乾燥材(KD材)
丸太を運んだことのある人はすぐに理解されることと思いますが、木は伐採した直後は非常に重く、しばらく、放置して乾燥してくると軽くなることをご存知でしょうか。
これは木に含まれている水分が減るからです。この水分の含有率を木材の含水率と言います。
含水率の高い木材を使った住宅では、壁紙がはがれたり、隙間があいたり、建具の動きが悪くなったりします。これは、木材が水分を放出して収縮したり、曲がったりするためです。
こうしたトラブルを未然に防ぐには、乾燥材を使うことが必要です。昔は、天然乾燥しか出来ませんでしたので「1寸1年」などといって、製材した木材を桟積みにして乾燥させました。4寸の柱ですと4年かかったわけです。
現在は、人工乾燥が主流ですので、製材品を10日前後かけて乾燥機で乾かします。そのため、乾燥コストがかかりますので乾燥していない木材よりも多少価格が高くなりますが、後で高いお金を出してリフォームするよりも乾燥材を使うことをお勧めします。
また、木材は含水率が低くなると強度も高まります。


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