ロータスヴィレッジの出来事

6月某日群馬県新採用職員2名と東福大通信制学生1名の概要説明を行った。概要説明は私の役割で施設の運営方針や施設入所サービスや在宅サービスの説明を行った。最近は県の職員は女性が多いようで数年後には女性の視点を生かした弱者に優しい政策が施行されることを願っている。

6月某日今日は特養、ケアハウス、デイの外出先としてそれぞれ別々に東村の水生植物園に行った。残念なことに昨年に比べ花が見事でなかった。赤堀の菖蒲園とは比較にならなかった。国においては都道府県の競争、都道府県内では市町村の競争になっている事実を首長・職員は考えて政策立案しなければと思った。当施設からは「郭公」の鳴き声が聞けるのだが、今日は駐車場の電線に止まって鳴いていた。なんと自然が豊か。

6月某日月1回の在宅福祉会議。私と事務主任、ケアハウス・デイ・訪問介護・在宅支援のそれぞれの責任者が出席する。前月の行事・評価、今月の事業、処遇について話し合う場である。各部門とも施設の方針である「尊厳・自立・清潔」に従って良く事業を発展展開していると思う。これからも殖蓮地区の高齢者にとってロータスヴィレッジは頼りになる存在になるよう精進していただきたい。

6月某日午後職員の健康診断があった。皆さんやはり中性脂肪と総コレステロールが高い傾向にある。私みたいに中性脂肪が1000を越えるようだと問題だが(今は薬物と食事によって正常値)、規則正しい食事とバランスの良い食事をして健康管理には十分注意してほしい。裁判所は、企業は職員の健康に注意しなければならないと判断している。また職員の腰痛が頭の痛い問題であるが、仕事をする前の体操は大変有効であることもわかっているので、朝礼で体操をすることを指示する。

6月某日新聞にある老人ホームの職員が入所者のお金を取ったことが報じられていたが誠に悲しいことである。私たちが相手にしている方は圧倒的に私たちより弱い立場の人であることをこの職員は忘れたか、最初から認識していなかったかのどちらかだと思う。昨今の老人観は皆弱者から弱者の人もいるという風に変わってきている(厚生白書)が、私たち老人福祉に携わる者は、老人は弱者であることを肝に銘じて、弱い者をいじめるような仕事はしてはいけない。

6月某日今当施設では訪問介護員を募集している。「ホームヘルパー」と求人すると求職者の中には施設の仕事と間違える人がいるので最近は訪問介護員としている。現在月1000時間を超える訪問介護を行っているが、全職員を正職員とすると赤字になってしまうのが現実で、大手民間介護会社はどのようにしているのかそのKnow Howを知りたいと思って、主任に研修に行って来いと言った(半分冗談半分本気)。

6月某日群馬県老施協の介護保険施設委員会に出席した。議題は入所指針、県老施協自主評価表作成についてであった。入所指針については、特別養護老人ホーム入所についてこれまでの原則申込順から入所の必要性の高い人から順に優先されることになるのだが、群馬県が「入所の必要性」の基準を設けたものである。申込をしている人との面談が膨大である、2年近く待っていたのに必要性が低いので入所できない、介護度が高い人ばかりになって施設で対応できない等の問題が出され県に要望することになった。次に自主評価であるが、評価については福祉・医療を問わず全ての業界に言えることで、県老施協としての評価表を作成し、今年度中には終了させることで意見が一致した。

6月某日
朝礼で食中毒には十分注意するようにと言う。先週高崎のある保育園で39名の園児が食中毒になったという報道があった。今は昔と違い、夏に限らずいつでも食中毒は起こります。動物の餌にも抗生物質が含まれているので細菌・ウイルスに耐性菌が生まれ我々の知らないところで重大なことが起こっている気がする。とはいえ、食中毒が発生すると我々サービス業はダメージを受けるので、注意することに越したことはありません。

7月某日特別養護老人ホームに入所するには、今年3月までは申込み順であったのだが、4月(正確には10月)から群馬県内の特養では入所基準が設けられこれに従い入所するようになった。しかし県民はこのことが良くわからない(今まで3年間も申込み順だったのですから無理はありません)ので施設・県民ともに無用な混乱を招いています。このために群馬県老施協として介護保険施設委員会が意見を取りまとめ群馬県と話し合いをした。混乱を収拾し、打開する事で話し合いは終了しました。

7月某日伊勢崎市ふくしプラザから理学療法士が見えました。療法士は、入所されている方のリハビリメニューを考えていってくれます。大変ありがたいことだと思います。最近は、パワーリハビリとか言う、在宅高齢者のリハビリが全国的にブームですが、これは、在宅高齢者に元気を出してもらい、医療費や介護費を抑えようとするものです。しかし、ブームとかではなく、専門家を揃えきちんとした形で行う必要があると思います。

7月某日今日は賞与支給日です。まだ期末勤勉手当とか言っている施設があるようですが、当施設では8年前から賞与です。賞与とは、誉めて金品を与えることです(新明解国語辞典 三省堂)。だからロータスでは誉める基準を設けてそれに従い金品を与えている。この基準が人事考課の基準になっている。ロータスでは皆がんばっているので何とか公務員よりは高い支給月数にしようと思う。

7月某日今日から一足早い夏休みを取る。この時期は安く混んでいないのでGOOD。

(http://www.jsgunma.jp)



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