古代の人々は

古代の人々は
緑を食べ
溢れるほどの
光を食べて

早春の大地を
駆け回っていた
気がするけれど

現代の我々は
肉を食べ
満腹になるまで
同胞を食べて

晩夏の夜に
汗をかいている
そんな気がする



掛井五郎 作