地球には色々な種類の木が生えています。それは気温や湿度や土地によって違ってきます。
群馬県でも何種類もの木が生えていますが、そのうちのいくつかを紹介しましょう。

針葉樹

スギ
幹がまっすで早く生長し、高さ30m以上、直径2m以上になるものもあります。群馬県の人工林の46パーセント、8万3700haに植えられています。スギの木材は加工しやすく美しいので、柱や天上などの建材によく使われます。

ヒノキ
幹がまっすぐに生長し、たかさ30m以上になるものもあります。群馬県の人工林の11パーセント、2万867haに植えられています。ヒノキは木目が美しく香りがよいので、家の建築では高級な木材として広く知られています。神社や寺は、昔からヒノキを使って建てられます。

アカマツ
主に山地に生え、高さ30m近くになり樹皮は赤褐色で亀甲状の割れ目が出来ます。名所旧跡に植えられ人々に最も親しまれている木です。近年マツクイ虫の被害で松林が減少しています。家の建築でははり材として利用されます。

クロマツ
海岸によく生えるクロマツですが、海無し県の群馬でも見ることが出来ます。高さ30mにもなります。樹皮は灰黒色で大きい亀甲状の割れ目が出来ます。葉は2個が束になってつきアカマツの葉よりかたく、色もくらべると緑が濃いでしょう。県内では赤城山南面地域、県の木に指定されているので県庁や公園などでも見ることが出来ます。

カラマツ
高さ30m以上になる高木、樹皮は暗褐色で割れ目がありうろこ状にはげます。葉は落葉するので春の新芽の緑、秋の紅葉の美しさはすばらしいものです。建築・土木・パルプ材などに使われます。

ツガ
山の尾根筋に多く生え、高さは20〜25mになる常緑樹です。樹皮は赤褐色か灰褐色で縦に深く裂け、うろこ状にはげます。葉は小さく、多少不揃いにつくのが特徴。小枝の先に折れ曲がってつくので不揃いに見えるのです。建築、器具材などに使われます。

広葉樹

ブナ
標高1000m付近に最も多い落葉高木、高さ30mになり新緑・紅葉の景観は素晴らしく。幹はなめらかで灰白色、雌雄同株で花は5月新緑と同時に咲きます。秋田県と青森県の県境にある白神山地のブナ林は世界遺産に指定され大切に保護されています。重く粘りがあるため家具、床材としてつかわれています。

ミズナラ
標高1000m〜1500m付近に多い落葉高木。高さ30m近くになり樹皮は黒褐色でたてに不規則な割れ目ができます。花は5月〜6月にかけて咲き、秋に2cmほどのどんぐりの実を付けます。ミズナラの名前の由来は水分が多く燃えにくい材料が取れるところからつきました。美しい木目で家具や床材に使われます。

コナラ
山地、丘陵、平地に生え、高さ15m以上になる落葉高木。樹皮は灰黒褐色で浅くたてに割れ目ができます。花は5月頃咲き秋に1.5〜2cmのどんぐりの実を付けます。以前は薪や炭の原料として多く使われましたが、現在ではキノコ栽培の椎茸の原木に利用されています。

ケヤキ
山地、丘陵、平地に生え、高さ30mになる落葉高木。樹皮は褐灰色で若い木の時は滑らかですが老木になるとうろこ状にはげ落ちてしまいます。公園や街路樹によく植えられ中には天然記念物になっているものもあります。材料としては重く、かたく、木目がよいので建築材や家具材として使われます。

ミズキ
日本全土の山野に見られる木で、高さ10m程になる落葉樹。幹は直立し枝は水平に出て独特の形になります。5〜6月ころかさの形に集まった白い花を枝一面に付けて美しい木です。器具・玩具などに使われます。群馬ではこけしの材料に多く使われています。

シラカンバ
標高1000m付近に多い落葉高木で大きいものは20mにもなります。樹皮は滑らかで白く横にうすくはげます。幹の白色は葉の緑によくめだち美しい景観を作ります。器具材細工材として使われます。