自閉症
そこで息する人達は
ブラインドに閉ざされて
晴れ渡る青空も
目に染みる夕焼けも
ゆううつな雨足も
見ることがない
一日中
一年中
よどんだ二酸化炭素を呼吸しながら
彼らは今日を
老いてゆくのだ
かなしいほどのウサギの目が
乳飲み子の寝静まる夕べ
ブラインドの陰から
外へ出る
まぶしく月を見る
そしてただ
吐息する