血液時計

真夜中の
ガラス戸を揺らす
地震のように
前線から消えてはまた
前線へと消えてゆく

言葉を超えた
真なるものを
味わい尽くそうとする
のっぺりとした連鎖
べったりとした血液時計




ガラス扉