中真っ白。
その後は続かず後は任せたってな感じで「どーぞ」
と、Ｍ．Ｃ．権を無理矢理タピオに移動させた。
「歌詞間違えるな〜」との客席からの真っ向からの取組に
「雪降ってますねぇ〜」と肩透かしを食らわせた後
「いーや！完璧だった！」と力いっぱい寄り切った。
決まり手は寄り切り〜寄り切りでニコイチの勝ち〜。
（勝ちかぁ？？ｂｙみなさま）
その時、客席からどこかで聞いた覚えのある図太い声で
ニコイチー！タピオちゃ〜ん！しまけ〜ん！
との嬉しい声援が。その隣でその方の奥さんが
「やめてよ」を連呼していたとかいないとか。

次の曲は静かめの曲ということで
前回のビバ☆コピでの「ふたりのかげ」の時にも登場した
指パッチンがビバ☆コピ２００１にも登場。
タピ「前回は出来ない人が結構いたみたいで」
しま「１年も経ってるんだからみんなもう出来るでしょう」
と、皆の衆に指パッチンを促す。

「ココニイルコト」
♪トゥ〜♪と歌い出すところを、何を思ったか
しまけんはいきなり♪フ〜♪と歌い出した
と言うミスは、ここではあえて伏せておきたい。
それにしても朝覚えたて即席コーラス
いかがでしたでしょうか。
「よ〜く聞くとハモれてないとこがあった」
らしいが、そんな感想は右の耳から左の耳へ。
聞こえない、な〜んも聞こえない(笑）。
この曲の時、ギターが何度もハウリング起こしまして
キンキンキンキンさぞ聞き苦しかったでしょう。
わたくしの不徳の致すところでありました。
そしてヴォーカル・タピオ自ら「歌詞ギリギリだった」と。
挙動不審者のようにキョロキョロと
空中に漂う歌詞の破片を探しながら歌っていたという。

ここでチューニングタイム。
チューニング中、トークが途切れる事実はご容赦願いたい。
音合わせながらのトーク、これは非常に難しい。
「喋れ〜！」との客席からの声に
「無茶言うなっ！」と暴言を吐いたニコイチがいた。
あまりに何を喋って良いものかわからず、半袖ニコイチが小声で
「どうする？」と、のたまう。しかしマイクはしっかり拾っていた。
相方に「ライブで『どうする？』ってそんなんあるか！」と
その場でお叱りを受けた。

「リンゴジュース」
前回の「関係ない」に引き続き
ギターの６弦の音を「ミ」から「レ」に下げるドロップＤチューニングを採用。
どうやらニコイチはこの変則チューニングが好きらしい。
この曲の最後で
♪プリーズメイキッベイビー・ビー・ビー・ビー・・・♪
と強烈なディレイ（やまびこ効果）が付く。
サウンドチェックの時、前回に引き続き
ライブのＰ．Ａ．（音響さん）を担当してくれたやまだ氏が
ニコイチがまだなにも注文してない段階で付けてくれたのであった。
それはまさにニコイチが同様の注文をつけようとしていた箇所。
「さすがやまだ氏だ！」と思うのと同時に
「それだけわかりやすいアレンジなんだな・・・」と
自分たちのアレンジの意外性の無さを知る。
ちなみにやまだ氏は
まさよし君がフォーバレーで歌っていた頃から
フォーバレーのＰ．Ａ．を担当していた
まさよしファンにとっては、なんともたまらない人である
という事実をここに付け加えておきたい。

リンゴジュースを演奏中、タピオのピックが
勢い余って飛んでしまうというハプニングがあった。
しかしピックがサウンドホールからギターの中へと
入ってしまわなかった事が不幸中の幸いであった。
アコギをかじったことのある方なら誰しも１度は経験するだろうが
ギターの中に入ってしまったピックを外に連れ戻す救出劇は
見ていてむなしくなる。それほどカッコの悪いものであるからだ。

このショットなかなか好きです

「今日はホントたくさんの方が集まってくれましたね」
と、何気ない普通のトークを繰り広げようとしているところで
「君、汗かきすぎ」
「さっき張ったばかりの弦がもう錆び始めてる」
と相方からズバっと直球の厳しい指摘を受ける。それを受けて
「半袖着て汗をかくのが俺のキャラだ！」
と、訳のわからない主張をした。

タピオが「次がもう最後の曲なんですよ〜」
と言った時のお客さんの「え〜」って声は
いつ聞いても気持ちの良いものだ。
「笑っていいとも」でお友達紹介の時の
ゲストの気持ちがよくわかる。

ここでまたもＭ．Ｃ．で戸惑っていたニコイチに
１０分前のあの図太い声が客席から再び
ニコイチ〜！ニコイチ〜！と。
これはステージ上でも言ったが、
Ｍ．Ｃ．に難のあるニコイチにとって
この手のお客さんはホントに助かる。
おそらく奥さんに何度も「やめて」と言われながらも
困っていたニコイチの為に大声を出してくれたのだろう、と。
やはりミュージシャンどうし、困った時はお互い様。
次回のライブの際も是非お声をおかけしますので
また静岡から夫婦揃ってお越しいただきたい(笑）。

そしてなんとこの日はニコイチの為に
北は岩手から南は静岡まで
のお客さんが集まってくれたという。
ここでしまけんが１年間温めて続けていた
「北は北千住から南は南千住まで」
という、関東近県の人間にしか通用しないような
とてつもなくサブいギャグをここぞとばかりに披露。
相方から「めっちゃ狭いじゃん！」との正しいツッコミを受けた。
姉妹品として、京浜東北線沿線の方をターゲットとした
「西は西日暮里から東は東十条まで」
というイマイチ訳のわからない範囲、もあったが
のちにこれは言わなくて正解だったと胸をなでおろした。

タピ「この後ＦＯＯＭＯＯＮさんとＯｒａｎｇｅさんが控えてますので、
みなさん最後まで楽しんで行ってください。」
しま「最後まで楽しんで行って下さい」
タピ「最後まで楽しん・・・」
しま「最後まで・・・・」
と、二人揃ってアホみたいにささやく。
ようやく緊張もほぐれてきたニコイチであったが
時すでに遅し。次がラストの曲となりました。

「ヤサ男の夢」
♪何も手に付かな〜い〜♪のところをタピオは確実に
♪何も手に付かな〜「ひ」〜♪と発声している。
これは各人ビデオ、ＭＤ等で是非確認していただきたい事項だ。
タピオがワンコーラスを歌い終えたところで
自然とみんなの手拍子が変わる。
ここでタピオの口からメンバー紹介が行われる。
しまだけんじ〜！
この時の客席からの歓声は非常に嬉しい。
自然と顔もほくそえむ。
その歓声に乗ってしまけんヴォーカルでの
「昼休み」に突入。そして
♪表彰台に立って〜♪のところを確実にしまけんは
♪「報奨」台に立って〜♪と発声しているが
これは確認しなくてよし！(笑）
そしてしまけんは以前より、
ボーカルを取った時には歌のどこかに
「Ａｌｒｉｇｈｔ！」というフレーズを入れたいと思っていて
今回タピオにナイショで一人で練習していたのだが
結局のところ中途半端に入れてしまい、
「こりゃ入れないほうがマシだった・・・」
と、すぐさま後悔したのであった。
「昼休み」を歌い終えると今度は紹介返し。
カズーを咥えたタピオに「準備はいいですか？」と問う。
するとタピオは絶妙なタイミングで「ウー」とカズった。
たおかなりよし〜！
名前呼ぶタイミング間違えた・・・すまん、タピオ。
その後、二人ユニゾンでの「ヤサ男」のつづき
そのまま半年振りのニコイチライブは
エンディングを迎えたのであった。

ありがとうございました
ニコイチでした

５ヶ月も前からいろいろと準備してきた今回のライブ。
もうこれで終わりかと思うとなんだか淋しい気持ち。
たった30分じゃ足りないよ。
でもお腹いっぱいにしちゃったら、もう食べれないもんね。
よし、この微妙な空腹感は
次回のニコイチオリジナルライブの時にはらそう。
その前に肝臓を治そう(爆）。

そしたら！

Photo by ますみ

ビバ★コピーナイト２００１
２００１年１月２０日(土）
会場：四谷フォーバレー

−　出演　−
３０カウパー
（GO！GO！７１８８）
LAUGH BELLY DITTIeS
（ラフィンノーズ・モーニング娘。・FOOMOON・Orange）
スーパービッチーズ
(アースシェイカー・４４マグナム・ラウドネス）
ニコイチ
(山崎まさよし・スガシカオ）
ＦＯＯＭＯＯＮ
(サザンオールスターズ）
Ｏｒａｎｇｅ
（ピンクレディー）