流星永続痕自動間歇撮影制御装置壱号
 「コントルーラー1」 の製作


02/12現在の暫定版
もう少し詳しく作りますのでお時間を・・。



 それは、日本での大出現が予想された2001年のしし座流星群の直前でした。4連流星カメラ用のインターバルコントローラーの「アストロフォトタイマー2」を知人、友人から4台も受注して、「いっそがしいなあ」と思っていた頃のこと、知人のT君から、「こんなのできませんか」と依頼されたのが、流星痕撮影用カメラのインターバルタイマーでした。
 流星痕同時観測キャンペーンに参加していたT君は、他の観測者と同じタイミングでシャッターが切れて、さらに流星痕は出現してからだんだんと淡くなるので、時間と共に露光時間を増やすことが必要だといいました。そのくらいなら、しし群極大までにはかたちになるかなあ、と軽い気持ちでスタートしたのがそもそもの始まりでした。その後、キャンペーンのY氏、T氏までもを巻き込み、何度かのメールの行き来の末、ほぼ仕様が決定され、製作に入りました。外部からの電気的なレリーズとモータードライブでの巻き上げ、さらにバルブが可能なカメラなら、ほとんどのものが利用できるようにしてあります。

 ちなみにコントルーラーという名称は、「痕を撮るコントローラー」のもじりです。あんまり深い意味はありません。

 さて、その概要です。
 同時流星痕を狙うため、各観測者ができるだけ同時にシャッターを切る必然性があります。そのため、流星出現と同時に基準となるタイマーをスタートさせるトリガーボタンを装備させました。その後は、プログラムされたタイムテーブルによって、カメラのシャッターを制御します。
 ところが、シャッターを開く前に、痕を写野に導入しなくてはいけません。シャッターが先に開いてしまっては、一眼レフではファインダーがのぞけなくなって、導入できません。そこで、タイマーがスタートして、タイムテーブルにそって制御しようとするけれども、実際の撮影は導入が終わってから始められるように、撮影開始のためのレリーズボタンも別に装備しています。したがって、 痕の導入にまごついても、導入後、初めてシャッターが開くタイミングは、他の観測者と同じになります。
 つまり、最初の撮影がタイムテーブルで設定されている2コマ目から撮影を開始できた観測者と、3コマ目から撮影を開始できた観測者でも、タイムテーブルで設定された3コマ目以降、同じ時刻(流星出現と同時にトリガーボタンを押せたとして)にシャッターが開くことになります。
 これで、比較的時間精度のよい同時観測が可能になります。

 タイムテーブルは、2種類設定が可能で、ISO感度によって使い分けられます。




 開発中のKotoruller1です。
一応、動きます。
CPUは、PICの16F84Aです。
カメラレリーズ用のフォトMOSリレーとスイッチセンス用のフォトカプラ、
ISO設定、経過時間表示、稼働中などの表示用LEDが載っています。


外観はこんな感じです。
三脚にぶら下げます。
電源は単3電池4本です。
φ2.1センターホットプラグですので、
適合すれば6〜12ボルトでOK。
トリガーボタン、レリーズボタン、
それから、流星は出現したものの、
痕が現われなかった場合のSTOPボタンも
本体に備えています。
また、流星出現時からの経過時刻を
0分台、1分台、2分台、3分以上の
4ランクでLED表示します。
さらに1秒、および1分ごとのビープ音がなります。


火球が流れたら、このボタンをトリガーします。
カウンタがスタートします。

ケーブルは1.5mあります。
ちょっと短いです。


レリーズボタンです。
痕の導入を行なってから、これを押すと
タイムテーブルにそって撮影が自動で行なわれます。
カメラからぶら下げておくと使いやすいでしょう。
暗闇で探しやすいように、LED付き。


もともとキヤノン用に作ったので、ニコン用にはケーブル変換ボックスが必要になります。



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