オカリーナほうむぺえじ

市販型を用いた11穴アルトC管
制作手順


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手順1
粘土を、タタラと麺棒使って 均等な厚さに伸ばします。
タタラは陶芸材料店で、麺棒はホームセンターで適当な丸い棒を買ってきて切ります。
麺棒はサランラップの芯でも代用出来ます。タタラは、同じ厚さのノート・本などでも。

厚さ8mmに伸ばしてみました。粘土をビニールにはさんで作業を行うと、汚れません。

(普通の粘土で作れば、陶芸用の「焼成窯」で焼成しますが、「オーブン粘土」で作れば、家庭用の「オーブン」で焼くことが出来ます。)
手順2
均等に伸ばした粘土を2等分します。
なぜ、真横にカットしないか おわかりですよね。
手順3
型の下側(歌口の有る側)に粘土を敷き、へらを説明書の指示通りにおきます。へらの先端は指定された位置で型と密着させるように。
粘土とへらの間に隙間が開かないように。

ろくろに乗っておりますが、真似をして高価なろくろを買う必要はありません、右上でもう一方の型の乗っているのは100円ショップで買った調味料などを載せる回転台 これで充分役に立ちます。
手順4
伸ばした粘土を、型の内側に丁寧に張ります。手順3で先においた粘土&へらとは、きっちりと密着させる。
手順5
はみ出た粘土は、綺麗に切り取る。
手順6
吹き込み口から白い印まで4cm粘土を詰める。
手順7
反対側(上側)の型にも、伸ばした残り半分の粘土を丁寧に張る。
手順8
下側と同様、吹き込み口からの距離を正確に計り、粘土を置く。
手順9
白い印までは4cm
手順10
楊枝をセロテープで貼り合わせたもの等で、接着面を縦横にひっかいて傷を付ける。
手順11
傷のついた接着面に「ドベ」(粘土に水をくわえてかき混ぜ、クリーム状にしたもの)を塗る。
ドベを用意していなかった場合は、筆に水をつけて接着面をぬらす。
手順12
上下の型を合わせる。このまま数時間おく。
早く型から抜くと、粘土がまだ柔らかいので 次の行程でつぶす恐れ有り、時間をおきすぎると粘土が固くなりすぎ、へらが抜きにくくなり、吹き込み口ごと壊す恐れ有り。
ちょうど良い時間というのは、粘土の粘度、気温、湿度でも変化するので、数をこなすうちに感を養う。制作者の技術が向上すれば、その時間にも幅が出来る。
(柔らかくてもつぶさない持ち方、固くなった時のへらの抜き方)
手順13
型をはずしたところ
オカリーナを、型からはずし、へらを抜く。
へらがうまく抜けそうにないときは、型に戻して型をはめたまま抜く。
手順14
接着面に隙間が開いていた場合、筆で水をつけてぬらした後、楊枝や竹串などを用いて丁寧にふさぐ。この時、力を入れすぎてつぶさないように。


手順15
歌口位置にへらの先端が見えなかったら、吹き込み口から4cmの位置を計り歌口を開ける。
歌口直径は、7〜8mm 手順3で差し込んだへらよりも、小さいへらを調整用に手作りしておく。
へらは、男性用の箸(なるべく太い箸)で自作出来る。

箸1本でウィンドウェイ形成用と調整用のへらが作れます。

吹き込み口から覗きながらエッジを形成する。覗いてみてエッジ側の壁が見えるかどうか? 見えなかったら、説明書のようにエッジ部分を押し下げるか、吹き込み口全体を押し下げて、覗いた正面に壁が位置するようにする。
吹き込み口から、調整用のへらを差し込み、エッジ位置との高さを確認しながら エッジの壁を、上(外側)下(内側=オカリーナ内部)から鋭角になるように削り、その先端が、吹き出し口から覗いて真ん中の位置に、真一文字に見えるようにする。

粘土が柔らかすぎるうちには、歌口をグチャグチャにしがちなので、歌口形成作業は、ある程度固くなってから行う事。
(くれぐれも、柔らかいうちに、何度もへらを差し込んだり、吹いてみたりしない事)

吹いてみて、音が出たらOK! 
手順16
トーンホールを開ける。
左手人差し指から6、8、7、8mm
右手人差し指から7、5、6、5mm、最低音は3mm
但し、上記はあくまでも参考寸法であって、粘土が変わっても、同じ粘土でも粘度(水分含有量)が変わっても、管の厚みが変わっても異なります。
実際は、もっと微妙なコンマ以下の世界なのです。

正確なトーンホール開けには、ポンスを用いますが、ポンスは高価なので他の物で代用している人が多いです。
ストロー、ドリルの先端、コルクボーラー、指示棒を分解したもの等々

基本的には小さめに開けておいて、調律しながら徐々に広げて合わせていきます。
手順17
下側のトーンホールを開ける。左手10mm 、右手11mm
こちらも手順16と同様です。

表面が固くなってきたら、吹いてみて、全音出るかどうか確認し、歌口の調整を行い、続いて 焼成前調律を行う。

※全音出ない場合のチェック
吹き込み口から覗いてみて、中に異物が見えないか?(見えたら細いへらを差し込み、押し出して取り除く)
吹き込み口から覗いてみて、エッジが見えるか? エッジは真一文字になっているか?
エッジが上過ぎたら、表面をそっと削る、下過ぎたエッジを直す事は出来ないので諦める。
凸凹エッジも、表面を濡れた布なのでそっと撫でて平らにならす。撫ですぎるとエッジが下がりすぎて失敗する。
エッジ形成も、コンマ以下の葛藤なので細心の注意を払って行う。
吹き出し口に、粘土の固まりなどがついていないかどうかよく見る。特に左右の隅が綺麗に切れているかどうか見る。


表面の凸凹は、濡らしてなでつけ綺麗にならす。
徐々に乾燥させる。急激な乾燥は亀裂を生じさせるので、タッパーウェアなどに入れたり出したりしながら、徐々に徐々に乾燥させる。
乾燥途中も、時々、音の出を確かめてみる。(出た音が出なくなっていたり、音色が悪くなっていたり、風音に変わっていたり、 雑音が発生したりする。

粘土の色が変わり、水の色が完全に消えたら、焼成する。
手順18
焼き上がったら、1週間くらい落ち着かせてから、仕上げ調律を行う。
調律は最低音から順次行い、上昇のスケールが出来たら、下降のスケールを見てみる、両方とも違和感がなければ完成です。
左は凛と同じに焼きましたので、黒くなっておりますが、通常の素焼きですと粘土本来の色に仕上がります。

管理人が作るとアルトC管になるのですが、みなさんが作りますと、条件が異なりますので、何管になるか? 保証出来ません。

生の状態で最低音(全閉)がA♯になっていれば、乾燥すると半音上がり、C管となります。
C管にならなかった場合、修正方法はいくつかありますが、一番お手軽な方法は、
低かった場合、第1手順で管の厚さをもっと厚くしてみます。
高かった場合、第1手順で管の厚さをもっと薄くしてみます。

平成16年2月22日  オカリーナほうむぺえじ管理人