1999年某月某日、HTML Lesson、色彩学研究室、へなちょこスクリプトの部屋の各ページを母体として「ホームページ制作学部」が新設されました。コンクリートヤードのいわゆるヴァージョンアップ活動の一環であります。
最近ではホームページ制作と言っても非常に簡単な作業となり、無料ウェブサーバは勿論、HTMLを覚えずともページの制作は出来、フリー素材も広く出回り、フリーCGIプログラムも大変充実しています。パソコンを扱えれば、誰にでも作れる時代に突入したと言えるでしょう。
電子メールを題材としたドラマが制作されたり、顔絵文字が活字の中に登場し始めたのと同様、テレビ番組中でもホームページのURLをテロップで紹介することが珍しくなくなってきました。このようにホームページというものが広く一般化した時代だからこそ、我々はもう一度原点に立ち返ってホームページ制作という作業を見つめ直す段階を迎えているのです。
一口にホームページ制作と言っても、実に多くの段階を踏んで作られるのがホームページです。どのようなサイトを建設するかを考える企画の段階、企画に従って原稿を書く執筆の段階、執筆した原稿にタグ付けを施してレイアウトを整えるデザインの段階。さらに、ホームページを彩る画像処理や演奏情報処理の技術や、実用的な機能を持たせるプログラミングの技術までもが、ホームページ作成の段階の一つであると言えるのです。
これまでのホームページ制作技術では、制作作業をこの段階毎に分けて伝授する専門学校が多数を占めておりました。しかし、ホームページが広く一般化した現代においては、ホームページ制作をより幅広く総合的に捉え直すために、大学の学部レベルへの組織化を図っていこうとするのが時代の趨勢であります。本学部の新設は、まさにそうした時代の要請に従うものであります。
折しも来年は2000年です。この記念すべき年を、これまで本学部の発展に尽くされた前身校の管理人とともに慶び、21世紀に向ってさらなる発展の決意を新たにするものであります。