決定版・コンニャクの作り方

秋になりますと、群馬県の山の方の町村が開設する農産物直売所等において、妙な形をした黒い固まり(大きさ10センチくらい)を発見することがあります。それが蒟蒻芋(コンニャクイモ)です。

今、巷に出回っているコンニャクは、ほとんど精粉(蒟蒻芋を生成し粉末にした物)から作られます。そして、その中には、いろいろな添加物が入っています。一度、生の蒟蒻芋から作ってみた物を食すと、違いに驚くことでしょう。

思ったよりも簡単ですから、ぜひ、チャレンジしてください。


手に入らない方へ

群馬県はコンニャクイモの生産地ですので、農協へ問い合わせれば発送してもらえると思います。

JA利根沼田
http://www.jatone.or.jp/

JA北群渋川
http://www.jagunma.net/kitashibu/

通年大丈夫と思いますが、収穫は秋です。

1997/12/20から、人目の訪問者です。


材 料  

生蒟蒻芋        1s強

ぬるま湯    3、5リットル

炭酸ソーダ       25g

ぬるま湯       350t

(注) 私のところへの質問で多いのが、凝固剤となる炭酸ソーダについてです。凝固剤は炭酸ソーダ以外に「石灰」「灰」も使用できますが、私は炭酸ソーダ以外は使用していませんので、この部分に対する質問にはお答えできません。
 また、
炭酸ソーダとは炭酸ナトリウムのことで、炭酸水素ナトリウム水酸化ナトリウムとは違います。
炭酸水素ナトリウムでは固まりません。水酸化ナトリウムは劇物ですので絶対に使用しないでください。

炭酸水素ナトリウム  
化学式NaHCO3 重炭酸ナトリウム,
重そうなどともいう

水酸化ナトリウム  
化学式NaOH カ性ソーダともいう

炭酸ナトリウム  
化学式Na2CO3 
炭酸ソーダまたはソーダとよばれている。

炭酸ソーダは薬局・薬店で手に入ります。
   500グラムで700円ぐらいだったかな 
(~~;

――――☆ 作り方  ☆――――

1) 蒟蒻芋をよく洗い、卵大に切り、竹串がスーと通るくらいに茹でるか、蒸し器で蒸す。

2) 茹でた芋の皮をむいて、1sを計り取る。
  (茹でてから皮をむくと皮がむきやすく、
手もかゆくならない

3) 茹でて皮をむいた芋1sに対し、ぬるま湯3、5リットルを用意し、
   芋と水を少しずつミキサーにかける。

4)  鍋に入れ、かき混ぜながら均等にし、20分くらい置く。

5)  上の20分の間に炭酸ソーダ液を作る。ぬるま湯350ccに炭酸ソーダ25gを入れ,透明になるまでかき混ぜて、よく溶かす

6)  20分程おいた(4)を木杓子でよくかき混ぜ(木杓子で混ぜにくいときは手でかき混ぜる)のり状にする。その中に(5)のソーダ液を入れ、すばやくかき混ぜる。(はじめはパラパラになるがそのうち もとの、糊状になります。糊状になったら混ぜすぎないこと)

7)  水でぬらした流し箱へ入れ、手でよくおさえて平らにし、空気を抜く。20分くらい落ちつかせる。(この時点では固まりません)

8)  こんにゃくの容器にぬるま湯または水を少し入れ、ヒタヒタした状態で包丁で好みの大きさに切り分け(まだ固まらず、柔らかいので千切れないように注意)、たっぷりのお湯で20〜30分程煮てアク抜きをして出来上がりです。
 


9) 冷めたら、ビニール袋に水とコンニャクを入れ、数日おきにきれいな水に取り替え、冷蔵庫で保管すればかなり長持ちします。


「生イモ」をすりおろして作る方法

1)生イモ1kgを良く洗う

2)水3.5〜4Lの中に生イモをすりおろし15分おく。

3)火にかけ、ネズミ色から透明になるまで、かき混ぜながら加熱する(80度くらいまで)。

4)400ccの水に25gの炭酸ソーダを透明になるまで良く溶く。

5)火から下ろし、60度くらいに冷めたら、4)の水溶液を入れ、一気にかき混ぜる。(一旦バラバラになるがすぐに粘りが出てくるので、糊状になったらかき混ぜすぎないこと)

6)水で濡らした容器に入れ、手で押さえて平らにし空気を抜き冷えるまで放置する。

7)冷えたら適当に切り分け、熱湯で2〜30分湯がいてあく抜きをする。

完了


解らないことがありましたら、 onazka@po.wind.ne.jp まで、メールをどうぞ。しかしこのごろ常識の無い人が増えています。手紙の書式くらいは常識としておぼえていて下さい。まず、メールは多数届きますので、件名は必要です。そして、メールの中身については初めましての挨拶。自己紹介(名前くらいは名乗るべきです。質問内容によっては、お住まいの気候も関係あると思いますので、出来れば都道府県名)。・・・マア、人それぞれですが。
オナヅカ理容室のトップページへ