雨漏りの家
建てたばかりの時から
雨漏りがひどくて
2階はまるで使えない家だった
建築会社に幾度となく電話をしたが
無視された
久しぶりにひどい雨が降った
2階にあがってみると
天井から滝のように雨が漏れていた
そんな雨漏りの夢の中で
昔みた夢を思い出していた
駅から家まで行く1本の道が
区画整理で2つに分かれていた
土手に出る道も変わっていた
土手の上を歩いて
土手と土手の間にある
小川にかかる木橋を渡った
枯れた葦の中を歩いていくと
隅にあばら家が見えた
あばら家の横を覗いてみると
昔みた夢の家があった
雨漏りの家はその家だった
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河口湖にて
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