存在は


存在は
存在を記憶するけれど
存在はあまりにも
存在を知らず
存在はいつも
存在に憧れながら
存在と衝突している
存在は無ではなく

存在は明滅し
存在は溢れることなく
存在は主張する
存在はいまここに存在し
存在であるこの私は
存在を内側から感じ
存在は独占する場所
ではないと思っている




京都 大原にて