社会科学習指導案

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選択「社会」学習指導案(3年)  平成13年2月13日(火)

 

1 テーマ 「ディベートにチャレンジ!」―社会問題をディベートで考えよう―

 

2 考察

(1) 教材観

 @ 主な学習事項

 選択教科としての「社会」は、中学校学習指導要領社会編「第3 指導計画と内容の取扱い」において「…分野間にわたる学習、自由研究的な学習、見学・調査、作業的な学習などの学習活動を学校において適切に工夫…」とある。つまり、選択「社会」の内容は、原則としては、必修社会科の内容から逸脱しない範囲で生徒の特性に応じて、学習内容、学習方法、学習活動を工夫することが求められている。すなわち選択「社会」では他教科との合科的な内容の学習が可能であり、その学習方法の一つとしてディベートを実践することにした。

 また新学習指導要領では、自己の興味・関心に応じて課題を設定し、追究することを通して、社会科に対する興味・関心を高めたり、必修教科での学習内容を補充・深化・統合したり、社会科の学習の学び方を習得したりすることをねらいとしている。

 ここでは、ディベートを通して地理的事象や歴史的事象、公民的事象の中からの興味・関心に応じて課題としての「論題」を設定し、追究することで、主体的な学習になるように設定した。

 今回の論題「日本は死刑制度を廃止すべきである」は、生徒自らが決定した。死刑制度の存続は、長く議論のある問題である。世界的には廃止の方向に向かっている。経済先進国の中でも死刑制度があるのは、アメリカ合衆国と日本だけである。日本では、死刑の宣告、執行は極めて慎重で、執行件数は以前より減っている。死刑制度の是非を考えることで、必修教科「社会」の内容「民主政治のしくみ」から「日本国憲法と裁判制度」「基本的人権、法と正義」「国家と個人」などについての基本的な理解と関心を深めてもらいたい。

 予想される論点としては、第一に「教育刑か応報刑か」である。刑罰は、人権が高まるにつれて、犯罪者の矯正を目的とした教育刑へと転換してきた。その中で死刑のみが応報刑としてやむをえない場合に限って適用されている。やむをえない場合とは、犯罪者の改善が不可能だと思われるときである。

 第二は、「抑止力があるか」である。死刑に犯罪を防止する力があるかどうかである。多くの国で様々な調査が行われてきたが、決定的な結論は出ていない。

 第三は、「誤判の可能性」である。万が一死刑が誤判だった場合には、執行後の回復が不可能である。1975年に再審請求の門が広くなってから、4件の死刑判決が再審理となっている。

 第四は、「世論」である。世論調査では「死刑制度に賛成」が多数となる。調査の客観性が問題とされる場合もあるが、争点はこの事実をどう受け止めるかにある。死刑存置派は、国民の素朴な正義感を尊重する立場、死刑廃止派は、国民を啓蒙して理想へ導いていく立場である。

 第五は、「遺族の感情」である。死刑を廃止したら、被害者の遺族の気持ちがおさまらないというのが死刑存置派の意見である。「応報刑」や「世論」の国民感情とも重なる。一方で、「死んだ者は戻ってこない」と、犯人の更正を望む被害者の姿もある。

 論題は政策論題の形をとっているが、「死刑制度は是か非か」という価値論題でもある。例えば5つの争点をそのままメリット・デメリットの形に換えて争うことになる。否定側は、凶悪な犯罪の例を具体的にあげると強い印象を与えることができる。しかし、教室ディベートとしては注意が必要である。資料は死刑廃止の立場のものが非常に多く、肯定に有利である。

 A 見方・考え方

 死刑に「抑止力があるのか」「憲法違反ではないのか」「世論から見るとどうなるのか」「えん罪の可能性は」と、様々な観点から死刑制度について議論が交わされることが予想される。様々な観点をどういう論旨で一貫性をもたせるかがポイントである。自ら選んだこの論題でディベートを行い、多面的(肯定・否定の両方の立場から)に考察できるように支援する。ここで身につける見方・考え方は四つの観点から次のようになる。

 1) 社会的事象への関心・意欲・態度

 論題に対して関心を持ち、進んで資料・情報を収集し、ディベートでも積極的に意見を聞いたり、発言したり、話し合ったりすることで人権と正義、国家と個人また裁判の重要性について関心を深めようとする。

 2) 社会的な思考・判断

 ディベートマッチのための論理的思考能力の育成により、資料の事実を通して自分の立場に立って論理的に考え、判断すること、肯定・否定の両方の立場から考察し、社会的な見方・考え方ができること、さらにディベートの結果を通して社会的な判断力が身に付くと考える。

 3) 資料活用の技能・表現

 ディベートに必要な資料や情報を幅広く収集・選択し、効果的な発表資料を作成し、それに基づいて自分の考えを発表したり、討論することが期待できる。

 4) 社会的事象についての知識・理解

 論題に対する基礎的・基本的な知識を身につけ、またそれに関する社会的事象について色々な面から理解できる。

 生徒の実態に応じて役割ごとに発言の場を保障し、自己表現活動を仕組むことが、生徒一人ひとりの主体的な学習態度に結びつくと考える。さらに、生徒にディベートマッチを通して、論題に対する自分なりの見方・考え方をワークシートに記入させ、四つの観点からその変容を評価の視点としたい。

 

(2) 生徒の実態

 @ 学習事項に関する実態

 3学年の選択教科「社会」のメンバーは男子5名、女子8名の計13名である。そのため次のようなメリットがある。

 ・生徒の出番が多く、役割分担も交代しやすく、内容の充実したディべートができる。

 ・個別指導に時間をかけることができる。

 ・公開ディベートへの意欲付けもしやすい。

 週1時間の授業で積極的な生徒も多く、真面目に取り組んでいるが、3名は特に支援が必要である。公開ディベートマッチは今回で2度目である。前回は論題「日本は選挙権を18歳からにすべきである」で合唱祭のステージで実施した。

 「…私はどちらが勝つか、負けるかというその理由をAさんと考えました。非常に勝負をつけるのは難しく、大変でした。両方の立論・質問応答・反論・最終弁論の内容をもとに、勝負をつけました。どちらも今まで以上に討論が成り立っていたし、見ていてとても楽しかったしとにかく良かったです。…」

 審判をした支援が必要な生徒の作文のである。このディベートマッチで実は審判が一番心配であったが、判定もその理由も論旨がしっかりとしていて驚いた。またもう一人の審判をした生徒は、ジャッジでは否定側を勝ちとしたが、アフターディベートの作文で自分では肯定である、と次のように結んでいる。

 「私は肯定側の意見です。…18歳からにすると…選挙とかに対する責任が必要になって、その人が20歳になったら政治に関する考え方が深まると思います。…政治に関心がなくて投票をしなくても、今までは20歳からだったのだから、18歳、19歳の人の分が少しでも増えればいいと思います。それにやっぱり政治に参加しよう、政治のことを考えようという気持ちの方が大切だから…」

 A 見方・考え方に関する実態

 課題解決的な学習において、様々な資料を使いながら課題を追究していくという場合、必ずしも生徒たちはグループ別の課題追究の学習過程で論理的な見方・考え方を身につけているとはいえない。自分で設定した課題であっても生徒たちは事務的にいわゆる答えさえ探せばいいのであり、充分な調査や話し合いをしていないのが現状である。

 例えば資料を丸写しにし、そのまま棒読みにしたり、課題把握があまく用語の説明で終わったりする。課題の学習内容を短絡的に判断し見つけているだけなのである。これでは論理的な考え方・見方よりも答えさえ見つかればいいということになってしまう。生徒は学習過程で受け身の学習になっている。

 B 意欲・関心・態度に関する実態

 「合唱祭のステージで、ディベートをしました。今まで何回か選択の授業でやりました。最初はつまんないなーとか思ってた。でもディベートをやってみたら、なんとなく面白くて、ついでに勝ったからもっとうれしくて、またやったら勝ちたいと思った。いつでも自分で考えず、人に教えてもらってばかりでまだやり方よく分からない。でもだんだんやっていけば覚えられる。…ステージのライトがついたとたんなんか緊張して頭がおかしくなってきました。…台の前に立つとひざがふるえてきてもう大変でした。あんまりはっきり言えずに…終わってしまった。

 …予想していた質問とは全然違いとても困りました。色々考えておかなくてはいけないと思いました。自分でもわかっていたけど「やっぱり勝つのは否定だ」と、思った通りの結果でした。授業の時は2回勝ったので、負けたのはとてもくやしかった。」

 特に支援が必要な生徒の一人が書いたアフターディベートでの作文の抜粋である。残念ながら他のどの部分にも論題に対する意見や社会的事象について書かれていない。この生徒の学習内容への知識・理解を考えれば論題ついての学習内容は難しいと考えられる。ましてや「立論」で失敗して、「質問」で勝負を決められてしまった。特に注意しなければならない点は、このディベートで学習意欲をなくしてしまうことであるが、この作文の通り、より意欲的な姿勢で学習に取り組んでいる。より支援が必要になってくるが、この点が一番重要である。

 

3 学習指導と支援の方針

(1)導入部では、生徒たちの興味や関心にうったえるように、ディベートのビデオの視聴覚教材を使って生徒たちに興味を喚起し、フォーマットを確実にし、意欲付けを図り、ディベートごとに各自の役割分担を交代する。

(2)「課題設定」の段階では、論題を公民的分野の単元別にいくつか提示し、そこから各自で興味・関心に応じた社会的事象についての論題を考え、話し合わせるようにする。

(3)グループ編成は、今回は同じ考えで相互に助け合い、協力できるように配慮し、同質集団編成にする。

(4)「課題把握」の段階では、必修教科「社会」の内容「民主政治のしくみ」から「日本国憲法と裁判制度」「基本的人権、法と正義」「国家と個人」などの視点で立論が作成されるよう論題の「死刑制度」の定義を確実にする。

(5)「予想・計画」の段階では、各自が主体的に物事をとらえ、思考できる力を培えるように、一人一人に自分の考えを持つことのできる時間を保障するとともに、次にグループ活動を行いながらお互いの意見交換を大切にする場を設定する。

(6)論題に対して論点を予想するための基礎的・基本的な理解ができるよう立論のモデルを提示し、マイクロディベートを行い、学習ワークシートを活用して考えがまとめられるように支援する。

(7)「課題追究」の段階では、資料選択の時に、そのまま写すのではなく、その資料を「証拠資料」として選択した理由を記述することを助言するとともに、引用する場合は問題点をはっきりさせ、解決するために必要な資料としてまとめられるようワークシートを工夫し、支援していく。

(8)ディベートマッチを充実させるために「立論作戦書」ワークシートを確実に作成させ、事前に立論内容を共通理解できるようにする。

(9)チームの役割分担で、「質問」「反論」は相手の「立論」を予想し、協力して自分たちの「反論」の内容を組み立てるなど事前学習の課題を果たし、ディベートマッチに対する取り組みを確実なものにする。

(10)「課題解決」の段階では、発表において、各班内で協力してディベートマッチが行えるよ  うフローシートを工夫し、また各班でお互いの考えを認め、自分たちが調べた視点以外から課題解決の共有化を図るとともに、より追究を深めるきっかけにしたい。

 

4 目標

 必修社会科の学習内容を基本に論題を設定し、追究するディベートを通して、社会的事象に関する知識や学び方、社会的な見方・考え方や関心を深める。

5 評価規準

(1)社会的事象への関心・意欲・態度

 理解を深めたい論題を作成し、読み物資料やインターネットなどで意欲的に資料や情報を収集し、積極的に意見を聞いたり、発言したり、話し合ったりしようとしている。

(2)社会的な思考・判断

 論題に対して肯定・否定の両面からの見方や考え方を踏まえて、自分の考え方を多面的に見ることができる。

(3)資料活用の技能・表現

 ディベートに必要な資料や情報を幅広く収集・選択し、効果的な発表資料を作成できる。

(4)社会的事象についての知識・理解

 論題に対する基礎的・基本的な知識を身につ付けている。

 

6 学習計画(12時間予定)

学習過程

  主な学習活動


   主体的な活動を促す
         支援・手だて
      

   評価項目と方法

    ( )内は、扱い時間数   【 】内は、学習形態

*@〜Cは、評価の観点
[ ]内は、方法

学習目標把握

・学習目標を知る。
「ディベートにチャレンジ!」―社会問題をディベートで考えよう―
・第2回公開ディベートを行うことを知る。

(1)            【一斉】

・学習目標を提示する。
・2月13日に二度目の公開ディベートマッチをすることと今回は論題やグループ(肯定・否定)を自分たちで決めることを伝える。
 

@進んで話し合い、意見を発表している。
C論題の案を考えている。
[観察・発表]

 

課題設定
 

「論題の決定」
・話し合いで「論題」を決定する。
・論題『日本は死刑制度を廃止するべきである』        (1)            【一斉】 

・「論題」を公民的分野の単元別にいくつか提示して生徒自ら設定するためのモデルとする。
・全員の話し合いで、自分の意見(肯定・否定)を反映した論題とする。

@論題作成の話し合いに積極的に参加している。
C自分の意見で論題を作成している。
[観察・発表] 

 

課題把握

 

「論題の定義・プラン」
・論題の「死刑制度」の「定義」をする。
・肯定側の「プラン」を検討する。
・「立論」のメリット、デメリットを考える。
(1) 【一斉・班別】

・論題は必修教科「社会」の「民主政治のしくみ」の学習内容であることを説明する。・論題について説明し、論点ごとにデータを収集する方法を考えさせる。
・「立論」のアウトラインとしてモデル案を提示する。

A各自や班における話し合
いで「死刑制度」について考えられる。
C「論題」の「定義・プラン」を検討している。
B「立論」のラベルを考えている。
[ワークシート・発言]




予想・計画

 

「ブレーンストーミング」
・「プラン」から発生する「メリット・デメリット」について発表する。
・何を調べるとよいのか、調べたことから何が言えるのか自由に話し合い計画を立てる。
(1)    【班別】
 

・論題の「定義・プラン」は検討済みであるから、争点は「社会的な利益」である「メリット・デメリット」を発表すればよいことを伝える。
・「ブレーンストーミング」をすることによってリサーチの視点を見つけられるようにする。
・審判、司会等の係もどちらに協力をするように指示する

B肯定側「メリット」否定側「デメリット」として「ラベル」を発表している。
@グループの中でリサーチのための話し合いをしている。A「メリット・デメリット」からリサーチの視点を見つけている。
[発表・ワークシート]

 








究 




 

「マイクロディベート」
・リサーチの前に短時間のディベートを行う。(1)    【班別】
「リサーチ(調査)」
・グループで「肯定・否定」の立論作戦書を作成する。
・肯定側と否定側は他に想定質問・応答シート・最終弁論シート等を作成する。(3)  【班別・個別】
「マイクロディベート」
・公開ディベートに備え最終確認をする。(1)         【班別】

・「定義・プラン」を確認するとともに、話がかみ合うよう論旨を修正する。

・グループでの調査活動と資料収集で論題を追究させる。・自分の立場の考えの裏付けとなる証拠資料を見つけ調べさせる。
・インターネットやアンケート等情報収集の方法を工夫させる。
・「質問・応答」「反論」を特訓する。
・審判のジャッジの方法・視点を強化する。

@A「ディベート」に興味をもって、論題を追究しようと姿勢がみえる。
[観察]
@グループで協力して積極的にリサーチをしている。
B論題に対して自分の考えの裏付けとなる資料を探すことができる。
[ノート・ワークシート]
BC論題に対して基本的な知識を身に付け、証拠資料に基づいて話し合いをしている。
[発言・ワークシート]






 
 
 
 
 

 

「ディベートマッチ」
・司会進行・立論・質問応答・反論・最終弁論・判定の各場面において自己の役割を果たす。
・審判は判定結果と理由を発表する。
・全員が自己評価・相互評価カードに記入する。(1)本時   【班別】

・リサーチや既習の学習内容をもとに相手の意見を聞きながら、自分の考えのまとめをうながす。
・課題解決への思考の進めを
うながす。


 

@AC「死刑制度」について理解し、肯定・否定というの観点から論題に対して積極的に自分の考えを発言する。
[発言・学習シート]


 

「アフターディベート」・学習のまとめ
・評価
(2) 【一斉・個別】 

・論題について自分なりの考えをワークシートにまとめさせる。
・討論の進め方や表現活動を自己評価・相互評価させる。 

A論題に対して肯定・否定の
両方の立場から考察し、多面
的な見方や考え方ができる。
[作文・ワークシート] 

 

7 本時の学習

(1) ねらい

 ディベートマッチを通して、調べた学習成果からグループで協力し、相手側と競いながら、基礎的・基本的な学習内容を理解するとともに、人権と正義、国家と個人について関心を深めようとする。

(2) 準備

 教科書、公民資料集、公民用語集、ワークシート、記録用紙、判定表、評価表、タイマー等

(3) 展開

学習活動

時間

指導上の留意点と支援

        評価項目


1 ディベートの準備
・司会、記録、時計の打ち合わせを行う。
・肯定側、否定側は発表者を中心に主張の論点をまとめる。


 
5分

 


・相手の意見を良く聞き、自分の考えと比較しながら考えさせる。
・発言は感情的にならずきちんとした論点で行うように説明する。
・審判は両方の意見を良く聞いて判定を行わせる。


@A論題について自分の考えが持て積極的に参加しようとしている。
[観察・ノート]





 

@B事前に準備した資料をもとに表現が出来ている。
[観察・発言]
@A相手の意見と自分の考えと比較し、事前に準備した資料にそって発表したり話し合いに参加できる。
[発表・観察]
B班内で協力しながら自分の役割を果たそうとする。
[観察]
ACワークシート
に自分なりの理由が書ける。
[ワークシート]



 


論題 「日本は死刑制度を廃止するべきである」
 



 

2 ディベートを行う
・開会
・注意事項の説明
(1) 立論を述べる。
 ○肯定側
 ○否定側
・それぞれ班の代表が発
表する。
(2) 作戦タイム
・班毎に質問事項を話し
合う。
(3) 質問と応答をする。
 ○否定側から肯定側
 ○肯定側から否定側
(4) 作戦タイム
(5) 反論
 ○否定側
 ○肯定側
(6) 最終弁論
 ○肯定側
 ○否定側
・閉会

30分
2分
 
3分
3分
 
 
3分
 
 
 
2分
2分
3分
 
3分
3分
 
3分
3分 

・司会の進め方は必要に応じて助言する。
・必ず時間は守らせる。
・立論のラベルは事前にカードに記入させる。
・発言内容については、必要に応じて記録用紙にメモを取らせる。
・ディベートの中で適宜、生徒の発言内容、聞き方、記録状況等を確認する。
・審判は判定表にラベルは社会的利益につながるかどうかで立論に対する評価を記入させる。
・質問は相手側の考えを認めながらも、自分達の正しさを主張するために、不備な点をつき、議論がかみ合うように留意させる。
・同じ内容の質問を繰り返しにならないように留意させる。
・相手の論拠を崩しながら反論させる。・これまで主張してきた範囲内で、自分達の立場を最も有利にする点や最も強く主張したい点を中心に論を組み立て、自分達の立場が正しいことを主張させる。
・多くの賛同を得るように堂々と発表できるようにさせたい。

(7) 判定をする。
・審判は、判定表に最終
弁論に対する評価を記入し、結果を集計する。
・判定結果と理由を発表
する。

 
10
 

 

・判定が審判の個人的な意見ではなく各
側の発言をよく聞いたうえで公平に判定
されるようにする。

・審判に発表させる。
 

A論題に基づいて
論拠をもとに肯定
か否定か表明でき
る。
[判定表・発表]
 

3 評価表の記入をする
4 先生の話を聞く。
・ディベートの講評を聞く。 

 
5分
 

・自己評価させる。
・今日のディベートについて、ディベートの技術とともに論題についてどのようにとらえているかということにも目を向けて講評をする。 

C論題に対する社会的事象にについていろいろな面から理解できる。
[自己評価]