扇風機の風
回っている
風を受けながら
光を見つめ
光のおおもとを
見つけようと扇風機を追う
光の動きと一緒に
おおもとも動く
そう考えている
おおもとのぼくは
言語の風を送る
扇風機のような
ものなのだろうか
あの日からぼくは
新聞を読む気になれない
扇風機と電灯