オカリーナ・ワンポイントアドバイス


オカリーナについて・・・管理人が知っていること、やっていることは、ごくごく常識的なことであって、 当然、誰でも知っている当たり前のことであると思っておりました。
ちょっとオカリーナを経験すれば、すぐ気がつくことであり、ちょっと考えてみれば、すぐわかるという程度の初歩的なことなのです。
ですから、そんなことを知ったかぶってホームページに書くつもりは無かったのです。

しかし、そんな初歩的な事でも まだご存じない方がいらっしゃる、書くことでお役に立つということを掲示板で皆様に知らされました。
オカリーナを始めたばかりの方を対象にしております、気がついたことから書いていきますので、書いて欲しいことなどありましたら、管理人宛、メール等でお知らせください。 管理人がわかる範囲、知っている範囲に限られますので、全てにお答えできないことを予めご了解くださいませ。

なおこれらは、管理人が故火山久先生のオカリーナアンサンブルに所属していた時代に火山先生や仲間達に教わった事、 自分で疑問に思い考えたり、調べたり、実験してみて、自分なりに理解したことです。
皆様も、管理人の話を鵜呑みにしないで、疑問を持って臨み、さらに調査研究を行い発展させ、結果を管理人にフィードバックしてくださいませ。

オカリーナ入門編 オカリーナを買ったけど・・・その1
<Q1.オカリーナの素材は・・・?>
オカリーナの素材は、1,粘土 2,木 3,プラスチック などがありますが、1が主流です。
1のなかでも、素焼きの陶器が大半ですが、本焼きしたものあります。

<Q2.穴がいっぱいあるけど・・・?>
【吹き込み口の真下にあるのが歌口】

オカリーナには、穴がたくさんあいています。音を出す「歌口」と音程を変えるための「指穴」(トーンホール)です。
一部のオカリーナには、指穴よりもさらに小さい「調整穴」が、横に開いていることもあります。
(オカリーナを、「何穴オカリーナ」と指穴の数で呼ぶことがありますが、これは音域がわかりやすい呼び方です。 この数には、歌口と調整穴は数えません。ちなみに管理人制作の「Ocarina 凛」は12穴オカリーナですが、13穴オカリーナも試作しております。

オカリーナで一番大切なのは、音を出すための穴「歌口」です。(右の写真参照)
ここが壊れると音が出なくなります、歌口はオカリーナの命なのです、歌口は決していじってはいけません。
指穴の数は、Ocarina(形が鵞鳥の頭に似ている=ひっくる返すと見えなくもないですね=ところから、イタリア語で「鷺鳥の子」と言う意味)と名付けられた由縁のもの(右の写真の形)は、 8〜12の指穴があります。卵形オカリーナでは、4穴、6穴もあります。指穴の数が少なくなりますと、通常 音域も狭くなります。
一番主流なのは12穴で、アルトC管(ハ長調オカリーナ)の場合で、下のラから上のファ(上1点イ音から上3点ヘ音=記譜はイ音から上2点ヘ音)まで1オクターブ半の音域を持ちます。
もちろん幹音(鍵盤上で白鍵の音)の他、派生音(♯や♭のついた黒鍵の音)も出すことが出来ます。

<Q3.オカリーナのお手入れは・・・>
オカリーナに、特別な手入れは必要ありません。
ただ、口にくわえますので、唇の汚れが着いたり、唇の皮が剥けてくっついたり、女性は口紅がついたりと、吹き口の回りが汚れてきます。そういうときは、タオルを濡らして、やさしく汚れを拭き取ってください。
乱暴に扱いますと、柔らかい素焼きですから壊れます。

<Q4.オカリーナの保管は・・・>
オカリーナは、閉管楽器のため、フルートやリコーダーのように、吹いた後 中の水分を拭き取ることが出来ません。
しかし、素焼きのオカリーナの場合は、自然にオカリーナが水分を吸収し発散します。 このオカリーナ自身の吸収・発散という呼吸を妨げなければ、水分対策は必要ありません。 オカリーナの呼吸を妨げないように、吹いたまま密閉保管しないように致しましょう。

十分乾燥しないうちに、タッパーウェアに入れたり、ビニール袋に入れたりしますと、オカリーナの呼吸が妨げられ、長時間水分を発散できず、その結果として、中に黴が発生したり致します。(特に梅雨時は注意!)
黴は、オカリーナの表面だけでなく内部にまで入り込みますから、いったん生えさせると取り去ることは難しいでしょう。黴のにおいをかぎながら吹く・・・という羽目に陥ります。
素焼きオカリーナでも、表面に塗装してある物、ニス等で仕上げてある物は、何も塗っていない物に比べて水分の発散、乾燥に時間がかかります。
通気性のある容器や、木綿の布袋等に入れて保管することをお勧めします。

<Q5.オカリーナを吹く前は・・・>
冷えているオカリーナに暖かい息を吹き入れますと、温度差によりウィンドウェイ(息の通り道)に結露が発生します。
これを予防するために、演奏する前には、息を吹き入れてオカリーナを暖めましょう。
歌口を、親指の腹でやさしく押さえ(音が出ないように)、その他の指と手のひらでオカリーナを包み込み、息をしばらく吹き入れます。 使い捨てカイロ等で、暖めておいても良いです。

オカリーナは、深くくわえてはいけません。噛んではいけません、軽くあてるようにします。

口にあてますから、演奏前に飲み食いをしますと唾が出てきます。 唾の分泌が過剰になりますと、フレーズが吹ききれなくなります。
息だけを吹き入れれば良いのに、唾まで中に吹き入れてしまいます。
結果として、ウィンドウェイが水分過多になって結露しやすくなります。食べかすを詰めてしまうこともあります。いずれの場合も音が出なくなります。
演奏30分以上前に、飲み食いはやめましょう。

<Q6.トーンホール(指穴)がうまく塞げない・・・>
オカリーナは、内容積で調が決まる楽器です。 同じ調のオカリーナでも、素材、厚さによって、大きさに差が出来ます。 従いまして、指穴の位置も大きさも、それぞれ個性があり、うまく押さえるには練習が必要です。
わずかでもずれると、そこから息が漏れ、ピッチが狂います。 吹いていて変だと思ったら、指穴がきちんと押さえられているかどうか確認してみましょう。

指穴を塞ぐ練習は、オカリーナを吹かなくても出来ます。
オカリーナを軽く持ち、(指の腹に指穴のあとがつくほど、力一杯 握りしめてはいけません)
ソの運指をします(口にはくわえません)ソファミレドと順に塞いでいきます。何度も繰り返します。
うまく塞げますと、ポンポンポン・・・と軽やかな音がします。

下のドから、ドレミファソと指穴を軽やかに開けていきます。
指は、反り返るほど上げなくても良いです。上げ足りなくて、指穴から距離が近すぎますとピッチを下げてしまいますが、上げすぎますと塞ぐときに大変になります。

上のドから、ドシラソファミレドと同じ要領で順に塞いでいきます。 繰り返しやっているうちに、オカリーナが手になじみ、指が指穴の位置を覚えます。
この練習なら、テレビを見ながらでも出来ます、落としても大丈夫なように、座布団等柔らかい物を敷いて練習しましょう。

左手小指で押さえている指穴は、皆さんが一番苦労する指穴です、最高音ファ以外の音の時は、常時塞がっているはずなのですが、いつの間にか小指がずれに、隙間が開いていることがあります。
塞ぎ慣れないうちは、セロテープをゆるめに貼っておきましょう。

<Q7.オカリーナは洗えるの?>
オカリーナの扱いは、素材により異なります。表面加工(塗料、表面仕上げ材)により異なります。

陶器と、プラスチックのオカリーナは、洗うことが可能です。しかし、歌口を壊す恐れがあるので、通常洗ってはいけません。
表面に塗料等で綺麗な色を付けたもの、絵を描いたもの、表面につや出しなどの目的で、仕上げ材を塗ったものは、剥がれる恐れがあるので、「水洗い厳禁」と説明書に明記してあるものもあります。
表示がなくも、なにか塗ってあるもの、描いてあるものは、色落ちする恐れ、剥がれる恐れがありますので、洗ってはいけません。

それでは、どういうときには、洗った方が良いのか?
1,中から、粉、ゴミなどが出てきたとき
2,内部が黴びたとき
3,中古オカリーナを譲っていただき、何とな〜く 人が吹いたのは気持ちが悪いと思うとき

<洗うときの注意>
素焼きは、本焼きに比べて柔らかい(もろい)です、優しく、丁寧に取り扱いましょう。
なにか表面に塗ってあるオカリーナは、剥がれることを極力防止するために、手早く洗いましょう。

@大きめのボール等(大きい容器の方が、オカリーナをぶつけて壊す確率が少ない)に、水またはぬるま湯をためる。
Aオカリーナを、1本づつそっと入れ、中で軽くゆすり洗いする。
B蛇口から水を細くだし、オカリーナの穴や、吹き込み口から中に流し入れ、水圧で内部を洗う、うがいの要領です。
これらは、手早く処理し、長時間水につけておかない。
ブラシ、洗剤などを使うこと、歌口をこすったり、ぶつけることは厳禁です。
C洗い終わったら、タオルで表面の水分をやさしく拭き取り、自然乾燥させます。早く乾かそうとして、決して ゴシゴシこすらないように!
(タオルに挟み、ゴシゴシと強くこすり過ぎて、オカリーナを真っ二つに折った人がおります。)
濡れている間は、音程が下がります、音色も変化しますが、乾燥すれば元に戻ります。

※「Ocarina 凛」は、表面に汚れ防止のため手作りの仕上げ材を塗っておりますが、上記方法で何度洗っても問題ありません。

<Q8.どうやってピッチをあわせるの?>
オカリーナは、息をコントロールして音程をあわせます。
運指表の「ド」で吹いても、息の弱い人は、音程がドよりも下がり、息の強い人は ドよりも高く上がってしまいます。 ドに限らず、全ての音について このことは言えます、
つい、下のドから ドレミファ・・・と音階を吹きたくなりますが、オカリーナは、低音は不安定、高音は出しにくく難しいです。
そこで、一番安定している真ん中の「ソ」の音から、決めていきます。

「ソ」を無理のない、自然な息使いで吹き、長く延ばします(ロングトーン=途中で息の強さを変えずに、まっすぐ延ばします。)
(出来れば、ピッチがあっているかどうか確認したいところですが、最初は良いです。)
ソから、息を徐々に弱めながら、ソファ、ファミ、ミレ、レドと2つの音を比べながら音階を下がってきて、下の「ド」を決めます。 下のドを吹きすぎると、鼻が詰まったような音になります。吹きすぎないように注意してください。
ドの音と息の強さを覚えます、何回もソファ、ファミ、ミレ、レドと吹いてみます。

次に、「ソ」から息を徐々に強めながら、ソラ、ラシ、シドと音階を上がり上の「ド」を決めます。何回もやってみます。
今度は、上のドから下のドまで音階を下がります。下のドがさっき吹いたときのドと同じ音でしたか? 強く吹きすぎていませんか?
次に下のドから上のドまで、音階を上がります。さっき吹いた上の「ド」の同じ音になりましたか? 下がっていませんか?

真ん中のソの音、下のドの音、上のドの音がピッチがあっているかどうか、チューナーやピアノ等他の楽器で確認できればベストです。

<Q9.オカリーナのピッチって?>
オカリーナは、誰でも買ったその日から音を出すことが出来、曲が吹ける、やさしい楽器です。
しかし、その反面 ピッチを正確に決めるのが難しい楽器です。

強く吹けばピッチは上がり、弱く吹けば下がる(吹く息の強さにより、半音くらいのピッチの上下は、日常的に起こります。)
寒いと下がる、暑いと上がる(楽器が気温による変化を受け易い)
暖めると上がる、冷やすと下がる(気温による変化に対処する方法として、物理的に変化させます。)
低音は不安定、高音は出しにくい(オカリーナの構造上の問題で、低音は微妙な息のコントロールが必要、高音は息の出し方、スピード、吹き込む角度など 工夫が必要です。)
<Q10.練習中の置き方>
オカリーナは、落とすと割れます。
歌口が割れたら音が出なくなり、楽器として機能しなくなります。
指穴の一部が欠けただけでも音程が狂います。

もし落として割れても、歌口が欠けなければ、陶器用接着剤で接着させることは出来ますが、 調律バランスが、微妙に狂うことがあります。くれぐれも割らないように、ご注意ください。

テーブルなど固い物の上に置くときには、タオル等厚手の布を敷いてその上に置いてください、テーブルに直に置いて(テーブルにぶつけて)割る人がいます。
置き方は、歌口を下にして置きます。上から物を落としたとき、真っ先に歌口を壊すことが防げます。
物の上には置かない・・・オカリーナが乗っている事を忘れ、下の物を取ろうとして、落として割る人がいます。
イスに座って膝の上に置かない・・・膝に乗っているのを忘れて立ち上がり、割る人がいます。
椅子においたまま、席を離れない・・・椅子ごと動かされて、落とされることがあります。
暖めようとして胸の谷間に入れない・・・やはり、立ち上がって落とす人がいます。

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