息の強さとスピード


オカリーナは、メーカー・制作者により、基準となる息の強さ、スピードが異なります。
粘土等、原材料も異なります。
形状や、厚みなどの設計も異なります。

それで、同じ調のオカリーナであっても、大きさも、形も、厚みも、重さも必要な息の強さも異なるのです。

陶器のオカリーナの場合、焼成という過程が避けられません。
同じ粘土を使い、同じ型で作っても、この焼成により、バラツキが生じます。
●高音の出が悪くなる。
●ピッチ設定が高めになる。
●ピッチ設定が低めになる。
●音色が変わる。(音色が呆ける)
●高音が風音になる。
●雑音が入る。
●ピッチバランスが崩れる。(音階が音痴になる)

同じメーカー・制作者の、同じ調の楽器であっても、全く同じものは無いのです。

焼き上がったものの中から、良いものを拾い出し、高く売っている場合があります。
これは、上記のバラツキが生じるせいなのです。
売り物にならない不良品が生じる損害を、良いものを高く売って取り返そうという心理です。

<必要とする息の強さ・スピード>
運指表に従い、下のドから順にトーンホール(指穴)を開けていきますと、ドレミファ・・・と音階が吹けるはず・・・
なのですが、オカリーナは閉管楽器のため、必要とする息の強さは一定ではなく、だんだん強くしていかないと、正確な音階にはなりません。
どのくらいずつ強めていったら良いか? それは、楽器によって異なります。同じメーカー・制作者製であっても、1本1本微妙に異なります。

最低音の「ラ」を吹く時の息の強さを仮に「1」とします。
その上の「シ」を吹く時の息の強さを仮に「2」とします。
同様に、ド「3」、レ「4」、ミ「5」、ファ「6」、ソ「7」、ラ「8」、シ「9」、ド「10」、レ「11」、ミ「12」、ファ「13」 と順に番号を振ります。
2は1の2倍、3は1の3倍ということではありません。 2は1よりも強く、3は2よりも強い、数が多くなるに従って、強くなるとお考えください。

今お使いのオカリーナの下の「ド」を吹く息の強さが「3」
新たに買おうとして試奏したオカリーナの下の「ド」を吹く息の強さが「3」なら、今までと同じように吹いて、新しいオカリーナの「ド」の音の音程が合わせられます。
もし、最低音「ラ」の息の強さと同じ「1」だったら、どうでしょう?
ドが「1」ですと、その下の「シ」「ラ」は、もっと弱くやさしく吹かなくては、なりません。
息を押さえて弱く吹くのも、結構 難しいのです。
結果、「ラ」がうまく出せなければ、それは、必要とする息が弱すぎてあなたには合わないオカリーナと言うことになります。

試奏のため音階を吹くだけなら、慎重に息を弱めて吹くことが出来るでしょうが、曲を吹こうとしますと、歌おうとして興奮気味になり、息は強めに出ます。
ご自分のベストよりも、必要とする息が弱いオカリーナでは、「歌えない」と言うことになります。
では逆に、下の「ド」を吹く息の強さが「5」だったら、演奏が楽でしょうか?
中低音部は、さほど問題は無いと思われますが、高音部は、さらに強い息、スピードのある息が必要になります。
肺活量の少ない小柄な女性、年配の女性の場合、息の強さ・スピードが足らず、高音が上がりきらないという可能性が出てきます。
こういった 息が足らずに高音が出しにくいオカリーナも、あなたには合わないオカリーナと言うことになります。
(初心者の頃出せなかった息が、上達につれ 出せるようにもなりますので、自身のベストは変化します。)

 
  
ただ、下の「ド」を吹くのに必要な息の強さが同じであっても、1番と2番のように調律の角度が異なるものがあります。(縦軸は息の強さ)
2番でしたら、肺活量の少ない方でも、高音が楽に出せるでしょう。

3番は、高音が出しにくい息の弱い人向きに、高音部だけ角度をゆるめております。
4番は、逆に高音部に、より強い息を必要とするオカリーナです。
低音部から徐々に強くなるのが自然の法則であり、これとずれが生じるのは本来吹きにくいものなのですが、こういったオカリーナに慣れてしまいますと (そういう吹き癖がつく)、 他の普通のオカリーナを吹くときに、いささか困ったことになることがあります。
曲の演奏は、歌を歌うように気持ちを込めて行います。それには、息の強さの変化は、途中でくびれることなく、なめらかに上昇下降する方が望ましいと考えます。

5番のように、最低音だけ極端に低いオカリーナをよく見かけます。
これは、内容積を大きく作りすぎ、最低音が「ラ」より低く仕上げってしまったものを、むりやりC管にしたものです。 こういうオカリーナは、シよりも弱く吹くはずの最低音「ラ」をピッチが低い分強く吹きます。音が鼻づまり音になります。

フルートで合奏をするときは、先ず全員でチューニングします。
きちんとチューニングすれば、管理人のような初心者がベテランに混じっても、運指を間違えない限り、ハーモニーを乱すことはありません。
オカリーナで合奏をする時も、チューニング(音合わせ)は致します。
しかし、楽器がことのほか冷えていたり、体調がいつもと違っていたりした場合、ベテランであってもハーモニーを乱すことがあるのは、オカリーナアンサンブルの難しいところです。

オカリーナほうむぺえじ管理人】


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