新しい教育の方向を生かす学校経営
〜時代を超えても変わらない価値あるものも大切に〜
1. はじめに
学校は、生徒一人一人が自校の学校教育目標に向けて、生徒が自力で歩むことができるような組織体であるかどうかである。
2. 自校の学校教育目標について
個人はもちろんのこと組織においても人間が行動する時、自分の行動は目標に対してどうであるかを考え、どうすべきであるかを決断する。人間が人間らしく日々の生活を営もうとするには目標をもつことは不可欠なことであり、当人にとって目標が明瞭であるべきだが、時には漠然ということがあってもよいと考える。学校では、自校の学校教育目標を設定し、目標達成に向けた教育課程を編成し、教育活動の取り組みを進めている。それらの取組のいずれにおいても、生徒、教師、保護者ともども目標をもつか、目標をもたせるかして推進している。
1. 自校の学校教育目標の吟味・検討
「時代を超えても変わらない」と「時代に即応した」の二面から生徒に身につけさせたい資質・能力を見極めることと、生徒と地域の実態を踏まえた自校の学校教育目標を吟味・検討し設定していかなければならない。
2. 自校の学校教育目標に内在する価値ある資質・能力の具体化
@「時代を超えても変わらない」と「時代に即応した」の二面から設定された3つないし4つの具体目標に含まれている資質・
能力を具体化する。
A目標の具体化は、各学年段階に即して生徒、教師、保護者に理解できるような内容になっていなければならないと考える。
B目標は、生徒の行動している姿で表現され、さらに授業や活動レベルで生徒一人一人がどのような行動や態度を示した時に身
につけることができたかどうかを、自分で、あるいは他者が評価できる具体性のある中身になっていなければならない。
3. 自校の学校教育目標を志向する体制と教育活動
@生徒と教師、家庭と学校、地域と学校の信頼関係が条件になるが、教師が生徒一人一人の日常のすべてを受け入れ、次に目標
に向けた行動を本人が意欲的に取り組もうとする意志をもたせられる支援のできる体制・活動でなければならない。
A年度当初はもちろんのこと、年間を通して目標へかかわる在り方の話し合いを行い、目標、及び、そこに含まれる資質・能力
と生徒一人一人の現状を見極める感性を磨くことが重要である。
・研究授業、授業研究会などの機会に、日々の授業と目標へかかわる在り方、学校、学年、生徒会等々の行事の目標や活動を設
定する際と目標へかかわる在り方について考える。
・学校全体、学年、保護者会等の場や休み時間、放課後の職員室などの場の活用。
3. おわりに
生徒一人一人が、行くことを楽しみにできる学校に。