漢詩を読みながら

漢詩を読みながら
モーツアルトの
ピアノソナタを聞いている

47歳のこの年になり
35歳の若さで逝った
モーツアルトが
たまらなく好きになった
バッハもショパンも
チャイコフスキーやマーラーも
素晴らしいことに変わりはないが
モーツアルトがとくにいい

以前は
遊びが多すぎて
あまり好きになれなかった
モーツアルトが
これほど心に染みてくるのは
木々のざわめきを
モーツアルトが素直に
掴んでいるからでは
ないだろうか

無理がなく
聞いてるぼくに
強制してくるものがない
それがとても心地いい

仕事を終えて
家に帰り
コタツにあたって
寝転んできょうも
ゆるやかにピアノの流れを
楽しんでいる