肉厚のいよかん


肉厚の
いよかんの皮を
むいて食べた

香りの果汁が
口の中に広がって
突然のHAMASの
勝利のように
甘酸っぱかった


指をたてて
いよかんの皮を
むいて食べた

べとついた手を洗っても
なつかしい未来の
思い出のように
指に香りが
残っていた