オカリーナの歴史


「Ocarina」は、イタリア語です。
鵞鳥(oca)に接尾辞(rina)がついた縮小語で、「小さな鵞鳥、子鵞鳥」を意味します。(縮小接尾辞がつくと「小さな〜」というニュアンスになります。)
1853年頃、北イタリア ブードリオ(Budrio)の ジュゼッペ・ドナーティ(Giuseppe Donati) さんにより、今の形が考案され(土笛に西洋音階ドレミファ・・・を導入した)、 鵞鳥の子「Ocarina」と名付けられました。

なぜ、「鵞鳥の子」と名づけられたのか?
一説には、オカリーナの吹き口が、鵞鳥のくちばしの穴に似ていることから由来している。
もう一説には、オカリーナは楕円の形をし、ちょうど頭のない子鵞鳥のよう・・・とも。
さらに、その形が鵞鳥の頭に似ているから・・・とも、言われております。
(日本ではなく、イタリアでのお話です。)

←こう見ると鵞鳥の頭に見えます。


こう見ると鵞鳥の体に見えます。→

←鵞鳥のくちばしに見えますか?

(Ocarina 凛 ソプラノF管)

発音は、イタリア語では後ろから2番目の母音を伸ばす習慣があり、o−ca−ri−na なら ri を伸ばしてオカリーナとなります。 イタリア語の発音は、英語に比べて簡単で「ローマ字読み」だけで結構いけるそうです。

【名前の由来と発音については、イタリア語入門の部屋の荒木管理人さんにお世話になりました、感謝!】


土を焼いて作られた笛は、古代中国(6000年前の遺跡から出土したと言われる)、弥生時代の日本(2000年前)、メソポタミヤ、南米・・・と 世界中から出土しております。

オカリーナは、イタリア生まれですが、指の数だけ=10個の指穴だったオカリーナに、小穴2個を増やし12穴としたことにより、 音域を広げ、低音部の半音を正確に出すことを可能ならしめ、「楽器」として認知されるようなものに作りあげたのは、 日本の明田川孝氏(彫刻家・音楽研究家 アケタオカリーナ創始者 1909〜1958)です。
(ドナーティさんも、初期の段階で11の指穴を持つオカリーナを作ったらしいですが、詳細不明・・・)

明田川孝氏の功績により、楽器としてのオカリーナの可能性は画期的に広がり、宗次郎さんの出現で爆発的に愛好者を増やし、普及しました。
宗次郎さんは火山久氏の弟子、火山久氏は明田川孝氏の弟子です。

誕生して、まだ160年という新しい楽器です。2003年5月には、ブードリオにおいて、オカリナ誕生150年記念 オカリナフェスティバルが盛大に行われ、以後毎年オカリナフェスティバルが開催されています。
現在では、イタリア生まれの形だけでなく、土で作られた笛を、一般的に「オカリナ」「オカリーナ」と呼んでいるようです。

古代中国の土笛「けん」(土偏に員)
卵型の上部に吹き口がありますが、ビンの口を吹き鳴らす要領で音を出します。
現在でも制作販売されており、日本でも輸入物を買うことができます。
弥生時代の土笛 弥生笛
綾羅木郷遺跡(下関市)から弥生土器とともに出土した弥生笛のレプリカ
これも「けん」と同様の方法で音を出します。
動物形オカリーナ
←ペルー製亀、日本製朱鷺、日本製猫

丸型オカリーナ
イギリス製、ペルー製、日本製

メナグリオ オカリーナ
オカリーナの生みの親 ドナーティさんの伝統をひきつぐイタリア製オカリーナ
左が「ソプラノC管」(アルトC管の事)
右が「ソプラニーノピッコロC管」(ピッコロC管の事)
(10穴オカリーナのため、日本製の一般的なもの(12穴)より音域が狭い)
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