1999年度行政学2(行政学第2回)期末試験
2000年2月21日実施、担当教官:姜 再鎬
第1問(必答) 行政責任のあり方をめぐるH.FinerとC.J.Friedrich
の論争の概要をaccountability、responsibility、政治行政分断論、
政治行政融合論の諸概念を用いて述べたのち、現代の先進諸国において
行政責任のさらなる確保を目指して導入されつつある新しい諸制度の
概要を略述せよ(20点)。
第2問(必答) 1980年代以降、多くの国々において、公私の役割分担、
公の一部分を担う諸政府の間の役割分担、
さらに各政府内における政治と行政の役割分担のあり方が問われ、
所要の改革が広く行われてきているが、そのおのおのにつき、
現代日本において行われた(あるいは行われつつある)
諸改革の具体的内容を紹介せよ(15点)。
第3問(必答) つぎはC.I.Barnardのあつ所説を記号化したものであるが、
これを解釈せよ(10点)。
inducements ≧ contributions
第4問 次の諸概念を略述せよ(5つ以上選択、各5点)。
○outsourcing
○公共財(public goods)とfree-rider
○job enlargementとjob enrichment
○社会間接資本の整備とPFI(Private Finance Initiative)
○特例国債(赤字国債)
○租税特別措置
○行政需要と行政ニーズ
○政策の立案と政策の形成
○「訓練された無能力」
○政策評価における割引率