1月某日新年早々日直で出勤する。給与計算をするのに午後5時までかかってしまった。毎月10日に支払うためには4日の仕事始めには銀行に振込依頼書を渡さねばならない。その上1月1日に採用した職員への説明もあったのでフルタイムの仕事になってしまった。

1月某日今日から仕事始めである。朝礼で今後の世の中の大きな流れについて次のように述べた。「現在、専業主婦は年金制度では保険料負担もなく認められているが、今後は介護保険のように一人一年金になる。だから専業主婦も社会へと進出することが求められる。次に医療は出来高制が多いが、今後は定額制での治療が多くなり患者負担も多くなる。だから予防が一層重要になる。」

1月某日
今週デイサービスでは地元小泉稲荷への初詣となっている。なかなか行くことが出来ない利用者にとってはお正月の風物である。
 

1月某日
特養の昼食はカレーうどんまたはカレーライスかの選択である。カレーうどんが17名、カレーライスが41名であった。私ならば両方食べたい。
           
1月某日殖蓮第2小学校の訪問があった。その時の感想文を2作載せたので見て下さい(小学生の感想文)。

1月某日デイサービスの午後のパート職員を募集しているがなかなか決まらない。今日面接した方は断ってきた。余り難しいことはないと思うのだが。

1月某日
職員親睦会の新年会が行われた。理事長と理事が出席し、およそ50名の出席。新入会職員も2名参加した。暖冬とはいえやはり夜は寒い。毎年利用している会場であるがちょっと料理の味が落ちたように思う。

1月某日太田市にある特養施設の長とその他2名が訪れた。給食業務を委託するにあたり試食と情報を得ることが目的である。この施設長とは以前からの顔見知りであるのでざっくばらんな情報交換が出来た。時には他の施設長と話すのも得ることが多い

1月某日特養の昼食はお好み食である。その内訳は玉子丼10,ラーメン8,そば類4,うどん類4,鰻重5,天丼3,釜飯類12,ロータスの提供する食事11である。食事もにぎやかで皆さんよく食べた。

1月某日市の養護老人ホーム判定委員で該当者の説明を市職員から聞く。経済的に、家庭的にまだまだ厳しい状況に置かれている高齢者がいる。人口20万人とは言え、老後の格差はものすごく大きいのが良く分かる。

1月某日群馬県介護保険室の呼び出しを受けて出向く。昨秋受けた「介護サービス情報の公開」制度に基づき受けた調査のこちら側の態度がけしからんと言うことである。今後は気をつけます。

2月某日静岡市で開かれた「高齢化時代における自然循環型福祉施設を考える」と題したシンポジウムに参加した。このシンポジウムは、大学関係者、研究者、福祉施設関係者、木材・建設関係者からなる木造高齢者居住施設研究会が主催した会で、木造高齢者施設における居住環境や建設に係る環境負荷、経済効果などの調査研究の中間報告であった。この中で私の考えを覆す内容があったことをここに報告しようと思う。まずはじめに、秋田県の杉の備蓄量は7700万3、毎年400万3増えるのに消費量はわずか54万3に過ぎず、木材の活用が差し迫った課題になっているということである。2番目は、更に問題になっているのは、切り倒された後の植林や枝打ち等の次の木材の出荷までの管理費が全く計上できていないと言うことである。これでは森は荒廃に任せ日本の森は壊滅的打撃を受けるである事は容易に想像がつく。木材利用はほとんど二酸化炭素を発生しないので地球温暖化対策にはこの上ない恵みである。しかし、植林や枝打ち等を行える費用が工面できなければ地球温暖化対策も絵に書いた餅である。ここで秋田県での木材流通価格を記しておく。単位は円/3

森林所有者(売値3400)→素材生産業者(仕入値3400、売値

14000)→
原木市場(仕入値14000、売値15000)→製材所

(仕入値15000、売値45000)→
木材問屋(仕入値45000、

売値55000)→建設業者(仕入値55000、売値63500)→

発注者(買値63500)
出典:小野泰太郎氏(小野建築研究所)

森林所有者は、たった3400円の収入では植林し育てる意欲は湧かないだろう。小野氏は、これは発注者の元請への一括発注が問題で、建設業界の重層的構造が森林所有者の取り分が発注者支払いの20分の1という超アンバランスを生んでいるという。この解決法として小野氏は2つの方法をあげている。ひとつは発注者が建設業者、設備業者、製材業者や森林所有者等に分離発注を行うこと。もう一つは公共事業に県産木材を使う方針を打ち出した公共団体が多い中で、すべて競争入札を実施するのではなく必要書類は多くなるが県産木材を使う随意契約を行うべきであると問いかけている。このような方法を採ることによって新たな植林が行われ森林の保全が保たれ森の循環が為されるのである、という。ただ国産木材を使うだけでは森の循環は保てないとことを学んだ。良い研修会であった。
  会場から母校の大学遠景

2月某日
オゾン脱臭機を計5台取り付けた。当施設は臭いは余り発生しない方だが、やはり排泄介助時は臭いは発生する。この臭いを少しでも押さえるためにオゾン脱臭機を取り付けたわけである。今発売されている中ではオゾン脱臭が一番効果が高い。またこの機械は安く取り付けも容易である。更に日本デオドール社製の植物製油を置き臭いを押さえることにした。当施設では施設建設当時に施設全体に配管を行い業務用大型オゾン脱臭機を置いたがこの機械が耐用年数を過ぎ効果を示さなくなっていた。効果はどうか。
      
2月某日先日亡くなった入居者の金品引渡時に家族から「亡くなる直前まで髪を洗っていただき、またシーツをいつもきれいにしていただいて本当にありがとうございました。」とお褒めの言葉をいただいた。嬉しくなると同時に告別式の喪主の挨拶の中で「ロータスヴィレッジさんには大変お世話になった」という言葉の意味が良く分かった。感激である。

2月某日群馬県高齢政策課と県老施協との情報交換会が開かれたので研修委員長として参加する。国の様々な政策変更に施設が追いつけない現状が浮彫りになった。県19年度当初予算で特養ホームが700床増床されることも話題になった。現在の特養ホームの定員が10%増えるわけでこのインパクトは大きい。しかし、市町村がゴーサインを出すか、介護職員が集まるか、増設する法人があるかなど問題も尽きない。当施設は増設しないことを決めている。借金をして作ったところで在宅部門の利用者が入所部門に移るだけで収入が増えることはない、と判断しているからである。今は「山の如く動じない」ことが大切である。

2月某日県老施協中毛ブロック会議に参加する。県全体の役員改選に伴う委員選出が主な議題である。私は現在研修委員をしているが、かれこれ10年近く研修に関係してネタも尽き欠けているので研修委員は辞退し、代わりに在宅介護支援センター準備委員をすることになった。群馬県在宅介護支援センターは、介護保険制度で地域支援事業が平成18年4月1日から実施されるのに伴い、平成18年3月31日を以て解散した。しかし、当施設では在宅介護支援センターを廃止することなく今までどおり活動している。県内各市町村ではこの地域支援事業が今ひとつぱっとしない現状がある。そこで解散するときの申し送り事項として、在宅介護支援センターの役割を県老施協で考えるということで今回準備委員会が発足する、と私は認識している。すべての人が施設に入所を希望している訳ではないし、また入所できない現状では在宅介護や地域支援を考えることは施設としてもそれ以上に社会福祉法人の役割である、と私は思っている。

2月某日群馬県老施協が主催する第12回研究総会に参加する。主催企画責任者として2回目になるのだが、昨年とほとんど変わらない内容になってしまい、企画力がないなーと思いながらの参加であった。全体会にはタレントの毒蝮三太夫を講演者に選んだ。大学でも講義しているだけに起承転結のある為になる、おもしろい内容であった。

2月某日給食業務に保健所の立入検査があった。すべて栄養士が対応した。備蓄米はあるのか、床ずれのある利用者に高カロリー栄養食を与えているのか等の指摘があったそうである。当施設では、災害非常食として85人分の食事を3日分ストックしてある。

2月某日業者の定期清掃が2日間の予定で行われている。ベッドを移動させ部屋の清掃を行い厨房内もきれいにし全館の大掃除である。

2月某日協力医療機関の事務局員がみえた。昨今の医師不足で来年度から毎週往診できないかもしれないという。医師確保にあたっているが、最悪のことを考えての来訪であった。しかし、昨今の厚生労働省の政策は失敗が多い。官僚達は失敗とは認めていないが、我々国民の目から見ると失敗だ思うのだが。例えば、看護師の7:1をすべての病院に認めた故の看護師争奪戦。障害者自立支援法施行に伴う障害者や施設の窮状化。

2月某日最近デイサービスの送迎で事故が相次いでいる。死亡者が出たりで何とも痛ましい出来事である。朝礼で、@徐行運転を行う。徐行とはブレーキをかけて1mで止まるスピード。A決めた時間に間に合わせることはない。時間より命の方が大事。B信号のある道を通る、の3点を伝える。
  

2月某日毎年恒例の特養ホームの食事会に参加する。利用者15名、家族10名参加する。ホームと違った料理が出て皆さんたくさん食べた。カラオケも出て楽しい一時を過ごした。


     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



 
                                          
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ロータスヴィレッジの出来事と施設長日誌