9 終わりに


 私は、ここまで全部で7人の峠の人々を紹介してきた。実に個性豊かな人達ばかりである。私が『詩よみ箱』を開けるのを楽しみにしている気持ちが少しは理解していただけただろうか。

 この他にも、まだまだ紹介したい峠の人々がたくさんいる。その気力と体力が残されている限り、私は一人でも多くの方々をここに紹介していきたいものだと思っている。しかし、それも、あと幾ばくかの余生が残されているとしたら、の話であるが。

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この文章の状況設定は、あくまでも、私個人の創作によるものです。が、ここに紹介させていただいた方々は実在の人物であり、短歌や俳句はほんものです。

私は、ある時、ここに紹介した峠の人達のすばらしい感性に深い感銘を受けました。そして芸術を友として生きるとはこういうことなのかと、多少とも感じることができました。

残念ながら、各作者がどういう人達であるのか私は詩を通じてしか知りません。もしかしたら、知るのが怖いのかもしれません。より詳しい情報について知りたい方がいらっしゃれば、群馬県甘楽郡南牧村「南牧文学界」まで問い合わせてみてください。