5月22日(土)
函館市民映画館シネマ・アイリス3周年記念映画祭
「きみのためにできること」篠原哲雄監督舞台挨拶
Special Thanks to 猫の手さん
5/22(土)晴天。北海道全域どこもかしこも晴れマークで雨の確立0%!
初夏を思わせる陽気で、これってまさやんが連れてきたの?
きっとそうだ!そうに違いない。などと一人考えながら車を走らせました。
もう一人、晴れた青い空が似合う篠原監督の『きみのためにできること』
プレミア上映会&トーク・ショーに出かける為に。
今回の上映会は函館市民映画館シネマ・アイリス3周年記念映画祭の特別プログラムの1つ
ということで初日の22日pm6:00より篠原監督のトーク・ショーが行われ、
その後『きみのためにできること』が上映されました。
限定71席で、下は小学生位の女の子(お母さまといっしょにいらしてたようです)から
80才代くらいの和服のご婦人まで幅広い年齢層の観客がいらしてたと思います。
当日は満席でパイプイスも並べられました。
貴重な時間を割いてお話して下さったことを出来るだけ沢山レポしたいと思いますので、
勝手ながら監督のトークレポ(出来るだけ個人的感想を避けます)と映画や監督にお会いしての感想と
3部構成でお送りしたいと思います。
第1部トーク・ショー
さて、トーク・ショーのほうですが、アイリス代表菅原氏の質問に
篠原監督が答えるという形式ですすめられました。
今回の『きみのためにできること』は、新生にっかつの3作目にあたり
(『愛する』、『キリコの風景』につづく)にっかつの方から村山由佳さんの同名の原作で、
主演は柏原崇さんでというオファーがあったそうです。
<配役の話>柏原くんはSEIさんのレポ参照です(笑)。
大杉漣さんは監督がぜひとプッシュしたそうです。
で、日奈子役は『月とキャベツ』のヒバナちゃんこと真田さんを、
そして宮古上布を取材するレポーター耀子役には、
何か創造的な仕事をされている方に演じて欲しいと考え、
何人かオーディションしてバイオリニストである川井郁子さんに決まったということです。
<映画の舞台 沖縄・宮古島について>
原作は6カ所くらい舞台となってるそうですが、沖縄・宮古島を選んだのは
主人公が録音技師なので「音」を中心に撮りたかったこと。
沖縄にはサンシンという民俗楽器もあるし、宮古上布の藍色にピンときた。ということです。
<原作と映画>
原作者の村山さんは、小説と映画の表現方法が違うことをきちんと理解して
篠原監督にすっかり委ねて下さったということです。
オリジナル脚本ではなく原作ものの映画化というのが続いてるのだけれど、
今回の作品は人を取材する過程を描くということで、ある種ドキュメンタリーで、
それはすごく映像的な表現方法であり監督の独自性をだせたのではないかということ。
以前NHKでドキュメンタリー番組の仕事をした経験をこの映画に生かせたのではということ。
現場はずっとドキュメンタリーを撮っているような流れで進み作品も不思議な感じに仕上がったと思うし、
ラストシーンも現場で考えた。そうです。
<好きな色について>
『草の上のしごと』『月とキャベツ』でも印象的な“緑の演出”についての問いに対して
今回は“海と空と藍絣”でブルーにも力点おかれたとのこと。好きな色は、安らげる色なので緑が好きなこと。そして青や赤も好きで、『月とキャベツ』の花火の家のソファーが
青で、花火の衣装も青いTシャツや赤の入った服も着せました。ということです。
<『月とキャベツ』について>
多くのファンに愛され続けている『月とキャベツ』ですが、3年経ってどうですか?の問いに。
「自分でも不思議な映画を撮ったなぁ〜と。だってユーレイとミュージシャンの映画なんですよ(笑)」と篠原監督。
「空間性」というものを自分らしく描けたかなということと、人物の感情は十分に伝わったのでは?と思う。
とのことでした。
<次回作『初恋』について>
主演は、なっちゃんのCMの!田中麗奈ちゃんで、麗奈ちゃんの初恋の話。
ではなく、麗奈ちゃんの親の話だそうです。
麗奈ちゃん演じる少女が大人の世界にちょっぴり背伸びして.....という物語。
今はここまでしかお話できませんと。
<映画をとりまく状況について>
ただ今東京で公開中の『洗濯機は俺にまかせろ』は実は去年3月に完成していたのですが、
公開がずっと決まらずにいて、10月に函館ロープウェー映画祭にて上映されたのを
某映画プロデューサーが目に留めて公開が決定したということです。
(猫の手は『月とキャベツ』以来仕事のしやすい環境とかできているんだろうとばかり思ってました。
依然として映画界厳しい状況なのですね)
それから是非監督オリジナルの映画を創って下さいという話から映画制作の話になり
映画っていったいどれくらいで出来ると思いますか?
『草の上の仕事』全員ノーギャラ!で250万円(スタッフ10人)
『月とキャベツ』フィルムが35mmでスタッフ35人になって5000万円
(でも宿泊先とか中之条町に無料で提供して頂いて)
『きみのためにできること』8000万円(やはり宿泊先とか安いとこにして)だそうです。
今から自主制作に戻るのもキツイし〜スタッフも皆食べて行かなければならないし〜でも、
映画を撮り続けそしてお客さんに観続けてもらうことが全てです。と。
<もし函館で映画を撮るとしたら>
ミステリーを。以前来たときに見た上磯のコンクリート工場とかあの辺で。
僕は小さいときから工場とか見るとわくわくするんです。
ってホントにワクワクって感じでおっしゃる。
それか、坂のある元町あたりに住む人達の話です。
<篠原監督のプライベート>
昨年結婚されて今1児の親となって何か変わりましたか?のQに対して
今までと同じです。ちょっと照れ臭そうにでもキッパリと答えてました。
<質問コーナー>
トーク・ショーの終わりころ会場の観客(限定3人)の質問に篠原監督が答えて下さいました。
Q1:今度はどんな映画を撮りたいですか?
A1:『草の上の仕事』以来男性を中心に描いた作品を撮ってきたけれど、
実は「月キャベ」の後くらい?(すみません不確かで)に、自分と同世代で頑張っている
女性の映画を撮りたいと暖めている話があります。
Q2:嫌いな食べ物は何ですか?
A2:わさびが全然ダメだったので、寿司があまり食べられなかったんです。
25才くらいになって食べられるようになって寿司っておいしかったんだと(笑)
でも、未だにわさび漬けは苦手です。
Q3:皆さんご存じかもしれないのですが、『月とキャベツ』の舞台となった場所は?
A3:群馬県の中之条町というところでぇ〜(以下省略)ととっても親切に説明されてました。
それから、今もなお「月キャベ」の地を訪れてくれてる人達がいると嬉しそうに話して下さいました。
篠原監督は、ただ今新作『初恋』の音入れ作業中の大変忙しい中お越し頂き、
どんな問いにもホントに気さくに丁寧にお話して下さる姿が印象的でした。
どうもありがとうございました。
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第2部 映画を観て感じたこと
※注※
映画の内容に触れています。まだストーリー等知りたくない方は第3部へどーじょ。
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第3部 篠原監督にお会いして
猫の手は今回ある企みを胸に上映会行って参りました。(^-^)
それは“宇宙住民たちの熱い想い”を監督にお伝えすること。がっちゃん、みやび
えんど、kumie、ayako、まやっち、りょうしゃんに続けとばかりに(笑)
そして、もしやという予感も抱いて(篠原監督忙しいそうなので&インターネットは苦手らしいとの噂から
HPご覧になってないのでは?)えんどのHPに寄せられたレポをプリントアウトし
(がっちゃん、みやびayako、kumie、SEIさんごめんなさい。事後報告でぇ^^;;)持参致しました。
トーク・ショーと上映会が終わって皆さん小さなロビーでアンケートに記入とかなさってる間、
篠原監督は映画館の外で気さくに記念撮影に応じて下さったり、
高校生トリオ(たぶん高校生だと思う。月キャベのロケ地を質問した子)にも何やら話かけてます。
篠原監督は皆さんのレポどおりの方なんだなぁ〜と。
優しいし、観客や映画ファンを大切にして下さる。
猫の手ホント嬉しくて顔がニタニタしてくる。(^-^)
さて持参したレポを手にう〜んドキドキする。どうしよう。どうしよう。
「猫の手の心拍数は異常である」(<−ヒバナちゃん風にどうぞ^^;;)
でもでも、迷ってる場合じゃない。
意を決して突撃!(この瞬間猫の手の心臓に毛が生えた<−瞬間だけかい?by住民)
猫の手:おもむろにバッグからA4茶封筒を取り出して
「あのぉ〜篠原監督はインターネットやってらっしゃいますか?」
篠原監督:「いやぁ〜、まだぁ全然見れてなくてぇ〜」
N:「これ『宇宙のひみつはちみつなはちみつ』に寄せられた篠原監督作品のレポなんですけどぉ〜」
つっ遂に渡してしまう。
S:宇宙って言葉ですぐにわかって貰えたようで、さっそく茶封筒の中身を取り出しながら
「実はこういうのが一番嬉しいんですよねぇ〜」ホントに嬉しそうな篠原監督。
猫の手も感激!(*^o^*)
S:「帰りの移動の時にじっくり読ませてもらいます」と。
そしてなくすと大変だからとおっしゃって大事そうにバッグにしまいました。
この後宇宙のHPのえんどをはじめ住人さんのことインターネットのこと色々質問攻めに合いました。
猫の手はもぉ〜、ぽわ〜んとなっておりましてぇ〜あんまし要領得ない回答ばかりだったと思いましゅ。
篠原監督ごめんなさい。
んでぇ〜「ぐげぇ〜こんなことならHPまるごとコピー撮って持ってくるんだったよー」
とか「ななこっち@モバイラー連れてくるんだったぁ<−函館にかい?byななこっち」
とか頭ん中ぐるぐるしながらも、しっかりサラミのしおりやら、
えんど・kumie・篠原監督ラブラブ3ショット写真などをお見せしてしまった猫の手。
S:「山崎くんも参加してるの?(HPに)」
N:「いやぁ〜アナログ人間でと言ってたから....」(もち参加して欲しいケド)
S:「僕もねぇ〜アナログ人間なんですよ」とかのやり取りの後
S:「これはインターネット考えなきゃいかんなぁ〜」とマジでおっしゃって下さった篠原監督でした。
猫の手も監督に聞きたいことが山ほどあって思い切って聞いてみようと口から発した言葉が
「好きな食べ物は何ですか?」きゃぁ〜違うだろう。
おバカ何聞いてるのよー。もう。猫の手@落ち込モード突入
篠原監督こんなぁアホな質問にも丁寧に「カレーライスとスパゲッティ。
子どもみたいでしょ(笑)」答えて下さる。
ごめんなさい篠原監督。猫の手@落ち込み激しすぎてナイスなフォロー出来ましぇんでちた。^^;;
でもでもぉ、カレーライスとパスタ猫の手も大好きでしゅ。(<−って今さら言っても遅いちゅーの)
猫の手はこれからもず〜っと篠原監督の作品を観続けて行きます。
そんなこんな(ってどんな?)「誰やコイツ?byまさやん」
ってカンジの猫の手@監督に変な人って思われたらどうしよう!!!が長々とお送りしました。
最後まで読んで下さった方本当にどうもありがとうございます。感謝!です。