給与診断について
摂取乾物量
給与された飼料の乾物量を濃厚飼料と粗飼料とに区分し、総乾物量に対するそれぞれの割合を算出した。
全体的にみると粗飼料の乾物量は48.52%であったが、K地区では濃厚飼料給与割合が51〜57%であった。また、濃厚飼料の実量は乾物重で6Kg〜11Kgの範囲である。ただし、6Kg給与農家は給与不足からくる低栄養農家と判断して、粗飼料を含めて適正給与量を示し、給与した結果風味異常は解消した。
摂取粗繊維率
乾物中の粗繊維率をみると平均値で17〜20%の範囲にあり、飼養標準に示された範囲におさまっている。また、粗飼料に由来する粗繊維率は約14%であった。
乾物量の摂取
平均で3.0〜3.5%の範囲にあり、上限は若干給与に工夫が必要と思うが、おおむね食い込める数値と考えられる。なお、粗飼料の乾物量は体重の1.5〜1.9%の範囲であった。
TDN量
全域平均で約69%であり、高泌乳指向を考えると若干低い傾向と考えられた。
DCP充足率
平均値144%であり、傾向として高蛋白給与が窺われた。
TDN充足率
平均値105%であり、概ね適正数値と考えられる。
栄養率
平均値で5であり適正であるが、K地区では4.5と高蛋白に傾いている。
乾物中CP割合
平均15%であった。