概念 | 対象となる範囲 | 備考 | ||
一般政府 | 公的企業 | 民間 | ||
公共事業関係費 | ←(国)→ | 国の予算上「公共事業関係費」に分類されるもの | ||
公共事業費 | ←(国)→ | 財政法第4条の建設公債の対象となるもの | ||
行政投資 | ←―(国+地方)― | → | 自治省の毎年発表するもの(42兆8210億円・94年度実績) | |
公的固定資本形成 | ←…(国+地方)… | ………→ | 国民経済計算(新SNA)上の概念(43兆3080億円・95年度実績) | |
公共投資 | ←――――――― | ―――→ | 経済計画で用いられている概念 | |
社会資本投資 | ←――――――― | ―――― | → | 民間主体による社会資本整備を含めた概念 |
区分 | 1953年度 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 | 1960 | ||||||||
事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | 事業費 | 構成比 | |
治山・治水 | 451 | 18.2 | 433 | 19.0 | 410 | 19.0 | 408 | 18.1 | 428 | 16.7 | 450 | 15.2 | 651 | 16.1 | 877 | 19.5 |
道路整備 | 327 | 13.2 | 342 | 15.0 | 415 | 19.2 | 508 | 22.5 | 729 | 28.4 | 930 | 31.5 | 1,378 | 34.1 | 1,552 | 34.5 |
港湾・漁港・空港 | 97 | 4.0 | 82 | 3.6 | 89 | 4.1 | 101 | 4.5 | 147 | 5.7 | 180 | 6.1 | 276 | 6.8 | 318 | 7.1 |
林道・都市等 | 132 | 5.3 | 157 | 6.9 | 142 | 6.6 | 165 | 7.3 | 180 | 7.0 | 200 | 6.8 | 243 | 6.0 | 298 | 6.6 |
農業基盤整備費 | 425 | 17.2 | 390 | 17.1 | 362 | 16.7 | 412 | 18.3 | 457 | 17.7 | 517 | 17.5 | 584 | 14.5 | 678 | 15.1 |
災害復旧等 | 1,029 | 41.5 | 857 | 37.6 | 721 | 33.3 | 633 | 28.1 | 609 | 23.7 | 655 | 22.2 | 884 | 21.9 | 741 | 16.5 |
その他 | 15 | 0.6 | 15 | 0.7 | 22 | 1.0 | 28 | 1.2 | 20 | 0.8 | 19 | 0.6 | 22 | 0.6 | 31 | 0.7 |
合計 | 2,477 | 100.0 | 2,275 | 100.0 | 2,162 | 100.0 | 2,256 | 100.0 | 2,570 | 100.0 | 2,951 | 100.0 | 4,039 | 100.0 | 4,495 | 100.0 |
設置年度 現在の特別会計 |
51 年 度 以 前 |
51 年 度 |
52 年 度 |
53 年 度 |
54 年 度 |
55 年 度 |
56 年 度 |
57 年 度 |
58 年 度 |
59 年 度 |
60 年 度 |
61 年 度 |
… | 70 年 度 |
〔国有林野事業〕 | ||||||||||||||
国有林野事業 | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |
治山勘定 | ├- | --- | --- | --- | ||||||||||
〔治水〕 | ||||||||||||||
治水勘定 | ├- | --- | --- | --- | ||||||||||
特定多目的ダム 建設工事勘定 |
├- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | |||||||
塘路整備 | ├- | --- | --- | --- | --- | --- | ||||||||
〔港湾整備〕 | ||||||||||||||
港湾整備勘定 | ├- | --- | --- | |||||||||||
特定港湾 施設工事勘定 |
├- | --- | --- | --- | --- | |||||||||
空港整備 | ├- | |||||||||||||
特定土地改良 | ├- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |
年 | 比率(%) |
1955 | 19.6 |
1965 | 48.7 |
総工事規模 | 1960年度 | 1965年度 |
500〜999 | 3.4 | 1.8 |
1,000〜4,999 | 19.3 | 11.1 |
5,000〜9,999 | 14.0 | 9.7 |
10,000〜49,999 | 31.6 | 28.8 |
50,000〜99,999 | 9.0 | 11.7 |
100,000〜499,999 | 13.8 | 16.8 |
500,000以上 | 8.9 | 20.1 |
全国総合開発計画 (全総) |
新全国総合開発 (新全総) |
第三次全国総合開発 (三全総) |
第四次全国総合開発 (四全総) |
21世紀の国土のグランドデザイン | |
閣議 決定 |
昭和37年10月5日 | 昭和44年5月30日 | 昭和52年11月4日 | 昭和62年6月30日 | 平成9年度末を目途 |
策定時 内閣 |
池田内閣 | 佐藤内閣 | 福田内閣 | 中曽根内閣 | 橋本内閣 |
背景 | 1.高度経済成長への移行 2.過度都市問題、所得格差の拡大 3.所得倍増計画 (太平洋ベルト地帯構想) |
1.高度成長計画 2.人口、産業の大都市集中 3.情報化、国際化、 技術革新の進展 |
1.安定成長経済 2.人口、産業の地方分散の兆し 3.国土資源、エネルギーなどの 有限性の顕在化 |
1.人口、諸機能の東京一極集中 2.産業構造の急速な変化などにより 地方圏での雇用問題の深刻化 3.本格的国際化の進展 |
1.地球時代 (地球環境問題、大競争、アジア諸国との交流) 2.人口減少・高齢化時代 3.高度情報化時代 |
長期 構想 |
− | − | − | − | 「21世紀からのグランドデザイン」 一極一軸型から多軸型国土構造へ |
目標 年次 |
昭和45年 | 昭和60年 | 昭和52年からおおむね10年間 | おおむね平成12年 (2000年) |
平成22年から27年 (2010−2015年) |
基本 目標 |
地域間の均衡ある発展 | 豊かな環境の創造 | 人間住居の総合的環境の整備 | 多極分散型国土の構築 | 多軸型国土構造形成の基礎作り |
基本的 課題 |
都市の過大化の防止と 地域格差の是正等 |
長期にわたる人間と自然との調和 自然の恒久的保護、保存等 |
住居環境の総合的整備 | 定住と交流による地域の活性化など | 自立の促進と誇りの持てる地域の創造等 |
開発 方式 など |
<拠点開発構想> 目標達成のため工業の分散を図ることが必要であり、東京等の既成大集積と関連させつつ開発拠点を配慮し、交通通信施設によりこれを有機的に連結させ相互に影響させると同時に、周辺地域の特性を生かしながら連鎖反応的に開発をすすめ、地域間の均衡ある発展を実現する |
<大規模プロジェクト> 新幹線、高速道路等のネットワークを整備し、大規模プロジェクトを推進することにより、国土計画の偏在を是正し、過密過疎、地域格差を解消する |
<定住環境> 大都市への人口と産業の集中を抑制する一方、地方を振興し、過密過疎問題に対処しながら、全国土の利用の均衡を図りつつ人間居住の総合的環境の形成を図る |
<交流ネットワーク構想> 多極分散型国土を構築するため、 @地域の特性を生かしつつ、創意と工夫により地域整備を推進 A基幹的交通、情報、通信体系の整備を国自らあるいは国の先導的な指導にもとづき全国にわたって推進 B多様な交流の機会を国、地方、民間諸団体の連携により形成 |
<参加と連携> 多様な主体の参加と地域連携による国土づくり <4つの戦略> 1.多自然居住地域(小都市、農村漁村、中山間地域など)の創造 2.大都市のリノベーション(大都市空間の修復、更新、有効活用) 3.地域連携軸(軸状に連なる地域連携のまとまり)の展開 4.広域国際交流圏(世界的な交流機能を有する圏域)の形成 |
投資 規模 |
昭和41年から昭和60年 約130〜170兆円 累積政府固定形成 (昭和40年価格) |
昭和51年から昭和65年 約370兆円 累積政府固定資本形成 (昭和50年価格) |
昭和61年から平成12年 1,000兆円 公、民による累積国土基盤投資 (昭和55年価格) |
投資総額を示さず、投資の重点化、効率化の方向を示す |
長期計画名 | 年度 | 総事業費(億円) | 直前の計画(億円) | 伸び率(%) | 根拠法など | 制定手続き | 関係省庁 |
第12次道路整備5か年計画 | 98〜2002 | 780,000 | 760,000 | 2.6 | 道路整備緊急措置法 | 道路審議会→閣議決定 | 建設省 |
第4次急傾斜地崩壊対策事業5か年計画 | 98〜2002 | 11,900 | 11,500 | 3.5 | なし | 閣議決定 | 建設省 |
第9次治水事業5か年計画 | 97〜2003 | 240,000 | 175,000 | 37.1 | 治山治水緊急措置法 | 河川審議会→閣議決定 | 建設省 |
第5次都市公園整備5か年計画 | 96〜2002 | 72,000 | 50,000 | 44.0 | 都市公園等整備緊急措置法 | 閣議決定 | 建設省 |
第8次下水道整備5か年計画 | 96〜2002 | 237,000 | 165,000 | 43.6 | 下水道整備緊急措置法 | 閣議決定 | 建設省 |
第6次特定交通安全施設等 整備事業5か年計画 |
96〜2002 | 26,900 | 20,150 | 33.5 | 交通安全施設等整備事業に 関する緊急措置法 |
閣議決定 | 建設省 |
第7期住宅建設5か年計画 | 96〜2002 | 730万戸 | 730万戸 | - | 住宅建設計画法 | 閣議決定 | 建設省 |
第6次海岸事業5か年計画 | 96〜2002 | 17,700 | 13,000 | 36.2 | なし (ただし国会付帯決議) |
閣議決定 | 建設省, 運輸省,農水省 |
第9次港湾整備5か年計画 | 96〜2002 | 74,900 | 57,000 | 31.4 | 港湾整備緊急措置法 | 港湾審議会→閣議決定 | 運輸省 |
第4次土地改良長期計画 | 93〜2006 | 410,000 | 328,000 | 25.0 | 土地改良法 | 農政審議会→閣議決定 | 農水省 |
第2次森林整備事業計画 | 97〜2003 | 53,800 | 39,000 | 37.9 | 森林法 | 中央森林審議会→閣議決定 | 農水省 |
第9次治山事業5か年計画 | 97〜2003 | 37,700 | 27,600 | 36.6 | 治山治水緊急措置法 | 中央森林審議会→閣議決定 | 農水省 |
第9次漁港整備長期計画 | 94〜2001 | 30,000 | 24,100 | 24.5 | 漁港法 | 漁港審議会→閣議決定→国会承認 | 農水省 |
第4次沿岸漁場整備開発計画 | 94〜2001 | 6,000 | 4,800 | 25.0 | 沿岸漁業整備開発法 | 沿岸漁業等振興審議会→閣議決定 | 農水省 |
第8次廃棄物処理施設整備計画 | 96〜2002 | 50,500 | 28,300 | 78.4 | 廃棄物処理施設緊急措置法 | 閣議決定 | 厚生省 |
第7次空港整備5か年計画 | 96〜2002 | 36,000 | 31,900 | 12.9 | なし | 航空審議会→閣議決定 | 運輸省 |
名称 | 設置年月日 | 職員数 | 主管庁 | 主な業務 |
水資源開発公団 | 1962.5.1 | 1945人 | 国土庁、建設省、厚生省、 農水省、通産省 |
ダム、河口堰、水路などの建設、操作など |
地域振興整備公団 | 1974.8.1 | 749人 | 国土庁、建設省、通産省、 資源エネルギー庁 |
地方のニュータウン建設、工業団地の造成、 産探知の振興など |
森林開発公団 | 1956.7.16 | 475人 | 林野庁 | 林道の建設、森林の造成等 |
農用地整備公団 | 1974.6.15 | 393人 | 農水省 | 農用地や土地改良施設の整備 |
石油公団 | 1967.10.2 | 363人 | 資源エネルギー庁 | 石油などの海外における採取に必要な出資を行う |
日本鉄道建設公団 | 1964.3.23 | 1878人 | 運輸省 | 新幹線の建設など |
新東京国際空港公団 | 1966.7.30 | 912人 | 運輸省 | 新東京国際空港(成田)の設置並びに管理の設置 並びに管理 |
日本道路公団 | 1956.4.16 | 8884人 | 建設省 | 有料高速道路の新設、改築、運営などを行う |
首都高速道路公団 | 1959.6.17 | 1422人 | 建設省 | 東京都区内及び周辺の有料高速道路の新設、 改築、運営などを行う |
阪神高速道路公団 | 1962.5.1 | 908人 | 建設省 | 大阪、神戸、京都及び周辺改築、運営などを行う |
本州四国連絡橋公団 | 1970.7.1 | 708人 | 建設省、運輸省 | 本州と四国を連絡する有料道路と 鉄道の建設や運営を行う |
住宅・都市整備公団 | 1955.7.25 (前身の日本住宅公団の設置年月日) |
4888人 | 建設省、運輸省 | 集団住宅と宅地の大規模な供給と 市街地の造成や再開発を行う |
事 業 名 | 法 令 等 |
治水事業のうち多目的事業 | 特定多目的ダム法(S32)第7条 |
上記以外の治水事業 | 治水経済調査要項 |
一般有料道路事業 | 道路整備特別措置法施行令(S31)第1条の7第1項 |
土地改良事業 | 土地改良法施行令(S24)第2条第3号,第4号 |
沿岸漁場整備事業 | 沿岸漁場整備開発法(S49)第7条の2 第3項及び補助要項 |
新幹線鉄道整備事業 | 全国新幹線鉄道整備法施行令(S45)第2条第2号 |
林道事業 | 補助要項 |
下水道整備事業 | 下水道法(S33)第2条の2,第3項第6号 |
所轄省 | 農林水産省 | 運輸省 | 建設省 | ||||
事業名 | 土地改良 (ほ場) |
土地改良 (農道) |
港湾(ターミナル施設,耐震強化岸壁,緑地) | 鉄道 | 道路 | 河川 | 下水道整備 |
評価ガイドライン | 「土地改良の経済効果」(平成9年) | 「港湾施設整備等の投資決定評価マニュアル」(平成9年) | 「鉄道プロジェクトの費用対効果分析マニュアル97」(平成10年) | 「道路投資の評価に関する指針(案)」(平成10年) | 「治水経済調査要綱」(昭和59年) | 「下水道事業における費用対効果分析マニュアル(案)」(平成10年) | |
便益項目 | ・作物生産便益 ・営農経費節減便益 ・維持管理費節減便益 ・更新便益 ・非農用地等創設便益 |
・品質向上便益 ・維持管理費節減便益 ・営農にかかる走行経費節減便益 ・更新便益 ・一般交通等経費節減便益 |
・陸上輸送費用削減便益 ・岸壁復旧費用節減便益 ・住民のレクリエーション機会の増加便益 |
・利用者便益(時間短縮,移動費用節減) ・供給者便益(営業収益増−営業費増) |
・走行時間短縮便益 ・走行経費減少便益 ・交通事故減少便益 |
・被害軽減便益(一般資産.農作物,公共施設,農地,営業停止) | ・生活環境改善効果 ・便所の水洗化効果 ・公共用水域の水質保全効果 ・浸水の防除効果 ・付帯施設の整備費削減便益 |
費用項目 | ・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
・建設費 ・維持管理費 |
基本的な便益計測手法 | 代替法 | 消費者余剰法 | 消費者余剰法,代替法,CVM | 消費者余剰法 | 消費者余剰法 | 代替法 | 代替法,CVM |
計算対象期間 | 耐用年数 | 耐用年数 | 耐用年数 | 建設期間+30年 | 建設期間+40年 | 耐用年数(堤防50年,ダム80年) | 建設期間+50年 |
割引率 | 5.5% | 5.5% | 日本開発銀行貸出金利 | 4.0% | 4.0% | 4.5% | 4.0% |
判定基準 | 費用便益比 | 費用便益比 | 費用便益比 | 費用便益比 | 費用便益比 | 費用便益比 | 費用便益比 |
ドイツ | フランス | イギリス | アメリカ | ||
対象事業 (鉄道・空港・ 道路・港湾・ 海岸/航路標識等) |
道路・鉄道・内航水運。 特に連保総合交通計画の策定では全ての案件を分析している。その他、連保予算が補助金の形で投入される場合にも評価が実施される。 |
全ての交通モードに関わる大型プロジェクト。 | 分析マニュアルCABA10では新規幹線道路事業を対象としている。 | 都市の公共交通。 連邦社会資本投資の全てが対象。 |
|
↑ | 現場規模・事業数 | 地区レベルの事業から広域に至る大規模事業まで、幅広く対象としている。 | 対象とする事業規模は、長さ25km以上の2×2斜線の高速道路及び費用が5億フラン以上の道路基本的施設整備プロジェクト。 | 対象とする規模は、1,000万ポンド以上の全ての新規幹線道路計画。 | 事業規模は、連邦政府から補助金を受ける「大きな」プロジェクト(州全体に関わる大プロジェクト、橋梁、トンネル等)。 |
全体事業における 補助金割合 |
地方塘路局所掌の地方道路に対し、交通省が補助金を出している。 | ||||
根拠法 | 公共事業、特に大規模事業については、「連邦及び州の財政法の基本原則に関する法律」、「連邦財政条例」によって法的に義務付けられている。 | 1984年の構内交通基本法(LOTI)。 | 1994年に大統領令(Executive Ordrr 12893)が出され、連邦社会基盤投資の費用便益分析の実施が求められている。 | ||
分析実施主体 | 連邦総合交通計画に関しては連邦交通省の主導のもとに実施される。 | 新規幹線道路計画は交通省、地方道路は地方道路局。 | 各州政府 | ||
公表主体、公表方式 | 連邦交通省が連邦議会への提出といった形で公表される。分析結果は国民に広く公開されることになり、評価作業の細部に関する情報も連邦交通省へ要請することで不特定の主体に対して随時全て公開される。 | 交通省または地方道路局により、市民協議会、公聴会の場において公表される。 | 各州政府 | ||
公表内容 | 全面的に国民に公開する。評価作業の細部に関する情報も連邦交通省へ要請するれば、不特定の主体に対して随時公開される。ただし、建設費用の細部については、一部は工事入札に関連する項目があるため、部分的に公開されないものもある。 | 交通省の予想しうる代替案について、交通評価(TAM)、経済評価(COBA)、環境評価(MEA)等からなるフレームワークアプローチを実施し、この結果について、市民が意見を述べることができる。 | 情報公開が原則であり、投資評価結果や手法が公開されている。 |
ドイツ | フランス | イギリス | アメリカ | |||
定 量 評 価 |
評価項目 | ・交通サービス供給費用の節減 ・交通施設管理・運営費用の節減 ・アクセシビリティの改善 ・交通安全性の向上 ・国土・地域(空間)構造の改善 建設期間中の雇用創出効果 共用期間中の雇用創出効果 空間構造的効果 国際交流の促進 環境質の向上 騒音の低減効果 排気ガスの低減効果 空間分断の改善効果 住居環境の向上 |
・アクセシビリティの改善 ・快適性の向上(軽自動車のみ) ・交通安全性の向上 ・環境影響 ・天然資源と生態系 人間の活動 ・生活の環境と水準 ・道路設備によるSNCFの収益への影響 ・建設、共用期間中の雇用創出効果 ・建設、共用によるエネルギー消費の変化 ・公共部門と受託会社の財務収支 |
○必須項目 ・時間節約 ・走行費用の節約 ・事故の減少 ・局地的環境 など ○任意項目(欧州共同体委員会運輸総局の協調行動最終報告書より) ・戦略的環境(温室効果、重要な生態地の損失、エネルギー消費量等) ・土地利用 ・経済発展と雇用インパクト ・上位計画との整合性等 |
・時間費用 ・車両走行費用 ・事故費用 ・維持費用 ・一酸化炭素排出量 |
|
評 価 項 目 |
評価指標 | ・B/C ・B−C |
・財務制約係数付き純便益現在価値(B−kC) k:財務制約係数 ・便益総額 ・特定年次の利益率 ・便益を裁断現に実現させるための最適共用開始期日 |
・B−C | ・B/C ・B−C ・IRR |
|
社会的割引率 の考え方 |
割引率は市場利子率3%を適用 | 現在価値換算のために8%の割引率を適用 | 現在価値換算のために8%の割引率を適用 | |||
計算期間 | 交通施設が通行に供している期間とし、交通プロジェクトを構成する個々の施設の耐用年数の調和平均を用いる。 | 20年間 | 30年間(道路の共用年) | 20年間 | ||
手法導入上の 問題点等 |
環境への影響の金銭的評価に限界があると考えられ、費用便益分析は必須ではないとしている。 | 各州独自の判断による交通施設整備の電灯があるため、全国統一の手法が導入されていない。 |
ドイツ | フランス | イギリス | アメリカ | |
評価マニュアル・ 指針書の有無 |
連邦交通局により策定されたRAS−Wと呼ばれる指針があり、全国的に統一化されている。経済分析と財務分析に対する指針。1986年に初版を作成。東西統一後、1992年に改定された。 | 1984年の国内交通基本法(LOTI)に準拠した1986年の道路局通達及び1989年の政令がある。 | 1970年初期に、交通省からCOBAと呼ばれる道路の費用便益分析コンピュータプログラムが提供された。現在はCOBA10が出されている。また、MEAと呼ばれる環境影響の評価マニュアルがある。 | 行政管理予算長(OMB)より、OiroularA-94が1992年に出されており、費用便益分析手法の適用の考え方が示されている。 |
総合評価 (異モード間・ 地域間格差に対応) |
各地域の平均賃金、一人あたりの生産額、失業率などによる開発先進度指標と地域間アクセシビリティとを用いた地域係数を作成し、後進地域との便益を高く見積もっている。 この他 ,弱者保護を考慮している。(交通騒音評価の際に住民人数のほか学校生徒数、幼稚園児童数、老人ホームの収容人数、病院ベッド数を考慮している) |
市町村の地理的条件、人口、雇用の現状に基づき、整備によって有利な効果と不利な効果を受ける自治体を判別し、それらの市町村数と人口を明らかにして評価指標とし、地域格差の是正、後進地域への配慮がなされている。 例外的に不利な状況(不通箇所、事故多発地点など)を改善するプロジェクトは一定の優先的評価が与えられる。多基準評価により総合的な評価を行っている。 |
OOBAによる経済評価において割愛された要因に対する最終的な総合評価が必要であるが、OOBAによる費用便益分析はそのような総合評価のためのひとつの判断情報を提供する手続きのひとつとして位置付けられている。 | 特定の評価手法は存在しないが、計画プロセスの中で関連機器の総合調整、住民参加、環境影響評価等により、多段階、多次元で総合評価が行われている。 |
事業実施の優先順位 | 道路、鉄道、水運の各部門毎に評価対象となった候補プロジェクトの優先順位が付けられる。 | 評価結果が市民協議の場で公表され、市民協議の結果、優先ルートが決定される。 | 市民参加による公聴会の場で代替案の評価が行われる。 | |
事後評価・ 事業中評価の実施の 有無 |
LOTIの中で大規模事業の事後評価実施が主張されているが、全般的な実施はなされていない。 |
種別 | 宅地 | 農地 | 山林 | 原野 | その他* | 合計 |
水没地 | 1118a | 4830a | 16910a | 1090a | 7652a | 31600a |
集落名 | 水没世帯数 | 水没世帯数の内訳 | ||||
旅館 | 商業 | 農業 | 工業等 | 勤め人等 | ||
河原畑 | 79 | 0 | 6 | 31 | 2 | 40 |
河原湯 | 201 | 18 | 44 | 16 | 6 | 117 |
横壁 | 15 | 0 | 0 | 11 | 1 | 3 |
林 | 20 | 0 | 4 | 9 | 0 | 7 |
長野原 | 25 | 0 | 0 | 1 | 5 | 19 |
計 | 340 | 18 | 54 | 68 | 14 | 186 |
総額 | 国 | 東京都 | 埼玉県 | 千葉県 | 茨城県 | 群馬県 | 栃木県 | |
ダム建設費 | 1800 | 1057 | 210 | 229 | 140 | 83 | 76 | 5 |
ダム事業 | 2004 | 1177 | 233 | 256 | 156 | 92 | 85 | 5 |
水源対策特別措置法事業 | 997 | 504 | 170 | 143 | 61 | 26 | 131 | 0 |
水源地域対策基金事業 | 246 | 0 | 79 | 87 | 38 | 16 | 26 | 0 |
合計 | 5047 | 2738 | 653 | 715 | 395 | 217 | 318 | 10 |
都県 | 市町村名 | 面積(ku) |
東京都 | 足立区、江戸川区ほか | 107.3 |
千葉県 | 船橋市、市川市ほか | 444.5 |
埼玉県 | 大宮市、浦和市ほか | 760.1 |
茨城県 | 取手市、竜ヶ崎市ほか | 737.0 |
栃木県 | 宇都宮市、今市市ほか | 416.9 |
群馬県 | 伊勢崎市、沼田市ほか | 205.2 |
合計 | 3区、56市、68町、13村 | 2671.6 |
代替案 | メリット | デメリット |
堤防嵩上げ案 事業費 3600億円 |
・引堤案に比べると必要な用地が少ない。 (ただし、橋梁付け替えに伴う取り付け道路嵩上げ 関係の用地補償は多い。) |
・洪水時の水位をあげる。 @洪水時に堤防や地盤に未知の大きな外力を与える。 A破堤時の被害を増大させる。 B内水排除を困難にする。 ・多数の橋梁の架け替えが必要。 ・所用の治水安全度を確保するのに長時間を要する。 ・堰、水門、機場等の河川構造物の改築が必要。 |
引堤案 事業費 11300億円 |
・洪水時の水位を上げない。 @洪水時に堤防や地盤に未知の外力を加えない。 A破堤時の被害が増大しない。 B内排水排除が容易である。 |
・大量の用地買収が必要。 ・大量の家屋移転が必要。 ・所用の治水安全度を確保するのに長時間を要する。 ・多数の橋梁の継ぎ足しが必要。 ・堰、水門、機場等の河川構造物の改築が必要。 |
河床掘削増大案 事業費 2500億円 |
・洪水時の水位を上げない。 @破堤時の被害が増大しない。 A内水排除が容易である。 ・ようち、家屋移転が不要。 |
・橋脚の根入れが不足し、多数の橋梁の補強対策が必要。 ・下流部は高水敷の掘削が伴い、堤防の補強対策について 十分な検討が必要。河川環境を大規模に改変。 ・用水樋管、堰は改築が必要。 ・掘削量が膨大になる。 ・河床の安定性、河道断面の維持が難しい。 |
現計画 (ダムによる水調節) 事業費 1290億円 |
・洪水時の水位を上げない。 @ABとも上に同じ ・最も経済的である。 ・比較的短時間に治水安全の向上を図ることができる。 ・洪水調節効果に加え、利の効果も見込まれる。 |
・ダム建設に伴う用地、家屋移転が必要。 |
1995年実績 | 2015年推計 | |
工業用水 | 665万m3/日 | 617万m3/日 |
水道用水 | 1504万m3/日 | 1657万m3/日 |
都市用水 | 2159万m3/日 | 2274万m3/日 |