日本獣医師会雑誌、45、71〜74(1992)
牛の発育と分娩泌乳に伴う血漿脂肪酸組成の変動を調査した。
発育に伴う変動では9週齢以前の哺乳牛群ではステアリン酸は低値を示し、オレイン酸は高値が認められた。
その後、発育に伴いステアリン酸は増加し、オレイン酸は減少した。リノール酸は20〜49週齢の牛群ではやや低値を示した。
搾乳牛の分娩に伴う変動は、分娩後に体重の減少が顕著にみられた牛群において分娩8週前にリノール酸は低値であり、分娩2週後まで同様な値で推移した。
乳用牛の脂質代謝へ