■レモンをしぼる レモンをしぼる
馬が歩く
雷鳴が聞こえる
ぼくたちはあぶくなのか
NAMAE
呼ばれたのは私
もう一度最初から
双つの命
ほっぺとほっぺで
すべての絵本を
人生の見えない切符
まだ返却されません
小さな天使
どうか無事で
祈り
ずっと先の時
ほっぺの赤い天使
■ボクたちの憲法は ボクたちの憲法は
ガラスの小瓶

日本国憲法前文2つの決意
あったブーブー
微熱をぼくは
3色の風
ハンドパンの音が
私は石ころ
言葉を持たず
たくさん本を読んだって
2億5千万年後の宇宙
犬だけれど
なんだか寂しい
ガラスの破片
比べない
命の炎が
とうちゃんが好きだ
ケキョケキョケキョ
サクラのたくさんの
アフリカンダンス
■命が浮かんでいる 命が浮かんでいる
焼き尽くされた炭のごとく
閃光を受けた存在
霊がいて
知らないほうが
その中のひとり
壊してしまえ
私は点
金曜日のデモ
太陽が消えた
沖縄の海の記憶
一人の娘と一人の息子
神の火遊び
蝶の死骸のように
半ば強制され
桜が咲いて
終わる夢
ツィーゲルボイムの手紙
アベコベナイカク
パリに行って来ます
自分のつぶやき以上に
■お月様のこと お月様のこと
遮断機の前で
人生の目的
さくらが散るように
子供の首はとても細くて
犬塚勉に出会って
でかんしょと原発
ヴェロニカの絵
世界がぜんたい
平和について
祈っている
ずっと離れて
月を拾う人
羽根のない心

走るであろう
鳥たちは
血液時計
魚は空では
私が記憶するということ
何もしない時間
■色褪せていく 色褪せていく
悲しみの川
雲を見るのは
日本も核武装
FUKUSHIMA
逆さまの通路
扇風機の風

月下のカッパ
立派な人は
山には色んな命が
隣のおじさん
ゼロ+ゼロ
お墓でかくれんぼ
無党派党宣言
問う
歳をとっていくのが
真実なるもの
布団を干しました
チャーリー
■これが原爆ドーム これが原爆ドーム
黄色い蛇
緑色の絵の具
切ない秋の空
面接の仕事
冬がくる
雨漏りの家
すき間だらけの
外の国から
私は生きている
純粋って何だろう
すぐ後ろを

幼い頃の友達に
雀は夜になると
ほんのささいなこと
風と出会った
クレマチスの丘
寒い夜の虫
足湯につかりながら
どこにでも美しい人は
太陽だった
■裸んぼのまんま 裸んぼのまんま
車椅子のひと
木戸を直した

心の中に
存在理由

白内障
バス停で
オーベルマンの谷
声をかけていれば

今のままでいい
その時
生きることは
古代の人々は
桜の花びらが
近くて遠いこの場所に
もういいよね
素粒子だから
高幡不動のアジサイ
マグニチュード8くらいの
■魔物が遠くで 魔物が遠くで
自分でないジブン
夜目が覚めたら
こつこつ

葱持ってくかい
鼓膜の奥に
エスプレッソ
黙すること
大活字本
胃カメラを飲んだ夜
沈黙の樹
新幹線の後ろの席で
T・K
風よ
うつむきながらこちらに
ぼくは九条
kikitorenakatta

人生が素晴らしいとは
■水の嫌いな魚 水の嫌いな魚
扇風機

太陽が近づいた日
蝉が鳴いている
かすかに今でも
さようならを言っています
えぐるように
全ての人の苦しみを
レモンのように
あなたの風船
肉厚のいよかん
冷たい雨粒
煮物コロッケ缶ビール
四月のキャンパス
花火に火を点けた
欲のないこと
凡雀モーシ
問題そのものが
宇宙をベッドに
地面に落ちる
■バッドを口にくわえて バッドを口にくわえて
こんな風に毎日が
遠くへ行こう
歩いた
ファルージャ
太陽のかけらを
葉っぱの幸福
ピアノを弾く人よ
青い地球が
砂漠の少年
眠りは
恋と呼ぼう
春を待つ
西安の街
春雷
老人を食い物にするな
疲れた眼に
死ぬの?
バラの花が咲いている
湖はゼリーのように
■ハウスドルフの森へ ハウスドルフの森へ
ぼくの心が泣いている
何もない一日
年齢差別廃止法

だれでもみんな
かぜでもひいて
探し続けて
怒りっぽいおやじ
階下で電話が
あの人が来る
空を見る
音のない朝
ユートピアを語ろうか
想像したくもないけれど
ドアをあけると
マーラーの音
存在は
ことばの種
ちーちゃんの海
何で一番に
羽根が風に
長寿ベスト10
■さんぽに行こうね この雲の上には
さんぽに行こうね
いくみちゃん
山はのんきです
あなたの部屋から
高圧送電線のすぐ下に
もしかしたらぼくも
泣かせてください
そんなに偉ぶらなくても
ぼくは子供の頃
漢詩を読みながら
歩いていても
赤城山から
時間が雪のように
朝日を浴びて
ホテルの廊下で
そこに行けばあなたに
ある日カバンの中に
たんぼの中の小さなくじら
金魚
天使よぼくに
ぼくには愛が
苦労しないための苦労
■雪の降るエレベータ 雪の降るエレベータ
木はいいな
授業参観
眠ってまた
冷蔵庫がないている
はじまりの前に
人生に焦っている
幼稚園バスに乗って
ベッドの上で人生が
ふきのとう
引かれながら
とぼとぼと
泳ぎ続ける
千曲川のほとり
高山の虹

水のように
赦すこと

さっきの曲がり角
■落ちていくヘリコプター 裏のまるしてん様
ひばりのしょんべん
白くて小さい2本の歯
へりこぷたあが落ちていく
石ころころころ
春らしいじゃない
うごめく影
現代の反戦兵士
クリーニング屋のおじさん
眠れない夜
2度目の誕生
ベルリンの壁
夕暮れの校庭
川がNになりHになって
ばあちゃんのだいじもん
ホテルの13階
赤い天道虫1
赤い天道虫2
■メトロノームを積んだ飛行船 二人で揺れるフラダンス
月とピエロ

笑わせる話
飛び込み自殺
落下
7月18日朝6時35分
点滴
山の神さま
くしゃみ
放課後
かくれんぼ
仮面
自閉症
こわれた橋
後ろの正面だあれ
猿じゃない
マイナス世代


空襲
プラモデルを手にした大人達
真ぷたつに割れた地球
霊柩車
湖の底
メトロノームを積んだ飛行船
■チェーンの切れた自転車 第一章 神社の境内
第二章 天井裏
第三章 霧の朝の線路
第四章 朝の通勤ラッシュ
第五章 デモ隊のシュプレヒコール
第六章 戦場
第七章 プラネタリウム
第八章 窓の向こうの青い空
第九章 チェーンの切れた自転車
第十章 こうもり傘の穴
■峠の人々 1 はじめに
2 三ツ木ぶんさん
3 小金沢妙円さん
4 田中豊潮さん
5 須賀ニ郎さん
6 高麗宝盛さん
7 竹田良太郎さん
8 石井なか子さん
9 おわりに
■杉千絵詩集「石の魚」 00 はじめに
01 カリフラワー
02 沈黙
03 変形
04 小児病棟
05 1996年夏
06 菜の花
07 原っぱ
08 網
09 こいのぼり
10 たなばた
11 汗びっしょり
12 子守りうた
13 桜ごろ
14 いちにち
15 約束
16 コバルト色の花
17 虫
18 軽い日
19 長電話
20 待つ
21 昼下がり
22 半分
23 ふつう
24 病む草
25 風花
26 衣替え
27 石の魚
28 卒業式
29 爪の垢
30 拾骨
31 穴熊
■童話のようなお話 カニ太の青い小石
キリコと三日月みみず
蛙のヒカルくん
燕のススムくん
都会に行ったツムリくん
サラちゃんの夢
出ていったタロちゃん
首を切ったテルルちゃん
■私の夢十夜 夢一夜 先生になったKさん
夢ニ夜 自分の城と他人の城
夢三夜 映画のひとこまと宇宙
夢四夜 初恋の人のお葬式
夢五夜 絵描きになりたかったよ
夢六夜 富士山大爆発
夢七夜 チェリストになった夢
夢八夜
夢九夜
夢十夜